八千代市保育園父母会

連絡会のしおり2001

2001年 4月 4日(水)発行

八千代市保育園父母会連絡会広報部

[連絡会ニュース2001号外]

ご入園・ご進級おめでとうございます

みんなで一緒にお散歩だよ。

 愛するわが子を「集団生活(保育園)」の場に入園させる両親の気持ちは、どんなにか複雑なことでしょう。自分の手もとで育てたいけれども、働き続けるためにはしょうがない。「仕事をやめようか、どうしようか」と幾度となく悩み、後ろ髪を引かれる思いでやむを得ず保育園の門をくぐった方も多いのではないでしょうか。

 でも心配しないでください。子どもは集団生活の中でたくましく育ちます。保育園には、子どもの発達を保障する専門の職員がいます。そして、親たちの心配や悩みなどを少しでも解消し、支え合っていくために父母会がつくられています。

父母会ってなんですか?

 仕事・家事・育児とあまりにも忙しい日々の中で、精神的なゆとりが持てず、ついイライラしがちですね。その結果、子育てや生活に対する不安が大きくなってしまうことがありませんか。そんな時、お互いに相談し、助け合える仲間がいれば、不安や悩みの多くが解決されるのではないでしょうか。

父母会は、そんな親たちが互いに助け合うことをはじめとして、女性の働く権利を守り、子育てを個人的なことではなく、地域社会のものとして発展させていくための仲間集団です。

父母会はどんなことをしているのですか?

 各園ごとに、創意工夫によって様々な活動をしています。

「子どもたちへのプレゼントや人形劇・おいも掘り等等・・・も父母会の仕事だったとは・・・。イロイロな事が少しわかったので参加してよかったです・・・。と共に、今まで一生懸命にここまで父母会を作り上げてくれた諸先輩方に感謝!!」高津西保父母会だより「たけのこ」2001年3月号記事より)

▼親たちが互いに知り合い、子どもと一緒に楽しむために

    夕涼み会、クリスマス会、父母会だよりの発行など

人形劇は楽しいぞ。

▼子どもたちがより楽しい保育園生活を送れるように

    人形劇、音楽会、移動動物園など

▼安心して働き続け、子どもたちの健やかな発達を保障するために

    署名活動、学習会、国・県・市への働きかけなど

▼園行事への協力

    運動会、お楽しみ会、卒園式など

 こうしたことを通じて、子どもを真ん中に据えた父母と職員との信頼、協力関係が生まれています。

八千代市保育園父母会連絡会ってどんな団体?

2000年度、12の市立保育園と5の民間保育園がありましたが、「父母会連絡会」は、これらのうちの12市立保育園父母会で構成された横断的な組織です。民間園父母会にも参加を呼びかけています。毎月第4日曜日に定例会議を開催、各園の状況を情報交換し、連絡を取り合い、子どもの保育内容や環境整備など全体に係わる問題を取り上げ、市に保育行政充実を求めています。99年5月の正式な結成総会で、千葉県保育問題協議会[県の保育運動全体に責任を持っている唯一の団体]へ参加、更に全国の様子が分かる保育情報誌「ちいさいなかま」購読も推進しています。

@公立保育園統廃合や民間移管等の行革案へ対して取り組み、一定の成果をあげています。

1992年(当時は「連合会」と称していた)までは、保育内容や環境の改善を求め毎年、市へ要求提出と交渉を行っていました。その結果、現在のような制度(完全給食、延長保育、ふとん乾燥の公費補助、市独自の職員配置基準、保育室ヘのクーラー設置、兄弟を預ける場合の保育料軽減措置など)が改善され実現してきました。しかし、保育水準が一定程度安心できる状態になったことでその存在理由が希薄となり、活動が一時途絶えました。

