八千代市立保育園父母会

連絡会ニュースNo.5

1999年 2月 4日(木)

発行

八千代市立保育園父母会連絡会広報部

(市長懇談会報告号)

仮事務局:ゆりのき台保育園保護者会内連絡会代表委員(意見・質問は各園の父母会ポストまでお願いします)

 

「父母との合意は前提と考えていません。」(市長)

〜1月24日(日)市長との懇談会にて〜

 市長と『市立保育園の民営化問題』についての懇談会が1月24日(日)午後1時より約2時間にわたって、市役所2階第1・第2会議室にて開かれ、市側から大澤市長・欅田(くにぎだ)市民参加推進室長・佐々木児童福祉課長が出席、父母会側は、インフルエンザ流行中にもかかわらず約80名もの方が参加しました。冒頭あいさつの中で、2度の事前打ち合わせではOKとの確認済みであったテープ録音・世話役としての市職労の方の参加を認めない旨の発言があり、和やかとは言いがたい雰囲気で始まりました。

 市長は民営化方針にあたって父母に対する手続きに問題があったことは認めましたが、「(直接の当事者である)父母との合意が前提とは考えていない」とくり返し明言しました。この姿勢は『市民合意に基づく行政運営をしていく』という公約に反するとともに、自らが行革推進本部で定めた「委託対象業務の決定手続き」とも大きく矛盾するものです。行革推進本部の文書では、『業務委託にあたり、特定の市民及び団体等の理解・協力を得ることが必要なものについては、事前に関係市民に十分説明し、概ねの合意を得たのちに行財政改革推進本部会議に提案するものとする。』と記述されています。

具体的な検討もないまま、民営化だけは決定

 今後どんなかたちで進めるか?公立園の合理化方針(退職不補充、臨時職員化、看護婦・栄養士の有効配置、0・1歳児への臨時職対応、統廃合)はどうなるのか?民間委託の内容は?モデル園の中身は?新規事業の一時保育・日曜保育は公立ではできないのか?地域的不平等にならないのか?地域開放は実施するのか?新規事業分は委託費に盛り込まれるのか?等の質問に対する回答を要約すると、「公立園の合理化は進める。」それ以外は「公立と私立と市民のみなさんといろんな方々の検討委員会の中で決定していきたい」という内容でした。具体的な展望のないままに民営化することだけは確定しているという姿勢に大きな疑問を感じます。

抽象的な委託理由、コスト試算もなし一体何のための委託?

 公設民営化のメリットは?の問いに、「社会福祉の思想が広く市民に浸透すること、市の超過負担が軽減される等の意味があるので委託したい。」との答でした。会場からは「コスト削減というがモデル園をつくるのに新たに1億5千万円持ち出しになるのでは?」「民営化でどこがよくなるのか抽象的ではっきりしないし、何でもこれから検討して決めるというのに委託モデル園だけを決めている。話をゼロに戻して、民営化のどこがいいのか明確にしてから話を進めてほしい」「コストは下げるけれども質は下げないということをいとも簡単に言うが、普通常識的に考えたら相反する内容だと思う。それを何の裏付けも無いまま言われても納得できない。検討しなければならないことが多すぎるにもかかわらず、検討の無いまま委託だけが決まっている。モノを作るんではなく人を育てる仕事なのだから、普通の考え方で進めてほしい。」等の意見が相次ぎました。これに対して市長は「現時点では試算は出ていない。公・民切磋琢磨し、おかげでコスト削減になれば一番ベター」「16万4千人いれば16万4千通りの考えがある。」と、父母の意見に耳を貸そうとしませんでした。

 こうした市長の姿勢では、私たちの『公立園の現行水準を維持し、さらに発展させてほしい』との願いをあきらめるわけにはいきません。 

参加した父母のアンケートから(一部抜粋)

[この他にも市側に批判的なアンケートばかりで、肯定的なものは皆無でした。]

 

「父母の意見を聞き理解を得る努力をする。」と約束させる〜1月29日(金)市長室にて〜

  代表委員3名は1月29日金曜日午後3時30分、懇談会の内容について数点確認するため欅田市民参加推進室長を訪れました。そこで30分ほど大澤市長と話す機会がもてました。24日の父母の反応をどう受け止めたか?理解を得られたと思うか?との問いには、「理解を得られたとは思っていない。が、懇談後廊下に出てから『私は(市長の)言うとおりだと思う。』との感想も聞いた。」とのこと。又、「父母の合意は前提にしない」と言っていたことを確認すると、明確な否定も肯定もありませんでした。私たちが再度「是非父母の意見を聞いて理解を得る努力をしてほしい。」と言うと、ようやく「もちろんその通りです。」と答えました。

