八千代市保育園父母会
連絡会ニュースNo.84 |
2006年2月14日(火)発行 八千代市保育園父母会連絡会広報部 [1/31懇談会報告&2/14作業部会紹介]号 |
「建替費負担が民営化メリット、公立は全額市負担 私立なら国補助有」(担当課)
1月31日(火)18:45〜20:45までの二時間、市役所4階会議室にて児童支援課と懇談しました。出席者は、市側:磯崎課長・浅野主査・高橋担当の3名と父母連:会長・副会長・事務局長・広報担当他6名でした。内容は、昨年10/28懇談会以降の懸案事項についてで、市側が事前準備した2つの資料に基づいた意見交換となりました。主なやりとりは、以下の通りです。尚、文中「市」は市側の発言、「保」は父母連保護者側の発言です。
「公私コスト差=人件費の差は、職員年齢構成と人数の違い」
資料1「公立保育園(90人定員)と茶々おおわだみなみ保育園運営費比較」から
市:この資料はあすみ福祉会の協力で準備できたが、本来公開すべきものではない。外部公開はしないで欲しい。経費の細目も、先方の要望を反映した記載になっている。経費については市からの出費項目も含まれている
保:なぜ、このような違い(=6000万円以上の人件費の差)が出るのか?
市:職員の年齢構成の影響が大きい。茶々は若い職員が多い。
{注釈:職員数は、同規模公立園(園児102名に対して職員45名(時間外保育補助員18名))、茶々(園児113名に対して職員34名(時間外の記載なし。)という資料でした。}
保:茶々がベテランを雇いたいときはそのための補助が出るのか?安く上げるために若い人が多くなっているのではないのか?
市:移管条件には質の維持を考えて、年齢構成に制限を設けてある。園児一人当たりの単価が算定されているが、運営費負担金の2分の1を国が、県と市が4分の1ずつ出している。これに加算がついて単価が変わるので、ベテランを雇えば加算も増える仕組みになっている。誰を雇うかは経営者の考え方による。
保:つまり、ベテランを雇えば市の負担も増えるということか?
市:そうである。
保:かなり人が入れ替わっているようだが、それを市は把握しているのか?
市:年齢構成の基準を満たしていることは確認している。市の職員は同じところに何年もという人が多かったが、今の若い人はいろいろなところで経験を積みたいと考える人も多いように感じている。また、若い人が多いので、結婚や出産で出入りはある。
保:結婚しても続けられる条件が整った職場であって欲しい。若い人ばかりで保護者に不安はないのか?
保:茶々ではあまりそういう不安は聞かない。ベテランばかりという環境を知らないせいもあるかもしれないが。
保:市の評価はどうなのか?市は5年の期限を過ぎたら責任を持たないのか?
市:5年過ぎても同じ基準を保てるように支援していきたいとは思っている。
保:市内のある民間園では年度末には(新年度の準備の都合で)子供を預けないでくれという事例も聞いている。そういう事態に市が関与できないのでは不安。費用の比較だけではなく、基準の遵守や運営面での問題を把握して評価してもらいたい。当事者にアンケートをとるなどして評価して欲しい。移管条件を5年できるのは適切ではない。5年ごとに評価するなど、それくらいの基準を受け入れる覚悟のある法人でないと困る。
市:茶々はISO14001を取得しており、ひとつの目安にしている。また、入園希望者が多いことや近隣住民や利用者から評価されていることを把握している。
保:保護者は子供を預けているという遠慮もあり、本当のことは言えない可能性はある。無記名の調査などでそういう意見も集めるべき。それに、他の保育を知らない人たちの意見では正確ではない。第三者評価が必要である。第三者評価により、よいところ、改善すべきところを評価すべきである。
市:移管条件に入れるか否か、議論してもらう。
保:改めて、民営化の利点は何か?補助を出すのであれば、メリットはないのでは?給与体系が違うので、いくら補助を出しても給料は安くなり、職員構成が若い状態に誘導されるのではないか
市:勝田は市と同等の給与でやっている。経営者の考え方次第。
保:法人はやりくりに苦労しているからぎりぎりの人数でやっている。受益者負担ということで費用格差が広がることを懸念している。次の民営化の目的は何か?茶々ではいい評価は客観的には聞こえず、経費削減効果もない。
市:経費は実際下がっている。また、人件費だけでなく、施設の維持管理費も民間に移る。
保:5年間のコストがどう変わったかが知りたい。
市:国の施設補助は17年度で打ち切り、18年度からは0になる。また、国の施設整備費への補助は民間にしか出なくなる。すでに県からの補助はなくなっているし、公立保育園の財源も一般財源化される。
保:民間園へはどのくらい補助が出ているのか?