 ところが、1998年5月に市が「@市立園の統廃合と民営化A職員の退職不補充と臨時職員化B4〜5才児の私立保育園と幼稚園へのシフトC0〜1才児の臨時職員対応D看護婦・栄養士の園からの引き上げ」など、現行の保育水準を大幅に切り下げる行革(案)を発表。これに不安を抱き、同年10月に各園父母会代表者が集まり対策を協議し、「連絡会を再結成し全体で運動しよう」ということになりました。その経緯の中、「保育の質を落とさせない」要求で一致する八千代市職労と協同しながら署名・宣伝・学習会をはじめとして、市長と直接の懇談会などを実現しました。

 1999年になり市長は、『民営化は市民参加によって決定した』との形を得るためか、「子育て支援対策検討委員会」の設置を提案し、父母代表の参加を求めてきました。5月から8月にかけ4回の委員会に公立園保護者代表として連絡会より4名(内2名は現会長と事務局長)が参加しました。「現行の公立保育園への評価を実態に照らしてアピールし、公立園の合理化案=リストラ案は共に公的保育を担う私立の経営や保育水準にも悪影響を与えること、幼稚園や学童も含めて市エンゼルプランの実現こそ行政の役割であること、子どもにとってどうかの視点から議論することが委員会設置の本来目的であること」を求めて論陣を張り、委員会の議論をリードしました。そして6月議会で53,303人の反対請願署名が否決され、民営化モデル園が止まらないとの判断で、委託園のもとでも現行の保育水準を維持させ、新たな父母要求の実現を図るため26項目の要望書を提出。こうした取り組みを背景に、私たちが提出した要望書が全委員一致の確認となり、検討委員会の提言書の中に盛り込まれ、委託条件や委託先を決めるための受諾法人選考委員会に送られました。受諾法人選考委員会の議論と決定は、この提言書を前提にして進みました。民営化は強行されたものの、現行水準(保育内容、職員配置等)を維持させ、新規事業(休日保育)を付加させたという面では運動の成果を得ることができました。しかし、市は、将来的には民営化園近接の大和田西保育園を吸収させることや2010年までの公立園半減化方針を撤回しておらず、今後も監視の目を緩めることはできません。

A毎年要望書を提出し、少しずつ私たちの思いが実現しています。

1999年度より毎年保護者アンケートを元にした要望書を提出、児童支援課との懇談会を定例化しています。

2000年夏、96年以来途絶えていたプール遊びと果物が復活しました(99年要望の一部実現)。又、2年続けて要望した育休中の上の子の保育の扱いでは保護者の選択が可能になりました(2001年4月から)。思いを結集して、要求していくことの大切さを実感しています。

Bさまざまな団体や仲間と協力体制を取りながら、粘り強くがんばっています。

再結成以来協同している市職労保育園支部との共催企画「あそぼうよ、みんなよっといで」を2回成功させました。地域子育て支援センターの役割も持つ保育園の良さ(実践)を外にアピールする場になっています。又他地域の学習会に呼ばれたり、保育合研で発言したり、インターネットで激励を受けたりしながら、絶えず運動の方向が間違っていないことを確認しながらすすんでいます。

保育園生活を、楽しく過ごすための3つのポイント

1 園行事に積極的に参加しましょう。

おままごと一緒にしようか?

 保育園では父母会や保育参観、個人面談、試食など父母向けの行事が開かれます。日ごろ子どもたちの園での生活を直接見られない父母にとって、これらの行事は、子どもの様子を知り、保母さんと直接話し合え、仲間もつくれる良いチャンスです。また試食会では、子どもたちの食生活に関する栄養士さんの話を聞くこともできます。仕事が忙しくても、これらの行事には都合をつけて、ぜひ参加しましょう。

2 父母会活動に積極的に参加しましょう。

 父母会では、各クラスから役員を出し合い、子どもを通じて父母同志が交流し合ったり、子どもたちへのプレゼント(物や体験)など、様々な活動を行っています。父母会活動を通じて友だちを増やし、日常生活の面でも助け合い、励まし合うことができます。社会的視野も広がります。

保育士さんて優しいね。

3 保育士さんたちとのコミュニケーションを大切にしましょう。

 子どもを「預かってもらっていて申し訳ない」とか「預かってもらっているだけで有り難いので、何も言えない」などという気持ちが生じがちです。でも、少し発想を変えて、「保育士さんという子育ての専門家の助言をもらいながら、子どもを共同で育てる」と考えてみませんか。そういう立場で保育士さんと対等に話し合いをすれば、子どもの保育にもプラスになるはずです。担任の保育士さんだけでなく、全ての職員と日常的に会話するよう心がけましょう。
 

困ったこと、悩みなどがありましたら、あなたの園の父母会や連絡会へ!

