八千代市保育園父母会

連絡会ニュースNo.13

1999年 6月30日(水)発行

 八千代市保育園父母会連絡会広報部

 (「6月議会報告特集」号)

民営化で1億6000万円超のコスト増!(小林議員試算)

〜議会機能果たさずに、5万3303筆の署名を不採択〜

 「公立保育園の民間委託や配置基準の改悪に反対し、子育て行政の拡充を求める請願書」は、八千代市6月議会にて、紹介議員になった日本共産党以外の会派による反対多数で、残念ながら不採択となりました。しかし、議会でのやり取りから、「道理は私たちの側にある。」との確信を深めました。

 八千代市始まって以来の53302名の多くの方々の思いが届けらました。この思いに応えるのが、市民の議会に対する信頼を高めることになるのではないでしょうか。(民生常任)委員会においても、「財政問題は、『子育て支援対策検討委員会』での検討課題とする」など明確な答弁もなく、まるで白紙委任ではないでしょうか。市民に充分説明がなされていません。こうした中での公立保育園の民間委託だけが先にありきでは、保育園父母、そこに働く人たちは、決して納得はしません。【山本陽輔議員(日本共産党)625日の本会議討論より】

 21日の民生常任員会・25日の本会議には、保育園父母や保母に加え多数の市民が傍聴席〔本会議に44名内父母8名保母6名〕に詰めかけ、討論の成り行きを見守りました。本会議での小林恵美子議員の討論の際には、傍聴席から大きな拍手が沸き起こり、議長から注意を受ける一幕もありました。討論の概要は、以下の記事をお読み下さい。民生常任委員会では、「『休日保育・一時保育』などの市民ニーズにどの地域からどのくらいの数で応えるのか?」という議員質問に対して安原保健福祉部長は「すべてはこれから。今後『子育て〜検討委』とそれに続く『受託法人選考委員会(仮称)』で決めてもらう。」と答えています。「先に委託ありき」で、具体的なことを何も明らかにしない保健福祉部の姿勢には、議員も首をかしげていました。

 6月20日「第2回子育て支援対策検討委員会」が開かれました。先日皆さんにご協力いただいた【連絡会アンケート】(後日特集号を発行予定)を基礎資料として持参し参加しましたが、事務局の不手際で当日の協議題がまともに議論できず次回に持ち越されました。第3回子育て〜検討委」(7月17日土曜日午前10時〜)では、保育園の公設民営化が議論される予定です。

 27日連絡会緊急運営委員会を開き、今後の方針として、@父母会報告会各園開催〔正確な情勢分析と今後の展望確認〕A署名協力のお礼を兼ね情勢報告ビラの全戸配布B議会討論を踏まえた市長との懇談会開催要請C「第3回子育て〜検討委」での積極的アピールを進めていくこと、を確認しました。

小林恵美子(日本共産党)議員の6月25日市議会本会議討論の要旨

 1億6000万円超の支出増!〜平成13年モデル園民営化試算〜

  保育の質が低下せずコストが削減されるなら民営化もやむをえないと納得する市民もいるだろう。これが「市民アンケート」=『行財政改革に関する市民意向調査の結果』(6/15広報やちよ参照)に表れている。しかし、平成13年には、保育園職員の退職はなく、現在の公立保育園の経費はそのままとなり、新たに民間保育園への運営費補助と措置費を払わねばならない。

 市内の90人定員のある私立保育園(公立とほぼ同一の保育水準で、0歳児保育有り、看護婦と栄養士配置)への平成9年度の、市からの支出は1億5194万円。モデル委託園に、現在公立が行っている地域開放事業や新たなニーズとしての休日保育・一時保育を加えると、その一つ一つに市が補助金を上乗せすることになる。定数外の保母をその事業に3人必要とすれば、平成10年度の基準額で計算して年間928万円加算することになる。その特別保育用の教材費を加えれば、1000万円を超える補助となる。合計約1億6000万円超

 公立のままで、新たな保育ニーズにこたえるならば、90人定員の一般的な園の保育士の数は15名だから、20歳短大卒の新入職員(一人当たり人件費400万円)採用なら6000万円で済む。〔注:市長は、新たな保育ニーズ対応にモデル園1園委託に伴って出てくる余剰人員をそれに充てると言っているので、この論理や15名という数字試算が出てくる。〕

 新たなニーズに応え、経費削減の目標を達成するには、公設公営のまま新入職員を採用した方がよいことが誰の目にも明らか。現時点での平成13年のモデル園公設民営化は、行政にとっても市民にとっても何のメリットも無い

