駒田 徳広(こまだ のりひろ) 1962年9月14日生まれ・左投げ左打ち

 奈良・桜井商から80年ドラフト2位で巨人に入団。191cmの長身で高校時代は大型サウスポーとしてならしたが、やはり目立っていたのは打力。名門天理高に満塁で敬遠されたというエピソードは有名。

 プロ3年目の83年。開幕戦で正一塁手の中畑が故障し、第2戦で先発出場。迎えた初打席で大洋・右田から満塁ホームランを放つ劇的デビューを飾る。このシーズン、満塁で良く打ち「満塁男」の異名を取る。
満塁での勝負強さはその後も変わらず、歴代3位となる13本の満塁ホームランを記録している。

 94年にFA権を行使して横浜に移籍。この年から6年連続.280以上とアベレージヒッターとしての持ち味を発揮した。98年には主将として優勝争いの経験に乏しいチームメイトを牽引、チーム38年ぶりの日本一に貢献した。同年初のベストナイン受賞。プロ入り18年目の初受賞は遅咲きの新記録。
 99年は連続試合出場が当時歴代14位の739でストップしたものの37歳にして打率.291をマークするなどコンスタントに打ち、12年連続100安打を記録。

 83年4月10日の大洋戦で右田投手から史上16人目の初打席本塁打。87年9月7日の大洋戦でプロ野球通算5万5千号本塁打。94年に年間29併殺打のセ・リーグ記録。97年9月9日の巨人戦でプロ野球通算7万号本塁打。99年5月18日から6月17日まで25試合連続安打。00年9月6日の中日戦で野口投手からレフト線二塁打を放ち、史上29人目の2000本安打達成。

 ベストナイン1度(98)、ゴールデングラブ10度(89〜91、93〜99)受賞。月間MVP1回(90年4月)。オールスター出場6度(90〜92、95、97、98)、92年第3戦でMVP受賞。日本シリーズで89年にMVP、98年に優秀選手賞を受賞。

年度別打撃成績(赤字はその年のリーグ最多記録)
    試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 四死球 三振 打率(順位)
81 巨人 一軍出場なし                    
82 巨人 一軍出場なし                    
83 巨人 86 182 27 52 5 2 12 97 47 2 14 31 .286
84 巨人 79 84 11 20 3 1 2 31 11 1 7 21 .238
85 巨人 92 151 13 38 7 1 3 56 20 1 17 24 .252
86 巨人 64 101 13 26 6 0 3 41 18 1 15 21 .257
87 巨人 113 331 50 95 7 1 15 149 40 1 30 55 .287
88 巨人 116 365 45 112 22 2 11 171 40 0 32 43 .307(4位)
89 巨人 126 413 47 125 31 3 11 195 56 10 42 60 .303(8位)
90 巨人 130 470 70 135 27 3 22 234 83 7 53 70 .287(17位)
91 巨人 130 510 66 160 23 2 19 244 66 5 46 78 .314(6位)
92 巨人 130 505 73 155 25 1 27 263 64 1 49 70 .307(7位)
93 巨人 122 437 35 109 18 0 7 148 39 1 39 89 .249(25位)
94 横浜 130 525 60 149 33 2 13 225 68 0 30 95 .284(16位)
95 横浜 130 499 45 144 29 4 6 199 66 0 38 78 .289(11位)
96 横浜 130 485 57 145 22 1 10 199 63 1 46 78 .299(17位)
97 横浜 135 507 57 156 31 2 12 227 86 2 45 73 .308(7位)
98 横浜 136 551 63 155 25 1 9 209 81 0 27 86 .281(14位)
99 横浜 129 519 53 151 29 1 9 209 71 0 33 84 .291(21位)
00 横浜 85 306 25 79 14 0 4 105 34 2 19 57 .258
                             
20年 2063 6941 810 2006 357 27 195 3002 953 35 582 1113 .289
歴代順位 29位 36位 71位 36位 22位   90位 39位 40位   93位 28位 40位
    試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 四死球 三振 打率(順位)