第25話
かた恋のメヌエット

(シナリオ仮題・白い鳥帰る)

独立戦争が終わってから2年
フェルゼンがアメリカから帰ってきた

オスカルの家で夕食を共にするフェルゼン
「帰ってきたんだな・・・フランスへ」

一度は、アントワネットに会わずに帰国するつもりだったフェルゼン
だが、7年間の間にフランス国内は揺れ動き始めていた。

そしてオスカルはフェルゼンへの想いを押えきれず
ドレスを纏い女として踊るのだった
「フェルゼンの腕が私を抱いた
フェルゼンの瞳が私を包み
その唇が私を語った・・・諦められる・・・これで、これで私は諦められる」

ドレス姿のオスカルに
「もしや、あなたは」とフェルゼン
気が付かないんかいっ!

「見ろよオスカル、渡り鳥だ、帰って行くんだな、南へ
やつらはどんなに自由に大空を飛ぼうと結局は帰っていくんだ決まった所へ
誰にも止められはしない・・・誰にも」



ワンポイント講座

アンドレが「お〜い!オスカル!リンゴかじるかい」と
空に放ったリンゴを撃ち抜いてフェルゼンかっこよく再登場!<ここのシーン、アンドレ可哀想

原作だと首飾り事件の始まる少し前に、
いきなり!アントワネットの前に姿を現すフェルゼンですが
アニメだと
「お会いせずにスウェーデンへ帰るつもりだ
7年前、私は逃げた・・・アントワネット様から。
卑怯にも一方的に、そして終わったんだ。終わって良かった恋だった」と
オスカルに告げています。

が、フランスの惨状を目の辺りにして

「オスカル、やはり私はベルサイユに行こうと思う
今や王室は危機を迎えようとしている。
こんな時、私に出来ることと言えば、忘れようとしても忘れられない
愛する人の為に出来ることと言えば
そばにいて差し上げる事くらいしかない
誰に何と言われようと
愛する人の不幸を私は黙って見てはいられない」
と会いに行くのん。

久し振りに登場のフェルゼンは、この回は、これまた良くしゃべるコト

「私は知りました、激しく心を燃やすことの愚かさを・・・
そしてその危険を・・・もはや激しくは燃やしませぬ
そのかわり静かにセーヌの流れの如く・・・永遠に
あなたへの想いを、この胸にともしつづけるつもりでおります」

これ、家の近所だと
「相模川の流れの如く」<モシモシ、ヨドンデマスヨ

「このハンス・アクセル・フォン・フェルゼン
故国スウェーデンを捨てます
王妃様のおんため、このフランスに我が身全てをお捧げいたします」

無口だけど安定している夫(ルイ16世)と↑これだけしゃべるカコイイ北国の男
あなたはどちらがお好き?

フェルゼンの役職は陸軍連隊付き員数外大佐

オスカルったら
「フェルゼンの心にもうアントワネット様はいない・・・本当だろうか?そんな事
でも、もし・・・もしそれが本当なら今、ここにいるフェルゼンは私がこの世でたったひとり
愛しても良いと思った人・・・ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン」

「フェルゼンあなたは誰よりもあなたを必要とし
誰よりもあなたを愛する人のもとに戻って行った
7年の空白を越え7年の苦しみを経て
なお、あなたは戻って行った
素晴らしいことだとオスカルは思います
素晴らしい方だとオスカルは思います
あなたを心から・・・初めて一人の女として・・・」

あああ〜!アンドレ〜!志垣〜!

首飾り事件での功績が認められてオスカルは
大佐から准将へ昇進しました。
また、オスカルがピアノを奏でるシーンもありました(2回目ですね)

出ました!吟遊詩人
今回はちょっと過激よ!

貴族の時代はもうすぐ終わりよ
王室が俺たちフランスの全てだとも、もう思わない
昨日、グラヴィリエ街で子供が死んだ
パンが買えずに子供が死んだ
おとといタンプルでは女が死んだ
子供に乳をやろうとして働きすぎて女が死んだ
死ね!
太ったブタはみんな死ね!




貴族ばかりを狙う怪盗・黒い騎士
公爵夫人の館から宝石が消えた
そしてあろうことかアンドレのポケットに
その宝石が光っているのをオスカルは見た
黒い騎士がアンドレ・・・まさか
次回 ベルサイユのばら
黒い騎士に会いたい!
おたのしみに



第26話
黒い騎士に会いたい!

