あっ!園芸店に守護聖様が!!
*ちなみに某D○○○を思い浮かべていただければ有り難いです。

 
ある日の曜日にアンジェリークは園芸店にやってきました。
「ええと、お部屋のピンナップボードのピンを買わなくちゃね・・・」
!!あっ、あれは・・・
お花売り場にマルセル様がいらっしゃるわ。
今日は金魚草をお買いになるみたいね。「こんにちは」
 
「あっ、アンジェも来てたの?かわいいでしょうこのお花。
あとね、チューリップの球根も植えようと思っているんだ。」
 
さすが、園芸が御趣味のマルセル様。話し出したら止まらないって感じね。
さて、ピンはどこかしら?・・・あっ!!
ハーブのコーナーにリュミエール様が・・・「こんにちは」
 
「おや、こんな所であなたにお会い出来るとは・・・どうしたのですか?」
 
リュミエール様こそ、なにをお買いになるんですか?」
 
「ええ、ハーブティーを。今日はカモミールティーにしたんです。
今度私の執務室にいらした時、よろしかったらご一緒しませんか?」
 
「ありがとうございます」・・・タナボタって感じね。
ピンは2階なのかしら?行ってみよっと!
んっ?ベニヤ板の前にランディ様が・・・「こんにちは」
 
「やあ、アンジェリーク!元気にしているようだね!・・・えっ?これかい?
公園の脇に住むおじいさんの家の塀が壊れちゃったんで、直してあげようと
おもってさ。あっ、俺が壊した訳じゃないから誤解するなよな」      
 
んー、確かに怪しいけど・・・あれれ、ゼフェル様だわ「こんにちは」
 
「よお!おめえがこんな所に居るなんて、珍しいじゃないか。へへっ、
ここっておもしれえよな。工具も材料にも事欠かないからよ。」   
 
・・・ゼフェル様・・・お店の売り物勝手に改造しちゃってしーらないっと;
あらら・・・そういえばちょっとオトイレに・・・ えっ!!!ク・クラヴィス様?
なんでクラヴィス様がオトイレの前に???と、とりあえず「こんにちは」
 
「・・・」
 
「どうしてこんな所にいらっしゃるんですか?」聞いちゃヤバイかしら?
 
「・・・ここは、出口ではないようだな・・・」
 
「えっ?」・・・あ・・・守護聖様ってオトイレしないって事かしら?
これは基本的な事を押さえた気がするわ。さすがネオ・ロマンスね。
 
さて、2階にはない様だったし、下に降りてみましょうっと。
あれ?あのドハデな方は・・・オリヴィエ様。「こんにちは」
 
「あーら、こんなトコで何してるのさ。ん?あたしかい?ね、園芸店なんて
生活感丸出しでつまらなそーって思ってたけど、来てみると意外と面白いんだね。
今からこのクリスマスリースを飾りはじめれば、きっとシーズンには派手派手に
完成している筈なんだよね。そしたら一緒に過ごそうねん♪         
 
・・・オリヴィエ様ってかなり話長いわね。さすがだわ。あれ・・・ルヴァ様だわ。
店頭張り紙の“まめ知識”をお読みになってるわ。「こんにちは」
 
「え〜ここは、実践的な知識が手軽に手に入る所なんですね〜
知りませんでしたよ〜・・・、ところであなたは何をお探しなんですか〜」
 
「ピンナップボードのピンなんです。どこにあるか、ご存知ですか?」
 
「え〜ピンなら、生花コーナーの隣にありましたよ〜」
 
「ありがとうございました」この近くだわ。あった!!あー良かった。
 
「それとですね〜・・・あれ、もう行ってしまったんですか〜素早いですね〜・・・」
 
やっと無事にピンが買えたわ。それにしても今日は守護聖様が多い日ね
あら、生花コーナーにオスカー様が?「こんにちは」
 
「よお、お嬢ちゃん。こんな所で出会うなんて、運命というやつも
味な真似をしてくれるぜ。これから何か予定はあるのかい?
もし無かったら、この俺とデートでも・・・おっと、いけない。
2人の候補の片方だけを誘うなんて、罪な真似は慎まなきゃな。」
 
自己完結されてしまったわ。それにしても、あんなに沢山の薔薇の花を
どうするのかしら・・・。まさか今日の・・・?ま、いいわ。帰りましょう。
・・・そういえば、ジュリアス様だけお見えにならなかったわね。
まあ、当然か、ここは園芸店だもの。あの方が園芸なんて・・・
!!あっ、タコヤキの屋台だわ。さすが日の曜日だわ。
・・・ちょっとまって、あの金髪の後ろ姿・・・え、ま、まさか・・・
ちょっと近くに行ってみましょう。
 
「・・・おい店主よ、さっきの客のより紅生姜が少なくないか?
そんないいかげんな勤務態度はけしからん!・・・そうそう、それでいいのだ。
かつお節は多めにかけるように。あっ、マヨネーズなどゼッタイにかけては
ならんぞ。嫌いなやつがいるのだ。よし、いいだろう。そなたの勤務態度
向上のために、わたしから、これを授けよう。」
 
え・・・あれは、「格言書」だわ・・・。っということは・・・
ううん、そんなわけ、ないよね。とうとう声を掛け損なっちゃった。
 
こうして、アンジェリークはお部屋に帰っていきました。
「今日はなーんか疲れちゃった。もう寝ようっと・・・」
 
そのころ・・・
守護聖様たちは、年に一度の「プレゼント交換大会」をしてました。
おわかりですよね・・・
 
END
 
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