・我が国の医療における電子化は普及して久しいが、その利点とされる二次利用は今後に期待されるところが大きい。ところが、スケッチに関してはそこに含まれる医療情報を二次利用するための有効な仕組みがないというのが現状です。写真単独では単に画像として写っている被写体のどれを自らが判断した所見として認識したのかの情報が含まれません。
写真に説明文を入れることでスケッチの代用としようという考え方がありますが、遠近の距離、撮影範囲と位置、拡大率の点でスケッチに代わりうる撮影技術は存在していません。写真がスケッチに置き換わる時代が到来するためには何十年では不足かもしれません。
そこで、スケッチを描くだけでそこに含まれる医療情報を自動的にテキスト化する仕組みおよびその実用化に向けた研究を行っています。
本発明は、医療の描画を行うとその中に含まれる医療情報を自動的にテキスト化し、必要に応じて診療支援となる知識も提示することを可能にする技術であり、診療を目的とした医療的記載における補助手段の他、従来は困難であった描画に含まれる医療情報の二次利用を可能にする技術です。
特許 第5935273号(登録日2016.5.20)
「病変の様子を文章化するためのコンピュータプログラムおよび文章作成装置」
・団体設立参加:日本ユーザーメード医療IT研究会
・団体設立参加:日本EUC学会
・和文書籍出版:『医療現場のデータベース活用 ファイルメーカーを用いた医療データベース構築・活用術』 ライフサイエンス出版、東京、2011
・英文書籍出版:Hospital End User Computing in Japan-How to Use FileMaker Pro with Hospital Information Systems-. S.Wakamiya, K.Yamauchi, H.Yoshihara (edit.) Bentham e-Books, Oak Park, 2012
・電子クリニカルパスの機能・用語の標準化と交換規約策定(日本クリニカルパス学会)
・糖尿病医療の情報化に関する活動(日本医療情報学会)
・文科省事業 戦略的大学連携支援プログラム
「コメディカル養成のための教育用電子カルテシステムおよびデータベースの構築と実践」
全国7大学共同で行った事業です。
・紙ベースクリニカルパス管理システム(浜松労災病院、川崎医科大学附属病院)
・病院業務支援システム(浜松労災病院)
・職員健診システム(浜松労災病院)
・病院眼科検査電子化システム(川崎医科大学附属病院眼科、津山中央病院眼科)
・大学講義実習レポート提出評価システム(川崎医療福祉大学医療情報学科)
・大規模災害時掲示板システム(岡山県眼科医会)
・Imageviewer
・RetCamToEMR
・Slitphoto
・OphExam
現在、取り組みを行っている研究です。
〒700-0065
岡山県岡山市北区野殿東町1-35 MAK岡山クリニックモール1階
TEL 086-363-0025
FAX 086-363-0028