(シナリオ仮題・謎の黒い騎士)

貴族の館だけを狙う黒い騎士が出没
オスカルは夜な夜な、出かけるアンドレを黒い騎士ではないか?と疑う。

「オスカル、こうまでして捕える必要があるのかな」
誰に危害を加えるわけでもないし
噂では金品を貧しいものに分け与えているとも聞く」
「盗人は盗人だ、放っておくわけにもいくまい」

アンドレが出かけ、一人で舞踏会に参加したオスカル
そこに現れた黒い騎士を追ったオスカルは
パレ・ロワイヤル近辺でその姿を見失う
パレ・ロワイヤルは次期王権を狙う国王の従兄弟・オルレアン公の
居城であり、密かに反国王派が集まっているという噂があった

黒い騎士に銃の台尻で殴られたオスカルは
からがら、その場を逃げる。
薄れ行く意識の中でオスカルはアンドレが黒い騎士である幻影を見る

「ハハハハ・・・」
「誰なんだ!お前はいったい誰なんだ!・・・やはりアンドレ!」

傷つき倒れていたオスカルを助けたのはロザリーだった。

ロザリーは死んだ妹シャルロットの替わりにド・ギーシュ公爵と結婚させられそうになり
ポリニャック家を飛び出したのだった。
(原作だとオスカルの屋敷へ戻りますが、アニメだと「この街が好きなんです」と屋敷に戻りません)

アンドレは週に2、3度、教会での勉強会に参加していたのだった

フランス人民の97パーセント(農民・商人・職人・貴族ではない全ての人々)が第三身分
その97パーセントの人々が重い税金を取られ
毎日のパンにも事欠いている
その税金を使うのは3パーセントの貴族たち。
97パーセントが3パーセントの特定の階級のために

黒い騎士をとらえて話がしたいと思ったオスカルは、ニセ黒い騎士に変装する
だが、オスカルの目立つ金髪に、アンドレは自らの髪を切り
黒い騎士に変装するのだった
(原作だとオスカルと、ばあやにつかまって無理矢理、切られてます)

ニセ黒い騎士のアンドレ<ヤケにやる気まんまん(笑)
「なぁ、オスカル、俺には盗人の才能があるのかなぁ」

おびきよせに、そうとも知らず姿を現した黒い騎士
黒い騎士はアンドレの左目に切りつけた!


ワンポイント講座

黒い騎士のセルを入手した場合
黒い騎士(ベルナール)の目の色は「青」
ニセ黒い騎士(アンドレ)の目の色は「緑」です

原作だと黒い騎士の出現したパーティにドレス姿のオスカルが居合わせ
「これで諦められる・・・」とやっているオスカルを襲います。
黒い騎士を投げ飛ばすドレス姿のオスカル・・・

またフェルゼンの妹・ソフィアが登場しています。
「おにいさま、ああいうタイプの方は長生きはなさらないわ、きっと」と、爆弾発言

騎士・・・
うちのトミーちゃんは
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルという犬種なのですが
この「キャバリア」は「騎士」という意味なんです〜
あけだちゃん家の騎士に会いたい!



黒い騎士の正体は
その目的は何か
左目に重傷を負ったアンドレを残し
オスカルは一人黒い騎士の消えたパレ・ロワイヤルへ乗り込んだ
そこは貴族のサロンか
それとも悪の巣窟か
次回
ベルサイユのばら
たとえ光を失うとも・・・


第27話
たとえ光を失うとも
・・・
(シナリオ仮題・たとえ光を失うとも)

目を負傷したアンドレ
「お前の目でなくて・・・良かった、本当に」

黒い騎士とその一味がジャルジェ将軍の部下が運んでいた
新品の銃200丁を強奪した<あとでオスカルから1000リーブル要求される
「いまや新しい時代のためには一時間の演説よりも
一丁の銃を必要とする!行くぞ!諸君!」

オスカルは一人、黒い騎士を見つけるためにパレ・ロワイヤルへ乗り込む

黒い騎士に捕まったオスカル
黒い騎士は
全軍の兵器を管理する総指揮官であるジャルジェ将軍に銃500丁を
用意させるようオスカルに命じる

今、包帯を取れば永久に失明するかも
医師にそう言われながらも黒い騎士に変装しオスカルを救いに行くアンドレ!
くううっ!

オスカルを牢から救い出したアンドレ


黒い騎士を捕らえた二人
「あんたは俺が今まで見た中じゃ、相当、上等な部類だ
だから武器を持たない人間を背中から撃てるようなやつじゃないと俺はふんだ」
「それは相手によるぞ!!
アンドレの目をやったのはお前だ!」

黒い騎士の正体はベルナール・シャトレだった

「オスカル!やったそうじゃの
黒い騎士をとらえたそうじゃないか!でかしたぞ!
これで少将に昇進間違いなしじゃ」
「父上、あれは人違いでございました」
ベルナールをタンプル街のロザリーの元へやるオスカル

「ありがとう見逃してもらえるとは思わなかった」
「礼を言うなら私ではなく、アンドレに言ってくれ
ひょっとしたらあいつ、お前以上に黒い騎士らしい男だったかもしれない」


ワンポイント講座

おお!久し振りにオルレアン公、登場!
な〜んかすっかり落ち着いちゃって
昼間からワイングラスを片手にサロンなんぞ、開いちゃったりしてます。
テロップには「市川 治」とありますが、私が聞いた限りだと
市川さんの声ではなく
(DVD-BOXの解説書によると)「仁内 建之」さんとの事。
何故か、仁内 建之さんのお名前はテロップには、ありません

サロンの若者から
「ほぉ!君のラテン語は大変なものですね」と言われたオスカル
フランス語・ラテン語の他にも話せるのでは?と思いました。

無理をしたアンドレの左目は医師に
「あんたの左目はもうダメじゃ」と宣告されます。

原作だと黒い騎士がオスカルの屋敷に逃げ込み
そのままロザリーを人質に逃走
アンドレにオスカル共々、助け出されます。
で、黒い騎士を撃つのはオスカルではなくロザリー!