 市民要求に沿う八千代公立保育園11月議会市長答弁「公設民営の時代」に対し

  公設民営化を支持する研究者の文書によると、「多くの自治体では、公立保育園は『費用もかかり、保育ニーズへの対応が悪く、あまり子どもも入れない』という事態になっている。」と書かれている。確かに、すでに公設民営化を進めている仙台市や尼崎市の場合、待機児童が900名を超えていたり(仙台市)、時間外保育が行われていなかったり(尼崎市)で、市民要求に応えきれていなかった。

 しかし、この立場は、八千代市の公立保育園の実態にはまったく当てはまらない。

 「民営化にあたっては、どれだけの財政効果があるかだけでなく、地域の保育ニーズが把握され民営化後に節減された費用を保育内容の拡充に振り向けることにより、どれだけ地域の保育状況が改善されるかということが明確にされているところが多い。」とも書かれているが、これらすべてについて八千代市は明確にしていない。

 ゆとりある子育てができる街づくり〜今後の保育園のあり方と子育て施策〜

 何と言っても、全国的にも優れた八千代市の公立保育園の水準は下げないこと。そしてよりいっそうの地域開放事業の拡大、ベビーカーで気軽に利用できる場の確保だ。

 一人で孤独な子育てをするお母さんをなくすためにも、身近な保育士と楽しそうに遊ぶ子どもたちがいて、何か心配なことがあったら気軽に相談にのってもらえる場がある、ゆとりを持った子育てができる街づくりが、今こそ必要な時代はない。

 厚生省は、社会福祉事業法改正法案大綱骨子を4月15日に公表したが、その中には営利企業を保育の分野にも参入させる方向が検討されている様子。もしそうなれば、お金のあるなしで受けるサービスに差が出ることになる。八千代市の子育て世代の収入は少なく、生活水準は一般世帯より低い事が分かっている。こうした人たちが子育てしやすい街にしていかねばならない。

各種催し物案内です。子育ての情報交換のため、又、八千代の保育状況を広く知ってもらうため、積極的に参加してみませんか。

署名活動慰労ティーパーティーのお知らせ

〜やったね!署名数なんと5万3600筆を突破!〜

 半年以上にわたる署名運動にご協力いただき、ありがとうございました。議会での扱いは、残念な結果になりましたが、議会提出後の分を合わせると5万3600筆以上もの署名数になりました。この運動を通じて、たくさんのことを学んできています。今後も、子どもたちのために皆で手をつないで頑張っていきましょう。

 今回は、保母さんたちの主催で慰労&保育園職員と父母の交流を深めることを主体としたケーキバイキング形式(飲み物・ケーキ・ジェラート、食べ放題)のティーパーティーです。

 後半は、東大阪市で民間委託になり、その保育園に出向している保育士の方からの貴重なお話を聴く予定です。みなさんお誘い会わせてご参加ください。

日時:7月3日()午後2時30分〜5時30分         

場所:ユーカリが丘駅ロータリー並び【三月うさぎ】

   京成ユーカリが丘駅下車サティ側階段降りて左側(ウィッシュトンホテル側)徒歩1分

会費:1人まさかまさかの500円!(飲み物・ケーキ・ジェラート、食べ放題)

お願い@車でこられる方は、サティ又はウィッシュトンホテルの駐車場(無料)をご利用下さい。

   A父母の参加希望者は、各園の保母に一言お伝え下さい。

   B申し訳ありませんが、今回は大人のみの参加でお願いします。

子どもの権利かがやく21世紀をめざして ―ひろげよう子育ての輪 創りだそう明日の保育を―

第27回ちば保育のつどい

日 時:7月18日(日) 受付午前9時20分より 9時50分開会16時30分閉会

場 所:松戸『森のホール』

参加費:1800円

お弁当:1000円【事前申し込みです。】

保育料:1000円【事前申し込みです。】

内 容:午前 記念講演“1人ひとりが大切にされる時代へ”

            秋葉 英則 氏〔大阪教育大学〕

   午後 分科会・基礎講座・実技講座 子育て懇談会

主 催:全国保育団体合同研究集会千葉県実行委員会

事務局:ちば保育センター 電話:047-424-8102 FAX:047-424-8108

第42回千葉県母親大会

生命を生み出す母親は 生命を育て 生命を守ることをのぞみます。

’99 7月25日(日)(9:30開演)

分科会 10:00〜

昼休み バザー

全体会 13:50〜

記念講演「だれもが幸せに生きるために」

古屋和雄さん(NHKアナウンサー)

八千代市市民会館会員券 1000円

○どなたでも参加できます。

○保育室があります。

○お弁当、牛乳を販売します。

主催:第42回千葉県母親大会実行委員会 電話:043-273-3844 FAX:043-273-2961

後援:八千代市、NHK千葉支局

次回運営委員会〔連絡会役員会〕のお知らせ:7月19日〔月〕午後7時より市役所にて

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