第29話
歩き始めた人形

(シナリオ仮題・花びらを踏みにじるな)

フェルゼンとの別れを経験しオスカルは生まれ変わろうとしていた
何よりも男として生きることを決意したのだ

フランス衛兵隊B部隊部隊長の任につくオスカル
(オスカルの役職の後釜は、忘れちゃイヤンのジェローデル)

アンドレはアランのツテで衛兵隊に入隊していた
大工の倅とアランに告げたアンドレだがアランは見抜いてた
「おめえにゃ、俺の大嫌いな貴族のニオイがする」

女の隊長の命令は受けたくない
新隊長の閲兵を拒否するB中隊全員

B中隊の猛者と一騎打ちするオスカル
「いいか!私が勝ったら閲兵式を行う!
もし、負けたら今すぐ衛兵隊を去る!」


ワンポイント講座
ノルマンディの海岸のシーンは、夕陽に!射す光に!たなびくマントに!カモメに!波と
出崎さんの映像美学!爆発!
見といて損はナシよ。

吟遊詩人とアンドレが出会います
「あたしゃ足が悪いが、あんたは目がダメらしいね
それに恋にお悩みだ」

人はこの世にふたつの光を見る
ひとつは陽の光、星の光
目さえありゃ見える光さ
そしてもうひとつは
人の心と希望の光
こいつは目があるだけじゃ見えやしねえ
でも、必要なのはこいつの方さ
こいつさえありゃ生きていける
とことん落ちても生きていける


心だよ・・・兄さん
愛し合うのは心と心だ
目ぇなんてやつぁ
飾りみてえなもんさね

この回の後半からオスカルの制服は青い衛兵隊のものに変わります。

オスカルったら
「この間の事(青いレモン事件)私は別に怒ってはいない
だが、記憶にも留めない」って・・・
あたしったら覚えてるんだ〜♪<ババクサ?

んで、オスカルの屋敷を訪れるジェローデル
「あなたの笑顔をひと目、見、それでこの夜は満足でございます」
うひょ!(悶)



突然の結婚話
オスカルはとまどう
不穏な時代の中で娘を心配するあまりの
父親ジャルジェ将軍のはからいだというのに
子を愛すれば親はかくも愚かになるものか
次回
ベルサイユのばら
お前は光 俺は影
おたのしみに


第30話
お前は光 俺は影

(シナリオ仮題・君は光 僕は影)

ド・マルデン公爵が暗殺された
犯人はサン・ジュスト
過激なサン・ジュストのやり方に
「ベルナール君、私は気になる、
彼のあの氷のような狂気が」とロベスピエール

続いて、モン・サベール公もサン・ジュストに暗殺される

「隊長!たった今、オペラ座でモン・サベール公が刺されたそうです」
振り向くオスカル

犯行現場のオペラ座へ向かうよう部下に指示するオスカルだったが
言うことを聞くものはいない

「すまない・・・オスカル父を許せ!
お前を女として幸せに育て上げられなかった父を許してくれ
こんな事は今更、言えた事ではないが、お前の本当の幸せを思うのなら素直に自然に女として・・・
わしの一生の失敗であった。いらん苦労をお前に・・・」

オスカルの結婚話を聞くアンドレ
そこに衛兵隊員がからんでくる
「おめえあの女隊長の従僕だったんだってなぁ」
5対1の喧嘩が始まった
やられながら涙を流すアンドレ
「オスカルやめてくれ・・・結婚なんてやめてくれ」

風車の名シーン!
帰宅するオスカルを迎えにきたジェロ−デル
「あなたが近衛を去られて私は気づきました
いつもあなたの爽やかな声と笑顔を求め、澄んだ瞳を追っていた私自身に・・・
愛しています・・・心から」

「あぁ!もし私が貴族などどいう、しち面倒くさい家柄でなければ
あなたの従僕にでも馬丁にでもなってみせるのに」

「貴族である以上、従僕のことを言う資格はない!あなたにも!私にも!」

ブイエ将軍がオスカルの為にベルサイユ中の貴公子を集めたパーティーを開いてくれるという
馬車で歓談するブイエ将軍とジャルジェ将軍を
狙うサン・ジュスト
ブイエ将軍と間違えてジャルジェ将軍が撃たれる
犯人を捕らえるというオスカルに「花嫁衣裳を着てくれる方が嬉しい」と答える父

