そーっと子猫をすくいあげるようにだっこしてみる。ふわふわで暖かい。

おめー、・・・その、なんてゆーかさ、似合うな、その猫。
オレ、そいつを何て呼んでるか、知ってるか?おめーなら、そいつに何て名前付けんだよ?

え?急に言われても、とっさには判らないだと?そりゃそうだよな。
ハハン・・・でもよ、おめーも、案外とれーなあ。ルヴァ程じゃないにしても。
なんだよ、そうふくれんなよ。見てみろよ。こいつの首に巻いてあるリボン、なかなかイカスだろ?
ネコの首には真っ赤なリボンが付いている。
誰かさんといっしょ・・・って、まあ、そういうこった。
じゃ、もう行くぜ。ぼやぼやしてっとクラヴィスの野郎が帰ってきて、この森ますます暗くなっちまうからな。
元来た道をまた、走っていく二人。
おっと、言い忘れる所だった。・・・あいつに会いたきゃ、又オレんところに来いよ。
いいか、一人で行くんじゃないぜ。えっと・・・その、あの森暗えから・・・わかったな !!
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