賢君は1973年1月に我が家にやってきました。
小さくて可愛くて、縫いぐるみみたいで生きいるのが信じられないくらいでした。
それでも鋭くて、門の小さな隙間から脱走したことがあります。親切な方が保護してくれ、警察に連絡してくれたから家に帰ってこれましたが、そのときは保健所に連れて行かれたのではないかと、ハラハラしました。
脱走するくらいですから、とても頭のいい子でした。
どんな感じかといいますと、
このころ十姉妹を一緒に飼っていて、そのうちの何羽かを手乗りにしていました(手乗り十姉妹というのも珍しいと思います)。で、掃除をしていたときに手乗りでない子が逃げ出してしまいました。部屋の中だったので外に逃げられる心配はありませんが、元気一杯に飛び回って捕まらないんです。

で、「賢君捕まえて」と声をかけました。しばらく飛んでいる十姉妹を見ていて、十姉妹が畳に降りた瞬間にダッシュしてパクッと見事に咥えたのです。そしてトトトトとかけてきてハイと手に乗せてくれました。正直血まみれの十姉妹を覚悟しました。さすがにびっくりしたのでしょう、十姉妹は硬直してましたが、でも、傷ひとつついていません。
また、自分の近くに飛んで来た瞬間にピョンと跳んで咥えたりと、こんなことが何回かありました。

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