…ゼフェルさま?
「よう!おめー、こんな所でなにしてんのかよ?…ん?オレか?
オレは、聖地のみんなの幸せの為に、今、聖地中に豆をまいてまわってんだぜ。」
あ、節分ですものね♪
「おうよ!さあて、そろそろあそこに行くかな?クックック…」
? 私もご一緒していいですか?
「いいぜ。じゃ、ついてこいよ!」
…ゼフェルさまは宮殿の方へと駆けて行く。
ガラガラガラッ
「鬼は〜外!!」
きゃっ、ここってば…。
「む。そなたか。」
ジュリアスさまは、むっちゃ不機嫌な表情で、ゼフェルさまに豆を投げられるままになっている。
見ているこちらの方が地獄絵図を見ているような気分だ。
「おっし、これでいいぜ♪ジュリアス、邪魔したな。」
…ゼフェルさまは、思う存分ジュリアスさまに豆をぶつけた後、満足気に執務室を出て行った。
あなたも後に続く。
「あー、やっぱ今日って日はさいっこーだぜ。なぁ。」
…はあ。
「さあて、それじゃオレは聖地を回ってくるが、おめーもくるか?」
…もういいです。
「ふーん、それじゃあな。鬼は〜外っと。」
…ゼフェルさまは、あなたが見送る中、学芸館に入っていきました。
「おお!ゼフェルさまではないですか〜。」
ヴィクトールの感歎の声を聞きながら、あなたは学芸館を後にした。
ゼフェルが学芸館から出てくる時には、袋一杯にあった豆がすっかり無くなっていた事は、想像に難くない。
ちゃんちゃん♪
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