プラレールセット品展示室その7:ひかり号マーク後期その1

セット品の紹介も佳境に入ってまいりました。今回からは、ひかり号マーク後期のものを御紹介していきたいと思います。
数がけっこう多いので、3回に分けての紹介となる予定です。

前回御紹介した中期箱は、単品EC箱とのデザインの共通性を持たせた、なかなか味のあるものでしたが、一般客にはアピールしづらかったと見えて、比較的短期間で姿を消し、再び写真をメインとした前期箱に近いデザインのものとなりました。
前期箱との大きな違いは、プラレールのロゴマークが一部デザイン変更されている点と、箱のメインカラーがベージュ系のものに統一されている点です。(セット箱の変遷については、こちらのページをご覧ください)

ひかり号マーク比較:左が前期、中が中期、右が後期
トミーのロゴの有無、プラレールの書体に微妙な差がある

ライト付きひかり号高架セット(1980年頃)
小判型エンドレスを単線橋げたを使用し全線高架に仕立てたもの。
今回、初めて見ました。生産数は結構少なめだったのではないでしょうか。鉄橋がワンポイントです。

セット内容:ライト付きひかり号、単線橋げた、鉄橋、架線柱 ごくシンプルなセットです


東北上越新幹線デラックスセット(1982〜83年)
東北上越新幹線=大自然の中を走る、というイメージでしょうか?高原の湖、もみの木、ブロックトンネルなどがセットされています。
ファミリー人形5体がおまけに付いてます。やや高価なセットだった為、比較的近年まで残っていたようですが、このところの「みどりこだまブーム」(^。^) のせいでしょうか、あっというまに見かけなくなりました。

セット内容:東北上越新幹線、高原の湖、ブロックトンネル、もみの木、坂レール、信号、橋桁、立木
大自然の中を走るイメージですね 高原の湖は単品売りもありましたが、けっこうレア


ファミリーりょこう まちの駅セット(1983年)
単純なエンドレスタイプ、車両もL特急と、一見ありふれたセットのようですが、実は、とんでもないレアなものです。
付属している「まちの駅」にご注目。これは、列車が止まると、遮断機がおりて、動力伝達により人形が動き発車ベルが鳴るという、とんでもないギミックの入ったものなのです。車両にかかる負荷が大きかったと見えて、短期間で生産終了になってしまい、入手困難度Aランクのストラクチャーです。
おまけに、お約束のファミリー人形5体が付いてます。ほのぼの (^。^)

セット内容:L特急、まちの駅、ファミリー人形、架線柱
これがまちの駅です。列車が着くと、ホーム間の遮断機が下りて、駅員や乗客の人形が動きます。発車ベルも鳴ります。すげー


ファミリーりょこうサロンカーセット(1984〜85年)
ファミリーりょこうシリーズ第2弾!(^。^)
これも、単品ではまず入手不可能な「サロンカー」が入っている希少なセットです。(サロンカー単品は私も持ってません、うるうる)
サロンカーは「サロンエクスプレス東京」をモチーフにした、なかなか出来のよい車両ですが、あの「プラレール冬の時代」に発売されてしまった為、生産数が少なく、入手困難度Aランクなのは残念なところです。再生産を望みたいところです。

セット内容:サロンカー、ブロックトンネル、鉄橋、低橋桁、信号、立木
サロンカーは、屋根が取り外せて、ファミリー人形が乗せられます。牽引機もEF64仕様になってます。


ライト付き東海道山陽新幹線セット(開通20周年記念 新幹線専用高架レールセット)(1983年)
これも、時代が早すぎたセットかもしれません。
今までのプラレールのレールとは一線を画した、リアルな高架レール架線柱がウリでしたが、開発コストがかかりすぎたのか、これだけの内容で価格が5000円近くとなってしまい、比較的近年まで売れ残っていました。(もちろん、今は売ってませんよ)
しかし、ちゃんと金型が保存してあって、最近になって発売された「あさま」や「雷鳥」のセットにこのレールがセットされていたのには正直、驚きました。
レイアウトに変化を添える絶好のアイテムだったのですが、レールの両端が凹なので、普通のレールとの接続に難点がありましたが、最近改良された「高架レール」が発売され、その使命を終えました。

セット内容:ライト付きひかり号、高架レール、専用架線柱
高架レール:スラブ軌道をイメージしたかなりリアルな製品。
ジョイントが橋脚側にあり、レールの両端が凹タイプで、通常のレールと接続しづらいのが難点だった。


シュッポーD51セット(1985年頃)
このところ人気のシュッポーD51が入ったセット。
単品売りのものと比較すると、テンダーが入っていない代わりに、家畜車が入っている。
シュッポーギミックは郵便車に仕込まれており、車輪の回転により、車体内のスプリングとギアがこすれあって「シュッ、シュッ」というドラフト音を発生させる。速度が上がると、ドラフト音も早くなるのがミソ。(電子オルゴールではこうはいきませんね)
お約束のもついてます。ファミリー人形も5体おまけ付き。(^。^)

セット内容:シュッポーD51、家畜車、いなかの駅、ブロックトンネル、立木、信号
真ん中の郵便車に仕掛けあり! これが郵便車の内部だ!


メロディー東北上越新幹線セット(1985年頃)
単品では発見困難な「メロディー東北上越新幹線」のはいったセット。メロディー系も、「冬の時代」に発売されたせいか、かなりの入手困難品となっている。(私も、メロディー東北上越とメロディーD51の単品は持ってないんです、くすん)
先頭車は通常品と同じだが、中間車が全くの新造となっており、電子オルゴールが仕込まれていて、単3電池でメロディーを出します。
メロディーは「鉄道唱歌」と「カッコーワルツ」の2種があることが確認されてます。(鉄道唱歌版はもってないので、だれか譲って!)

セット内容:メロディー東北上越新幹線(カッコーワルツ)、単線はしげた、架線柱
中間車に電子オルゴールが仕込まれており、屋根のスイッチを入れるとメロディーが流れる。