八千代市保育園父母会
連絡会 ニュースNo.21 |
2000年 3月 3日(金)発行 八千代市保育園父母会連絡会広報部 [3/12 行事企画紹介特集]号 |
あそぼうよ みんなよっといで!
〜手をつなごう子育ての輪〜〜3月12日(日)午後1時、八千代市ふれあいプラザです。〜
2月27日[日]午前10時より、定例の連絡会運営委員会(各園父母会代表者会議)を福祉センターにて開きました。
3月12日[日]
「あそぼうよ みんなよっといで!〜手をつなごう子育ての輪〜」について、実行委員会報告を受けて、当日のタイムスケジュールや内容、役割分担等を決めました。 (詳細は後述記事参照)又、2月23日付
県保問協事務局速報「保育所に企業を参入させるなんてとんでもない」のニュースを検討しました。参加者からは、「連絡会として意見を出すのは大切。」「社会福祉法人の枠は必要。」
「待機児童のことを考えると理解できる部分もある。」「監視体制が必要。」
「八千代市の公設民営化での課題や不安を挙げてはどうか。」
「つぶれる園も出るだろう。その場合、子どもたちはどうなるのか。」
「保育の質の均一性が保たれるのか。」
「今回の規制緩和では、誰でも、(20人子どもを集めれば)保育園をつくれてしまう。(→保育の質は問われない?)」
「保育所運営費がこどものために使われないのでは。(保育所運営費の性格が大きく変わってしまう)=>施設の賃借料にも使用可。余剰がでたら企業本体の配当に使用可。」
「営利目的の保育所運営は、結局子どもに負担がかかる。」
等の疑問・不安の声が多く出されました。その結果、連絡会名で厚生省へ意見提出することを決めました。併せて、3月9日までの限られた日程の中での取組ながら、各園父母会や個人単位でも、可能な範囲で出せるところは出すことを確認しました。(詳細を後述記事で参照の上、是非意見提出の取組を!)
2部構成、前半は好きなコーナーで遊び、後半はみんな一緒に!
〜3/12[日]当日のタイムテーブルと内容、2/16実行委員会で決定〜
3階第1大広間 |
3階第2大広間 |
体育館 (上履必要) |
|
午後1時
〜午後1時45分 |
・昔の遊び(お手玉、あやとり、折り紙) ・ヨイサッサ人形作り ・ぼかし絵 ・広告紙などで絵本づくり ・竹とんぼづくり(牛乳パック使用) ・紙でっぽう、紙飛行機 |
・毛糸でタペストリーづくり ・羊毛づくり ・インディアン編み ・オオホデディオス(小枝と毛糸のくもの巣) ・積木コーナー ・乳児遊びコーナー |
・ペットボトルボーリング ・輪投げ ・魚つり ・手話にトライ |
〜午後2時30分 |
・わらべうた |
||
〜午後4時00分
|
全体会“みんなよっといで!”
|
20人子どもを集めれば誰でも保育所を運営できる?! 保育の質はどうなるの?
〜父母会連絡会としても、厚生省に意見提出します。個人単位でもぜひ!〜
1999年度 2000.2.23
県保問協事務局速報
千葉県保育問題協議会
保育所に企業を参入させるなんてとんでもない!
厚生省に私たちの意見を集中しよう〜3月9日までに〜
緊急のお知らせです。
別紙同封のように、厚生省はかねてから懸念されていた保育所の運営主体に企業を参入させるための「保育所の設置認可に係る規制緩和(案)」を2月1O日公表しました。
厚生省が公表した「規制緩和(案)」 (別紙資料NO.1〜NO.6)を見る限りにおいては、「企業参入」などという言葉はどこにも見当りません。しかし、2/18全国保育団体連絡会(全保連)の役員がこの詳細をただすために行った厚生省との懇談で「企業参入」に関する重大な内容が明らかになりました。
(http://www.threeweb.ad.jp/~kakenusr/jysei2000.html参照)厚生省は、「保育所の設置認可に係る規制緩和(案)」について公表し、広く国民から意見を求め(パブリック・コメント)、本年度中に自治体に通達をだし、2000年4月から適用していくとしています。
(http://www.mhw.go.jp/topics/bosyuu/tp0209-1_18.html参照)保育所の運営主体に企業が参入することになれば、子どもを育てる保育事業が利潤を追求する施設になる危険性をはらんでいます。このような事態は決して許すことはできません。全保連の「見解」を参考に私たちの意見をどんどん厚生省に集中しましょう。
意見の提出期限は、3月9日まで、電子メール・郵送に限るとされています。
宛先・様式は資料NO.2