 「民・公保育関係者、一般市民などによる検討委員会」への参加を要請される

 12月6日の福祉部長との懇談会での「受託法人検討委員会」と24日に市長の言った「検討委員会」が同じものかどうかと聞きました。市長の言う「検討委員会」は、『よりよい保育とは何か?』を考えていくために「受託法人〜」の前段階に位置付けるもので、公私保育園保母・父母・経営者・一般市民・幼稚園関係者などで構成したいとのことでした。私たちが、「幼稚園は、目的が違い管轄も別なので区別してほしい。」と言うと市長はうなずきました。

 「新年度(4月から)は現状どおり」を約束

 当面の心配事である新年度の体制・保育内容等について尋ねたところ、「何も変わらない」と答えました。また、平成13年度までにモデル園をつくる場合の条例改正はいつになるかと聞くと「12年度中」と即答しました。しかし、同席していた欅田氏が「条例改正が必要かどうかもこれから検討」と触れると、市長も「皆さんにきちんと情報を開示し不安を与えないようにしていく。検討委員会で子どものためになるようにしていく。」と答えなおしました。

 また、現状の私立園間の格差について言及し公立園と同等水準で委託できる法人は限られてしまうのではと指摘すると、否定しませんでした。

請願署名を6月議会に提出! (2月末中間集約までラストスパート)

〜1月30日(土)代表者会議報告〜

 1月30日土曜日午後、連絡会代表者会議を開き、今後の方向について検討しました。@とりあえず新年度は何も変わらないことが確認された。Aそのもとで署名を3月議会に出すよりも、議会を大きく揺るがす数を集めて6月議会に出したほうが有利。との結論に達しました。ついては、今まで署名をお願いした団体・個人にこのことを説明する必要があります。市職労からは全戸配布のビラが配布される予定ですが、父母会サイドで依頼した分については可能な限りお知らせしていきたいと思います。その際3月議会直前での正確な中間集約数を明らかにする予定ですので、さまざまなつながりを通して飛躍的に伸ばしましょう。私たちが居住する地域の自治会等へ回覧をお願いし、多くの市民にこの問題を共有してもらって、署名を増やしましょう。それらの取り組みが次のステップへの大きな力になります。(現在、約3万筆を集約中)

 市長の提案した「検討委員会」への参加については、その性格付けや目的がはっきりしてから慎重に検討することにしました。又、私たち公立保育園父母と民間保育園の父母で意見交流をし、お互いの理解を深めることも必要だとの認識に立ち、連絡をとって父母同士の懇談会を開催してみようということになりました。詳細が決まりましたらお知らせします。あわせて、「今後も父母との話し合いは継続する。」との市長の意見を踏まえ、状況の推移を見守りながら、適切な時期に再び市長との懇談会を設定していきたいと思います。

子育て・教育・市民のつどい輝け!船橋の子どもたち

2月7日(日)9時50分〜船橋勤労市民センター「いま、子どもの心の世界はー元気が出る子育て論―」

記念講演尾木直樹氏テレビでおなじみの教育評論家

午後は専門家を交えた子育て・教育関連の多くの分科会です。

 

第11回八千代子育てのつどい〜生きること・育てること〜

2月14日(日)9時30分〜八千代市福祉センター(市役所隣) 

記念講演:「子どもの声が響いていますか?」〜子どもの作文から家族・地域・社会を考える〜

講師:片岡洋子(千葉大学教育学部助教授)

[午前に記念講演、午後講師を交え地域での子育てについてパネルディスカッション]

参加希望は、できるだけ事前に連絡先までお申し込み下さい。

連絡先(486)4699八千代おやこ劇場  保育もお弁当もあります。

主催:八千代子育てのつどい実行委員会,後援:八千代市・八千代市教育委員会,

実行委員会参加団体:八千代市学童保育連絡協議会・幼児教室・新日本婦人の会・八千代市学童保育指導員会・八千代市役所職員労働組合

八千代おやこ劇場・習志野八千代教職員組合・村上子育てネットワーク・教育懇談会in八千代「ひまわりの会」等

 父母会連絡会のトップページに戻る