大杉　勝男（おおすぎ　かつお）　１９４５年３月５日生まれ・右投げ右打ち

　岡山・関西高から大丸を経て６５年東映フライヤーズに入団。３年目の６７年にレギュラー定着し２７本塁打と長打力を発揮、打率も.２９１でベストテン入りした。翌６８年から歴代６位の６年連続３０本塁打、うち７０〜７２年は歴代４位タイの３年連続４０本塁打。本塁打王２度、打点王２度とタイトル争いの常連として活躍。

　７４年は２２本塁打、打率.２３４と不振に終わり、オフにトレードでヤクルトに移籍。セ・リーグ初年度の７５年は１３本塁打、打率.２３７と前年からの不振を引きずったが７６年以降は復活。７７年には４年ぶりの３０本塁打と５年ぶりの１００打点を記録した。７８年にはプロ入り１４年目で初の優勝を経験。日本シリーズでも４本塁打・１０打点と活躍してＭＶＰを獲得した。８１年には３６歳にして自己最高の打率.３４３をマークした。

　６８年９月２１日から７５年８月２０日まで歴代９位の８９０試合連続出場。６９年にサヨナラ本塁打年間３本のパ・リーグタイ記録。７０年の年間１５犠飛は日本記録。７２年５月に当時日本タイ記録の月間１５本塁打。７３年１０月２日から６日までパ・リーグタイ記録の６試合連続本塁打。６９年６月２０日から２６日まで５試合連続本塁打。８３年６月３日の中日戦で史上初の両リーグ１０００本安打。８１年７月２１日の中日戦で小松投手から史上１４人目の２０００本安打達成。

　本塁打王２回（７０、７１）、打点王２回（７０、７２）。ベストナイン５度（６７、６９〜７２）、ゴールデングラブ１度（７２）受賞。オールスター出場８度（６７、６９、７０、７２〜７４、７７、８１）、６７年第３戦でＭＶＰ受賞。日本シリーズで７８年にＭＶＰ受賞。９７年野球殿堂入り。

年度別打撃成績（赤字はその年のリーグ最多記録）
　 　 試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 四死球 三振 打率（順位）
65 東映 60 104 7 20 5 1 1 30 13 0 6 23 .192
66 東映 101 186 29 50 6 1 8 82 28 1 12 29 .269
67 東映 134 491 64 143 25 1 27 251 81 1 54 107 .291（6位）
68 東映 133 476 76 114 17 1 34 235 89 4 56 106 .239（22位）
69 東映 130 495 71 141 22 2 36 275 99 3 50 77 .285（10位）
70 東映 130 492 84 167 27 2 44 330 129 5 49 61 .339（2位）
71 東映 130 489 74 154 17 1 41 296 104 7 69 65 .315（6位）
72 東映 130 492 81 145 18 1 40 285 101 0 65 58 .295（9位）
73 日拓 130 478 74 129 14 1 34 247 85 3 63 56 .270（16位）
74 日本ハム 130 461 54 108 14 0 22 188 90 4 52 73 .234（25位）
75 ヤクルト 115 389 42 92 9 1 13 142 54 1 35 64 .237（30位）
76 ヤクルト 121 423 62 127 21 1 29 237 93 0 40 43 .300（13位）
77 ヤクルト 123 453 62 149 19 1 31 263 104 0 44 65 .329（6位）
78 ヤクルト 125 462 73 151 17 0 30 258 97 0 51 51 .327（4位）
79 ヤクルト 118 413 46 100 18 0 17 169 68 1 41 74 .242（33位）
80 ヤクルト 118 425 52 128 19 1 21 212 82 0 28 42 .301（8位）
81 ヤクルト 120 414 59 142 21 2 20 227 78 1 35 43 .343（3位）
82 ヤクルト 88 298 30 84 11 0 17 146 59 1 22 39 .282
83 ヤクルト 99 322 40 84 6 2 21 157 53 0 26 40 .261
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
計 19年 2235 7763 1080 2228 306 19 486 4030 1507 32 798 1116 .287
歴代順位 17位 18位 24位 17位 43位 　 9位 11位 8位 　 41位 27位 48位
　 　 試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 四死球 三振 打率（順位）