(http://www.mhw.go.jp/topics/bosyuu/tp0209-1_18.html参照)に記されています。限られた日程のため、団体・個人で出せるところは出すという構えでとりくんでください。今回のお知らせは、とりあえず、県保問協の加盟団体のうち、保育所に関係する団体(父母会、市職労、福祉保育労、無認可保育所)にのみ発送します。
公的保育制度実行委員会では、緊急対策会議を開き、自治体や民間保育所に対して緊急の訴えをしていくことにしています。
この件で不明なことについては、事務局(県保問協)までお問合せください。
電話047-424-8102 FAX047-424-8108
厚生省児童家庭局保育課 宛
認可保育所の設置認可に係る規制緩和に対する意見(案)
八千代市保育園父母会連絡会
現代社会において、少子高齢化や凶悪犯罪の低年齢化、学校・学級崩壊などが大きな社会問題となっています。
近年、未曾有の景気低迷のなかにあって子育てをしながら働かなければならない女性の増加、子育てに不安を抱える家庭の増加、高齢化社会を支えるための労働力の確保などに伴い、少子化に歯止めをかける(安心して子どもを産み、育てることができる社会の実現)施策、子育て家庭を支える施策などが急務となっています。
一方、凶悪犯罪の低年齢化、学校・学級崩壊などの問題に見られるように、子どもたちの“こころの荒れ”が重要な課題です。
こうした状況のなかで、これからの保育園の果たすべき役割は、どうあるべきでしょうか。
現在、私たちの住む千葉県八千代市では公立保育園の公設民営化が市の行財政改革方針のひとつとして、市民の理解を得ないまま強行されようとしています。
市行政側の主な言い分は「保育に関する経費削減」と「多様な保育ニーズに応える」です。
しかし、公設民営化施策の中で示された内容は、保育園で生活している子どもたちのことは全く配慮されておらず、現行の“保育の質”の確保も困難であり、経費削減のためには、“保育の質の低下もやむなし”という内容で、その経費削減さえも期待できるものではありません。
さて、今回厚生省から示された「保育所に係わる規制緩和措置」(2/10付)について拝見しましたが、“保育の質”や、“子どもたちの育ち”を保証するための具体的な条件は、全く見られず、保育所を増やすための“規制緩和”というより、“最低基準の改悪”としか受け取れません。
単に営利目的での民間企業の保育事業の参入を認める規制緩和ではないでしょうか。
民間企業は、利潤を追求するためにはなんでもします。逆に利益のあがらない事業はしません。
しかし、保育事業というのは効率や利潤を追求できるものではありません。
保育事業は良い意味で“無駄”の多い事業だと思います。しかし、この“無駄”が子どもたちの健やかな育ちには欠かせないものなのです。
十分な職員配置(現行の国基準では健やかなこどもの発達を保証できないし、実際に国基準でやっている保育所は少ない)、十分な施設、子どもの健康管理、子どもたちの成長に合った手づくりの食事、特別保育事業(延長保育、障害児保育、一時保育等)、地域の子育て家庭を支援する活動など、さまざまなことが要求されます。
しかし、今回の「保育所に係る規制緩和措置」においては、こうした“保育の質”の保証については規制がなく、保育所設置においてその地域の中での“保育所の果たすべき役割”については一切記載されていません。
今後ますます保育所の役割、存在価値は大きくなっていきます。一部都市部での保育所に入れない待機児童の増大という問題においては、保育所の数を増やす必要性は理解できますが、保育所の数は増えてもその質を保証することができなければ、結局、負担を強いられるのは、子どもたちです。
さまざまなかたちで、子どもの“心の育ち”が問題になっている現代社会において、保育所数の確保のための安易な保育所設置基準の改悪は、そこで生活する子どもたちの健やかな心の発達を保証できる道理がありません。
これからの保育所の果たすべき役割は、日常の保育ができない「就労家庭の支援」はもちろん、地域の在宅子育て家庭への「子育て支援」も不可欠です。
子育て不安から、育児ノイローゼや幼児虐待など、子どもの育ち、親の育ちが大きな社会問題にもなっているなかで、ますます拡大が望まれています。各地域の拠点にある保育所は地域の身近にいる子育ての専門家であり、地域の子育てセンターの役割を担っていかなければなりません。
「保育所に係る規制緩和措置」においては、もっと慎重に検討をかさね、保育所に預けられる子どもの人権保証、健康管理、健やかな発達保証など、子どものことを第一に考え、それを保証するための条件を整備した上で、改めて検討すべきではないでしょうか。
3月9日(木)までに提出します。以上文案へのご意見等ありましたら、連絡会事務局宛に3月6日(月)までにお寄せ下さい。
父母会連絡会のトップページに戻る