そしてベルナールの口から語られるロベスピエールの哀しい過去
それで、あんなに老けたのか・・・<やめなさいよ
んで、もってこれまた哀しいベルナールの過去!

で、ベルナールとロザリーは惹かれあい
「いっしょに来てくれるか?新聞記者ベルナール・シャトレの妻として」と結ばれます。

うんうん、原作もアニメも面白いじゃん!



フェルゼンとの決別をきっかけに
オスカルは自立への旅立ちを始めていた
一方、幼い頃から共に生きてきたアンドレは
今はオスカルを女として見ている自分に愕然となった
許されるのか
この愛
次回
ベルサイユのばら
アンドレ青いレモン
おたのしみに



第28話
アンドレ青いレモン

(シナリオ仮題・愛の別れ)

左目を失ったアンドレ
残された右目も負担がかかりかすむようになってきていた

宮廷では王太子ルイ・ジョゼフが高熱に苦しんでいた
その場にいない父を呼ぶジョゼフ
愕然とするアントワネット

「神様・・・あの子が寂しげに陛下の名を
殆ど、毎日、私と過ごしているはずのあの子が
私ではなく陛下の助けを・・・お許しくださいませ」

「罪深い私をどうか、お許しください
もし・・・もし・・・あの子の苦しみが私の犯した罪への戒めならば
私は今、ここでフェルゼンとはもう会わないと誓いをたてても構いません
ですから・・・ですから・・・どうかお許し下さい」

アントワネットの姿を見ながらも一人、目を閉じ、その場を立ち去るフェルゼン

オスカルの屋敷へ来るフェルゼン
「ひと月ほど前の舞踏会で不思議な事があった。君とそっくりな女性に出会った」<25話ね

オスカルの手をふいに取るフェルゼン
瞬間的な身のこなしから舞踏会で会った伯爵夫人がオスカルであった事を確信したフェルゼン
「やはりオスカル、君だったのか」<だ・か・ら〜!気付けちうの


「この世に愛はふたつある。喜びの愛とそして苦しみの愛だ」
「いいや、オスカル、この世の愛はたったひとつ・・・苦しみの愛だけだ」
「いつかはこんな日がくると思っていた・・・
これで終わりだフェルゼン・・・お別れです」
「忘れないでくれ、オスカル!君は私の最高の友人であったこと
そして私もまた君の最高の友人であろうと精一杯、勤めてきたことを!」
「忘れません、決して!」

「神よ・・・フェルゼンにご加護を・・・
そしていつか喜びの愛を彼にお与えください」

近衛をやめる決心をしたオスカル
「男として育てられた私だ、これからの一生
より男としての人生を送ったとしても何の不思議もあるまい
だから、私は近衛をやめる!」

オスカルにお茶を運ぶアンドレ・・・
「赤く咲いても白く咲いてもバラはバラだ
バラはライラックになれるはずがない!」
そして!
青いレ・モ・ン!


ワンポイント講座

出たっ!青いレモン!
27話でこの次回のサブタイトル聞いた、当時中学生だった私や友人にはかなりウケました
次の日、学校では
「ね!ね?聞いた!?青いレモンだって〜」と、サブタイトルだけで持ちきり(笑)
おしゃまさん♪

「神よ・・・フェルゼンにご加護を・・・
そしていつか喜びの愛を彼にお与えください」
このシーンあと
目がかすみ倒れるアンドレ
「オスカル!助けてくれ!」
かぶさるようにかかるエンディングテーマ
「愛の光と影」
ぐぅ!

酒場で衛兵隊のアラン・ド・ソワソン(声・山田 俊二)
と出会うアンドレ
アラン!初登場!

あ〜ば〜よ〜ミレ〜ユ
浮気はするな
おいらのげんこつは敵の弾よりおっかないぜ
ゆくぞ〜ゆくぞ〜闘うぞ〜
でっかい喧嘩は男の望みさ〜 
だ〜か〜らミレ〜ユ
お前の唇は〜おあず〜けさぁ


少しずつ男臭くなっていくベルばらの世界(笑)

オスカル、ピアノ3回目
何と言う曲かわからないのでご存知の方は教えて下さい。

「オスカルがオスカルじゃなくなることなんて出来はしない
20年間、俺はお前だけを見、お前だけを思ってきた
愛している・・・愛してしまった
たとえようもない程、深く・・・」
泣かせるぜ!アンドレ!



より激しく行動する生き方を求め
近衛連隊を去るオスカル
だが転属先のフランス衛兵隊では
飾り気のない本音で生きている男たちの荒っぽい
歓迎がオスカルを待ち受けていた
次回
ベルサイユのばら
歩き始めた人形
おたのしみに