江藤 慎一(えとう しんいち) 1937年10月6日生まれ・右投げ右打ち

 熊本商から日鉄二瀬を経て59年中日ドラゴンズに入団。いきなり全試合に出場し、打率.281・15本塁打・84打点の好成績を残すが、新人王は本塁打王を獲得した桑田武(大洋)に譲る。なかなか3割の壁を破れなかったが、6年目の64年にいきなり.323で首位打者獲得。翌年も.336で連続首位打者となり、両年とも打率2位となった王貞治(巨人)の三冠王を阻止した。3年目の61年から9年連続20本塁打、68年には自己最多の36本塁打。

 70年にロッテに移籍。翌71年に打率.337で史上初の両リーグ首位打者に輝く。その後大洋、太平洋、ロッテと渡り歩いた。大洋時代の73年・74年と打撃ベストテン入りして健在ぶりを見せた。75年は監督兼任での2000本安打達成となった。

 59年4月11日から65年4月16日まで入団以来809試合連続出場。66年と71年に年間満塁本塁打3本。71年5月22日の西鉄戦と同年7月30日の阪急戦で代打満塁本塁打。75年9月6日の近鉄戦で史上9人目の2000本安打達成。

 首位打者3回(64、65、71)、最高出塁率1回(71)。ベストナイン6度(61、63〜66、68)受賞。オールスター出場11度(59、61〜69、71)、65年第3戦と68年第1戦でMVP受賞。10年野球殿堂入り。

年度別打撃成績(赤字はその年のリーグ最多記録)
    試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 四死球 三振 打率(順位)
59 中日 130 495 52 139 19 3 15 209 84 13 30 58 .281(6位)
60 中日 130 429 48 108 19 2 14 173 61 7 41 49 .252(18位)
61 中日 130 480 50 128 17 1 20 207 77 4 48 48 .267(14位)
62 中日 133 493 74 142 13 0 23 224 61 4 63 61 .288(4位)
63 中日 140 510 72 148 26 0 25 249 70 12 68 50 .290(11位)
64 中日 140 468 57 151 21 0 21 235 72 5 53 43 .323(1位)
65 中日 129 443 75 149 22 2 29 262 74 6 84 36 .336(1位)
66 中日 102 364 51 117 16 1 26 213 91 1 47 30 .321(4位)
67 中日 132 481 85 133 20 1 34 257 78 6 68 49 .277(15位)
68 中日 131 487 80 147 29 1 36 286 93 7 46 59 .302(4位)
69 中日 119 436 51 122 20 2 25 221 84 1 55 52 .280(11位)
70 ロッテ 72 146 21 42 4 0 11 79 31 1 32 23 .288
71 ロッテ 114 389 57 131 8 1 25 216 91 3 51 41 .337(1位)
72 大洋 103 276 37 69 9 0 18 132 51 0 31 35 .250
73 大洋 111 365 30 103 7 0 15 155 44 2 39 33 .282(6位)
74 大洋 111 378 34 110 11 0 16 169 67 3 24 30 .291(9位)
75 太平洋 88 302 28 69 11 1 8 106 36 2 20 31 .228
76 ロッテ 69 214 22 49 2 0 6 69 24 1 19 24 .229
                             
18年 2084 7156 924 2057 274 15 367 3462 1189 78 819 752 .287
歴代順位 27位 28位 45位 28位 64位   19位 23位 18位   38位 110位 46位
    試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 四死球 三振 打率(順位)