ビスクドールのページ 5

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EDEN・BEBE  2
(FRANCE Fleischmann&Bloedel
フライシュマン&ブレーデル
1890−1899年)

顔アップ オープンマウス6枚歯 あまり見る機会のない横から 全身67cm
ウィッグをとると・・・ こんな感じです ヘッドマーク
EDEN BEBE
PARIS
12
目は石膏で固定されています


コレクションの対象物が何であっても好きとなり興味を持つと、
それぞれの「微妙な違い」がわかってくるように思います。

アンティックのビスクドールに興味を持ってくると
それまで同じ「ビスクドール」としか見えていなかった顔が
実は全然違うということが案外、簡単にわかるようになります。

フランスの大きな4つの工房
(この4つの工房で6−7割のフランス人形の生産量を占めていると思います)
ジュモウ
ブリュ
スタイナー
ゴーティエ

も、よほど特殊なキャラクタードールでなければ見分けはつきます。

そんな中で私が気に入って収集しているのが
フラィシュマン&ブレーデルのエデン・ベベですが
上記の工房と比較すると規模は小さく
なかなか「これは!」というエデン・ベベには巡り会えません。


このエデン・ベベはまたひょんなことから家に来る事になりました。

私が勝手にアンティックビスクの師匠と呼ばせていただいている、
神谷 圭子先生主催の年に1度のお人形パーティがあります。
その集まりは年齢の幅や住んでいる場所を越えて
非常に和気藹々としたもので、お気に入りの人形を持参される方もいらっしゃいます。

そこでいつもお目にかかるSさんという方がいらっしゃいました。
Sさんはとても聡明な方で3人のお子様がいるとは思えない
素敵なおかあさん!といった感じの方でした。


その日、Sさんは「最近、来たばかりなんですよ」とエデン・ベベを見せて下さいました。
「わ〜!いいですね〜!エデン好きなんです♪お写真下さいね〜」とお願いしてから数日。
お手紙をいただきました。

そこには数枚の写真と共に
「急な事情があって、このエデン・ベベを手放さなくては・・・」と、いった事が記され
更には具体的な金額まで書かれていました。

「最近買われたというのに何かあったのかしら?」と
お電話すると
「ちょっと別のお人形の話があるので・・・」とのお返事。

その時点でエデンは4体持っていましたが
Sさんが購入した金額の7割程でお譲りいただく事になりました。
また、急な話で申し訳なかったからと
ブローチをひとつ付けて下さいました。

しばらくしてSさんから
小柄だけれど非常にいい顔をしたブリュ・ジュンがモデルに使われている
自作のポストカードが届きました。
そこにはお礼の言葉と
「ビスクハンドでなくコンポボディなのが、ちょっと残念だけど
お陰様でこのモデルが来てくれました」と
書かれていました。


さて♪人形を見てみましょう!

うちにあるビスクドールの中で一番の「青目」です

エデン・ベベは、この軽く開いた口と
サササッと描かれた眉毛が好きです。

ドレスをぬがせてみようと試みましたが・・・
裂けそうになったので、あえなく中止 (^_^;)

前部分 後ろ姿・腰にリボン シュタイフのネコ いただいたブローチ

67pのビスクドールというのは
正直言って重いし場所をくいます。

ドレス自体はアンティークではないですが
ペチコート・肌着などなど合わせて4枚も着込み
更にそれぞれにレースやらヒラヒラやらフリフリやらがついています
道理で重いはず (^_^;)

この夏の暑さの中、このサイズのものを取り回すのは
かなり神経と体力を使いました(笑)

私は今までに買った人形について
いつ・いくらで・どこから買ったという簡単な書き付けをしていますが
ビスクドールは1995年にこのエデン・ベベを買って以来、購入していません。
(2001年までの6年間に増えたのは70年代の人形です)

そろそろ次のビスクも欲しい所ですが
先立つものはおいといて(笑)
やっぱりビスクハンドのブリュ・ジュンかな?と
言ってみました。

見守ってやって下さい〜!!

1995年10月・個人売買で購入
2001年7月27日 作成

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