市:年ごとに変わるが、茶々の建て替えでは2億4千万円の建設費に対して5千万だった。16年度までは県からも補助が出たので市が4100万、国と県で1億2千万、茶々の負担は5〜6千万だった。これは福祉医療機構から借り入れているが、これも借り入れの上限が厳しくなっている。 県からは「次世代育成支援行動計画」に記載されている以外はお金は相当協議しないと出せないといわれている。予定に入っていない改築、新設などは困難になる。今後は茶々に準じると法人の持ち出しが1億1千万になり、そこに市がどこまで補助できるかということになる。でも、そうしないと、株式会社以外は手を挙げてもらえないだろう。
保:民間にすると建て替えが容易になる、でも資本がないとこれからは難しいということですね。あとのメリットは?
市:休日保育、特別保育事業
保:なぜ公立とすみわけをするのか?
市:休日保育をすると休日出勤となり、組合との問題などもある
保:すみわけについて民間と協定を結んでいるのか?
市:結んではいないが、お願いしている。
保:厳しい条件で手を挙げる法人がなかったらどうするのか?
市:民営化の時期がずれる可能性がある。
保:茶々の民営化のときに転園した人は?またその逆は?
市:公立への転園は4名いたと記憶している。茶々への転園については数は記憶していないが、移動はあったと思う。
保:今後の民営化の予定は?
市:平成19年4月民営化分については、3月に対象園が決まり、民営化フローチャート通りに進めていく予定だが、その後についてはなんともいえない。
保:22年度までに4〜5園民営化という計画は生きている?
市:現状では第3期(16〜19年度)までに1園が民営化することが決定している。第4期は20年から。
保:そのときに見直しもあるのか?
市:あります。
保:誰が見直すのか?
市:それぞれの担当課が意見を上げて、企画課が策定する。
保:施設補助が出なくなるということは今後市立は消えていくのか?
市:子育ての拠点として位置づけて存続させたいという意見もある。
保:現状との違いは何か?
市:いまは、入園児のみを対象にした事業だが、子育て支援事業を広げていける。例えば、母子健康手帳の交付などをしていけたらと思っている。
保:そのための補助は増えるのか?在園児に負担はかからないのか?
市:いまも、地域解放担当を配置しているように、必要な人は当てていくつもり。民営化で浮いた人を、支援事業をする園に配置することも構想の1つだ。
保:夜間保育、時間外保育などのすみわけは?
市:まだ検討会で検討中である。
保:公立全廃の方針はないのか?
市:それは考えていない。公立園を残して行きたいと考えている。
保:第4期の見直しはいつ頃から始めるのか?議会に通したりするのであれば、時間がかかるのではないか?
市:答弁を求められることはあるかもしれないが、これは議会の議決要件ではない。
夜7時以降延長保育は来年4月から?資料2「第2回延長保育委員会資料」から
市:資料は内部の検討用に作成したものなので、外部には出さないで欲しい。延長保育については部会を設けて検討している。第1回は12/20、第2回が1/16にあった。延長保育の実施は19年度確約ではなく、19年度の実施を検討しているということにして欲しい。
保:検討中で逃げないで、実施に向けてがんばって欲しい。
市:がんばります。児童支援課は元気こども課と子育て支援課に分かれるが、自分もどこかにはいると思う。
「保育の質」守るガイドラインづくり&第三者評価制度の設置が不可欠!