パーティの日
オスカルを狙う貴公子がドレスアップしてくるオスカルを今かと待ち受けていた
中には、もちろんジェローデルの姿もある

そこへ軍服で現れるオスカル
「これは奇妙な舞踏会ですね。女性が一人も出席されていない・・・ハハハハ」
「やはり連隊長らしい」ジェローデルも苦笑い

原作だと、このパーティには女性も来場しており
オスカルは彼女たちと踊りまくります。
会場には衛兵隊も来て食べ放題・飲み放題

またジェローデルはオスカルにキスを迫ったり
アンドレに
「ぼくにも妻を慕う召使いを妻のそばにつけてやる位の心の広さはあるつもりです」ですと!
イヤな感じ〜

余談ですが、ジャルジェ将軍によると
ジェローデルは長男ではないそうです。

「そうですか・・・オスカルが軍服を着て・・・そうですか
いや、戻ってきても何も言いますまい
あれが正しくて私が間違っているという事だってありえる
ただ、私が望むのはオスカルが、私の娘が決して幸せを求める気持ちを失って生きて欲しくない
と、いう事です。
あれは、小さい時からどんな事でも自分の気持ちを押えてしまう
そんな子だからです・・・」


ワンポイント講座

ジャルジェ将軍編(笑)
思えば、この人がなぁ・・・ふんふん
この回では最期の美味しいトコ、持ってっちゃうし〜

「ジェローデルが気にいらぬのなら、もっと素晴らしい相手を探そう」
と、オスカルに言うジャルジェ将軍
なら、ジェローデルは私に!ワタクシに〜!

原作ではオスカルに
「ジェローデル大尉、君は自分の容姿に自信があるか?」と尋ねられ
「近衛隊に入隊するには、ある程度、整った容姿が必要とされます。
入隊を許されたという事は
少しは自信をもってもいいということなのじゃないかと思っていますが」と
真顔で答えてます。
じぇろ〜♪

オスカルのピアノシーン!またありました!
これだけ弾けたらいいわ〜と思うバイエル黄色で終わったワタシ。



風雲急を告げるフランス
激務に追われるオスカルにはアンドレの事を
考える余裕すらなかった
そんなオスカルに業を煮やしたアラン
彼は友を思うあまりその怒りをオスカルにぶつけてきた
次回
ベルサイユのばら
兵営に咲くリラの花
おたのしみに
(画面では兵営に咲くリラの花と出ましたが
ナレーションでは兵営に咲いたリラの花と)



第31話
兵営に咲くリラの花

(シナリオ仮題・女隊長大きらい)

オスカルが衛兵隊中隊長になってひと月
貴族支配の乱れとあいつぐ重税でパリの街は揺れていた
それは明らかに新しい時代を予感するものであった
時の流れを待てない・・・街ではテロリストが暗躍していた

ブイエ将軍、直々にスペインのアルデロス公一家の護衛を仰せつかるオスカル

オスカルは衛兵隊に紛れていたテロリスト
(第29話・歩き始めた人形でオスカルと一騎打ちした猛者)
に危うい目に会うがアンドレ、アランの助けを借り、これを倒す。
アルデロス公一家は、無事、アランクール村に到着した。

その夜、サン・ジュストがアランクール村を襲う!

B中隊のラサール・ドレッセルが国から与えられた銃を無くしたと言う
(ラ・サール・・・原作とアニメで顔が違いすぎ)
憲兵隊がパリの古道具屋でそれを見つけた
売ったのならば、国家への裏切り行為で銃殺はまぬがれない
ラ・サールを憲兵隊に売った!
アランはオスカルに詰め寄る<オスカルの頬を平手で叩いたりしてるし〜
オスカルとアランの一騎打ちが始まる!


ワンポイント講座
アランの妹・ディアンヌ登場!
何と言っても声が岡本 茉利さんなのが、もうメロメロ〜
ルンルンですよ!ルンルン!
武藤 礼子さんの声も、もちろん!アダルティでステキだけど
昼間は岡本さんの声!、夜は武藤さんの声になりたいわ!
えへへ〜♪それで電話でバイトをして人形とセルを買うの<要注意人物

ラ・サールに限らず、アランを始め、皆が
銃や制服までもを売っていた事がある
それは命懸けで働いていても家族を養えないから
アランもディアンヌに給料を(原作では食料も)渡していました。

アニメでは、ラ・サールだけですが、原作ではラ・サール以外にも数名が銃を売り払っていました

この頃、原作では
ルイ16世の弟であるアルトア伯、プロヴァンス伯が
ルイ・シャルルの事を
「あのガキ、本当に兄上の子かどうかわかったもんじゃない!」
などと言ってみたり、
謎の手紙がルイ16世の手元に届けられ
アントワネットとフェルゼンの中を密告し
「フェルゼンの子供であるルイ・シャルルを国王陛下の王子と偽って
ゆくゆくは王位を継承させんものと・・・」

