プラレールセット品展示室その3:ひかり号マーク時代前期1

1970年代に入り、プラレールのセット品も数多く発売されるようになってきました。そして、ロゴマークもそれまでの「メリーゴーランドマークタイプから、プラレールのレールをモチーフにした囲みの中にひかり号を配した通称「ひかり号マーク」タイプに変更されました。
このマークは、その後多少のデザイン変更を受けながら、かなり長期にわたって使用されます。(最近出た「親子で遊ぼう新幹線セット」にもこのマークが使われていたのはご愛敬。トミーもやりますね。)
このマークの時代で、箱のデザインに大きく分けて3つのタイプがありますので、それを前期、中期、後期というふうに分類し、順番にご紹介してゆくつもりです。(箱のデザインについてはこちらのページをご覧ください)
前期だけでもかなりの分量がありますので、とりあえず3回に分けてご紹介する予定です。

ひかり号マーク比較:左が前期、中が中期、右が後期
トミーのロゴの有無、プラレールの書体に微妙な差がある

C12かもつれっしゃふみきりセット
ふみきり付きの基本セット的な物。C12かもつれっしゃは、車運搬用の貨車が珍しいタイプ。
けっこう出づらいセットかも。

セット内容:C12、車運搬車、無蓋車、踏切、立木、架線 車運搬車はレア



L特急セット
いわゆる基本セットですが、意外と珍しいです。
上箱の「L」のロゴがおしゃれですね!

セット内容:L特急、信号、立木、架線柱 旧動力、屋根塗りなしの時代です



D51きゅうこうれっしゃ高架セット(1971〜73年)
D51急行のセット品。基本セット的なものだが、坂レールを入れた高低差のあるエンドレスが一工夫あり。

セット内容:D51、急行客車2、並木1、立木3、単線はしげた、坂レール 急行客車は、新幹線の色がえ版


おうふくプラレールりったいつみおろしセット(1975年)
往復プラレールのデビューセット。往復することで積み下ろしと積み込みが連続して行えるため、それまでにないアクションが当時の子供には新鮮だったことだろう。往復プラレールの方向性を位置付けた記念すべきセットといえる。
ホッパーは、このセットにしか入っていないタイプ。(石炭にみたてたプラ球を積み下ろすもの)

セット内容:ED−70、積み下ろし貨車、ホッパー、車止4、リターンレール2、単線はしげた
ホッパーへの積み下ろし動作(ED−70の色は、セットにより黄色と黄緑がある)

プラレール基本セット(1972年)
いわゆる「入門セット」。円形のエンドレスに車両が2両だけというとてもシンプルな構成が逆に新鮮。
付属車両が「D51+旧型客車」または「ひかり号2両」の2種がある。

セット内容:D51+旧型客車またはひかり号2両と信号、立木 曲線レールのみのエンドレスがとってもシンプル


ふくせんひかりごうポイントセット(1974〜75年)
複線レールのみで構成されたセット。途中にセットされた複線ポイントが変化をあたえる。

セット内容:ひかり号、駅、立木2、信号2、複線ポイント、複線レール一式 複線系の基本セット的な内容


EF58でんききかんしゃふみきりセット(1974〜75年)
これもほとんど基本セットに近い。コンテナは箱の写真では白だが、セットされているのは緑のタイプ。旧タイプの踏切が付いている。

セット内容:EF58、緑コンテナ貨車2、ふみきり、信号、立木2 ふみきりはベースが緑の旧タイプ

C12しんりんてつどうセット(1974〜76年)
「森林鉄道」の名にふさわしく、C12が材木を積んだ貨車を牽引する。往復プラレールでないため、エンドレスを1周しながら「積み込み→積み下ろし」をくりかえすが、5周すると積み込み駅に材木が無くなってしまうので、また手で積み込み駅に戻してやる必要がある。(このあたりが、無限に積み込み→積み下ろしをおこなえる往復プラレールの方が優れている)

セット内容:C12、積下し貨車2、積込駅、積下し駅、田舎の駅、信号、立木2、並木 森林鉄道と言うだけに積み荷は材木です

ちょうとっきゅうひかりごうターンアウトセット(1974〜76年)
ターンアウトポイントをセットし、ポイントの切り替えにより、2つのコースを走行できる。箱の写真の駅は黄色だが、セットに入っているのは水色のもの。

セット内容:ひかり号、駅、ターンアウトポイント2、信号2、立木2 新幹線は旧タイプ