八千代市保育園父母会連絡会(ホームページアドレス)http://www2u.biglobe.ne.jp/~TommyNet/toppage.html

千葉県保育問題協議会 (千葉保育センター) 047-424-8102 (TEL) 047-424-8108 (FAX)

八千代市役所児童支援課 047-483-1151内線2224

八千代市職員労働組合保育園支部 047-482-9075

 

八千代市保育園父母会連絡会会則

〈名称〉

第 1条 この会は、八千代市保育園父母会連絡会と称する。

〈構成〉

第 2条 八千代市保育園父母会連絡会の目的に賛同する八千代市内の保育園の父母(保護者)会により構成する。

〈目的〉

第 3条 本会は次の事項を目的とする。

 1.子どもの立場に立ってよりよい保育がなされるように努める。

 2.働く親の働くための社会的条件を整えることに努力する。

 3.1つの保育園が孤立せず、市内の保育園が相互に連絡を取り、情報交換・親睦を図り、父母(保護者)会活動を支援する。

〈活動〉

第 4条 この会は、前条の目的を達成するために、次の活動を行う。

 1.各父母(保護者)会の連絡、交流、学習のため、定例運営委員会、必要に応じて学習会などを開催する。

 2.保育環境を良くするために、市や市議会に働きかける。

 3.必要に応じてニュース及びチラシ、資料等の発行を行う。

 4.随時、保母をはじめ職員との連携をはかる。

 5.その他、目的達成のために必要な活動を行う。

〈役員〉

第 5条 この会には、会長1名、副会長3名、事務局長1名、会計2名、広報担当3名、その他運営委員等の役員をおき、その選出方法および任期は次の通りとする。

 1.役員は、各父母(保護者)会1名以上選出する。

 2.会長、副会長、事務局長、会計は、各父母(保護者)会から選出された役員の互選によることとする。

 3.役員の任期は、1年とする。ただし、再任を妨げない。

 4.事務局は、会長、副会長、事務局長、会計、広報担当で構成する。

第 6条 この会に監査2名をおく。監査は総会で選出し、会計を監査する。その任期は1年とする。ただし、再任を妨げない。

〈会議及び運営〉

第 7条 この会の会議は、総会、事務局会議、定例運営委員会とする。

 1.総会は、年1回開催し、必要に応じて臨時総会を実施することができる。

 2.事務局会議は、必要に応じて随時開催する。

 3.定例運営委員会は、おおむね年3回開催する。

 4.その他、必要に応じて会議、学習会等を開催する。

 5.会議には、この会の目的に賛同する賛助会員(個人・団体)も必要に応じて参加することができる。

第 8条 本会の議決は、総会出席者の3分の2以上の賛成を得なければならない。

〈経理〉

第 9条 この会の経理は、会費及び寄付金をもって、これに充てる。

第10条 この会の会費は、加盟父母(保護者)会の規模に応じて総会で決める。算出基準は、100円×4月時点での各園の定員とする。賛助会員(個人)は、年会費500円を納める。

第11条 この会の会計年度は、4月より翌年3月までとする。

〈会則の改正〉

第12条 この会則は、総会において出席者の3分の2以上の賛成を得なければ改正することができない。

〈その他〉

第13条 本会の運営に必要な事項は、細則として別にこれを定める。

付則

この会則は、1999年 5月27日から適用する。

父母会連絡会のトップページに戻る
連絡会ニュースNo.33に進む