2/14開催の子ども行政あり方検討委保育園作業部会を大きな足場に
「八千代市子ども行政あり方検討委員会保育園作業部会」が開催されることになりました。年度内2〜3回開催予定で、第1回目は2/14(火)9:30〜 保健センター1階大会議室にて。内容は「保育園の移管条件について等」と通知されました。
メンバーは、公立園保護者(父母連代表として事務局長)、茶々おおわだみなみ保育園保護者、公立園長、民間保育園代表、ステップ21利用者代表、市職労、に検討委委員長の森田先生を含め10名程度のメンバーで行うそうです。
1月29日定例会は大雪で中止となり、全体協議はできませんでしたが、事前の役員会(1/20)でまとめている方向性は以下の通りです。今後については、2月26日定例会(10時から福祉センターにて)で、第1回作業部会報告を踏まえて、協議していきます。
「移管条件の機械的な見直しにとどまらせず、公私や既設・新設を問わず市内すべての保育園の『保育の質』維持・向上のためのガイドライン設置を働きかけ、またそのガイドラインを守っていける第三者評価制度を設けさせるための会にしていく必要があります。」
具体的な企画案提示は2/26以前に、連絡下さい。
第7回「あそぼうよみんなよっといで。」(3/4[土]午後 ふれあいプラザ)
2/26定例会で企画を固めます。父母会企画や有志企画を検討している方は、事前に事務局まで企画のあらましをお伝え下さい。
当日は保育園利用の親子はもちろん、地域の子どもも大人も気軽に参加できます。一人でも多くの方々に足を運んでもらえるよう呼びかけあい、この行事を成功させましょう。
親子で「楽しめて癒されて優しくなれるコンサート」
と き:2月19日(日) 10:00〜15:30
ところ:八千代台東東南公共センター(駐車場がありません)
内容 午前 @絵本とオモチャとの触れ合う場
A小学校の先生をお呼びして
午後 ピアノコンサート 島筒英夫さん
島筒さんは保育園や幼稚園をまわられ、子どもたちにクラシックの優しさと温かさを伝えつつ、楽しくて愉快なコンサートをしてくださる方です。「さよならぼくらの保育園」を作曲しました。また、物語イメージ曲では、「かさじぞう」「三匹のやぎのガラガラドン」「おおきなかぶ」などたくさんあります。子育て中の皆さん、子どもと楽しくゆったりと過ごす時間を共有しませんか?大人も子どもも感動できるコンサートです。ぜひお越し下さい。
資料代大人800円、子ども無料 保育1人300円。弁当500円(事前申し込みを!!)
主催:八千代子育てのつどい実行委員会 後援:八千代市・八千代市教育委員会 連絡先485-6185
花には太陽 子どもには平和を
No War! 21世紀を子どもの世紀・平和の世紀に!
〜今こそ憲法・教育基本法を生かし 子どもに安心と希望を〜
と き 3月11日(土)〜12日(日)
ところ 不二女子高校(京成八幡駅北口徒歩2分 JR本八幡駅北口徒歩5分)
3月11日(土)全体会 記念講演 「100人の村から憲法がみえた」
池田香代子さん(作家・翻訳家)『世界がもし100人の村だったら』編者
3月12日(日)分科会 参加費 2,000円 大学・院生1,000円 高校生以下無料(千葉県券 1日1,000円 大学・院生500円)
主催 第51回子どもを守る文化会議in千葉集会実行委員会後援市川市教育委員会
プレ集会☆☆☆八千代・習志野・佐倉☆☆☆
「思春期の子どもたちの居場所と地域」
助言者・新谷修平さん(千葉大学講師) 参加者で自由に話し合いましょう
と き:2月19日(日) 10:30〜12:00
ところ:八千代台東東南公共センター5階ホール(協力金500円お願いします。)