よし、わかった。じゃあついて来い!おくれんじゃねーぞ!!
ゼフェルの屋敷を出て、森の中をひとしきり走った後、着いたところは・・・
おう!!なに、鳩が豆鉄砲くらったような顔してんだよ。
クラヴィスの屋敷の周りってよ、本人ああな割にけっこーおもしれーんだぜ。
あー、なにぼんやりつっ立っテンだよ。こっちだ、こっち!!
クラヴィスの私邸の裏に回り込むと・・・
「にゃー」
毛並みの良い、灰色の子猫が木陰から飛び出してきて、ゼフェルの足元にすりついている。
ひょい、とゼフェルはその子猫を抱き上げると、こちらに向かって差し出した。

かわいいだろ?抱いてみろよ。
あはは、こいつ、甘えてるぜ。こいつ、すげー甘えん坊なんだよ。
オレ、ちょいちょいここに来るんだけどよ、(何でかはとても言えねーけどよ)気づいた時にゃあこいつがオレの腹の上ですーすー寝ていやがんだ。この、無防備な甘えっぷり見せられっと・・・な。

そういいつつ、ゼフェルは子猫の顔を撫でくりまわしている。
子猫を抱いてみますか?      はい       いいえ