これを受け取っても、尚、フェルゼンの事を
「信頼できる少ない友人の一人」とか
「あなたが女としての幸福を求めるのをどうして非難する事ができるだろう」って
言っちゃうルイ16世・・・
史実でも、生涯、愛人を持たなかったルイ16世・・・
(フェルゼンには、愛人いたんですってね〜!)
権力も、お金もあるし、なんか一番いいかも〜♪

出崎さんは、画面に鳥を飛ばすのが、お好きだけど
今回の鳥は「カラス」
不吉な印象を強く残します。
逆に後半に近づくにつれ「ハト」が飛ぶシーンも多くなり、
第29話「歩き始めた人形」では、
アンドレがハトにエサをやるシーンの描写もありました。

サン・ジュストを追うも取り逃がしたオスカル、アンドレ、アラン
爆風に飛ばされ気絶しながらもオスカルの手を離さないアンドレ
思わずアランが「アンドレ!がんばれ!」<なんか矢吹 ジョーっぽい



今、燎原の火のように燃え広がり始めた市民の怒りの中で
アンドレが襲われた
思わず、オスカルは叫ぶ
私のアンドレ
私の・・・アンドレ
それは革命の嵐の前の出来事だった
次回
ベルサイユのばら
嵐のプレリュード
おたのしみに


第32話
嵐のプレリュード

(シナリオ仮題・革命の前奏曲)

「兄さん、私、結婚します」
ディアンヌの結婚報告に喜ぶアラン


「じゃあねぇ!兄さん」

ラ・サールが帰ってきた
オスカルがブイエ将軍を通じ憲兵隊に釈放を頼んでいたのだ
「これで大っぴらに銃が売れる、もし俺がつかまった時も頼むぜ」と毒づくアラン

オペラ座にいるブイエ将軍に
ラ・サールの件でのお礼を言う為、貴族の馬車で出かけるオスカルとアンドレ
街には貴族と見れば襲い掛かる連中が、うようよしているというのに

襲われる馬車
ブイエ将軍の護衛をしていたフェルゼンが助けに来る
叫ぶオスカル
「アンドレが!私のアンドレが危ないんだ!」

ディアンヌの結婚式の為、休暇を取ったアランが
期日を過ぎても姿を現さない

様子を見に行ったオスカルとアンドレ
そこには憔悴しきったアランと
結婚相手の貴族に裏切られ首を吊った可哀想なディアンヌの遺体があった

ディアンヌの死
それがこの時代の流れと関わりがあるとは思えない
が、しかし、オスカルはふと予感した
愛する者、美しい者、生きねばならぬ者が、ある日突然帰らぬ人となる・・・
ひょっとして「新しい時代」とは、そんな
「哀しい時代」ではないんだろうかと・・・


ワンポイント講座

オスカルとアランの勝負は紙一重でオスカルの勝利
「男ってのはな・・・いつもここからが勝負なんだよ」<ん?シルバー?!
「使える・・・これほどまでに使える男に出会ったのは初めてだ」

原作だとオスカルは衛兵隊に来た理由をアランに聞かれ
「おまえのような男に会いたかったからかもしれない」と

この頃、原作ではアンドレがオスカルに毒入りのワインを飲ませようとしたり
久し振りにオスカルの母上が出てきて、ジャルジェ将軍のオスカルへの想いを伝えたり
「身を引くことが、ただひとつの愛の証」とジェローデルが身を引いたり
と、話があちこちへ飛びますが、これまた楽し!

オスカルに出会ったディアンヌ
「兄が申しておりました
オスカルとはヘブライ語で神と剣を意味するんですって
神と剣と、そして素敵なブロンドの髪・・・
まるでフレスコ画に描かれた神々のよう・・・」

あい!調べてみました
検索エンジンって便利だな〜
古英語で
os = god(神)で、 gar= spear(槍) だそうです。
(Oswaldさんや、 Osbornなども神と関係ある名前になります)
これが正しければ「ヘブライ語」というのは、違うことになりますが、
そういうトコに、目をとらわれても仕方のないコト。
オスカル
素敵な名前です

オスカルの家の紋章は
剣を持った青獅子

原作だと、死体〜・骸骨〜と描かれてしまったディアンヌですが、
あうあうあうあう
アニメだと世界一綺麗な死体のロングセル(笑)
大判セルは集めてないけど、これはクレクレ〜♪



今、三部会が開かれようとしている
時はまさに時代のたそがれ
余命いくばくもない王太子ルイ・ジョゼフの身を、愛しむオスカルは
せめて彼に最期の幸せなひと時をと思うのだが
次回
ベルサイユのばら
たそがれに弔鐘は鳴る
おたのしみに