いきなりですが、思わずJAVASCRIPTで遊んでみました。
如何でしたか?
欠点は表示に時間がかかるところかな・・・・





さて以前、私がかつて読破した SF 作品を紹介した雑文に味をしめ、今回も悪乗りして再びわたくしが読破した SF 作品を紹介します。






まずは Bujold, Lois McMaster から

さて、Bujold といえば Miles Vorkosigan の Dendarii シリーズでしょうか。
お話自体は Barrayar という世界の貴族のおぼっちゃんが傭兵団の司令官になって活躍するお話です。
始めに Bujold の作品にであったのが、The Warrior's Apprentice (邦題 『戦士志願』) になります。もちろん訳書でです
その後、Komarr をベースにした作品が次々と翻訳され、読みつづけています。
作品上の時系列と作品の発表時期は一致していませんが、わたくしが読んだ Bujold のリストは次ぎのようになります。(このリストは読んだ順であり、邦訳の出版順でもあります)
Falling Free (邦題 『自由軌道』)
Brothers in Arms (邦題 『親愛なるクローン』)
Borders of Infinity (邦題 『無限の境界』)
The Vor Game (邦題 『ヴォル・ゲーム』)
Shards of Honor (邦題 『名誉のかけら』)

・・・・ ありゃ?わたくしが読んだ作品って Miles シリーズだけじゃん。

ところで作品中 Falling Free だけが異色なのです。これだけは同一世界観ながらも時代背景が異なる作品です。
他の作品がヒーローである Miles の活躍ものなのに対して、Falling Free は無重力環境で使役させるために遺伝子を改良(改悪?)して創り出された人類のおはなしです。
なんだかまるで森岡浩之の『星界』シリーズの世界設定のようですね。
ただ、森岡氏の改良人間アーヴと違い、Bujold の Quaddies (Bujold の世界に出てくる改良人種の総称)は、無重力空間での作業に適した様に設計された人種なのです。
英文でも new artificially designed species と書かれ、始めて読んだときには結構ショックでした。
Cherryh, Carolyne Janice の作品も衝撃がありましたが、Cherryh の人工人間は単純に優秀な遺伝子を選別して、ブレンドした人間なのに対して、Bujold の Quaddies は、身体構造自体を改良した新人種なのです。
彼らは企業が真空環境での作業用にデザインした人種であります。無重力環境に適合させるため、脚の代わりに腕に改良され、酸素の薄い環境でも作業できるように心肺機能の向上、さらに成長コストを抑えるため、早熟で出産能力も上げられた企業の資産なのです。

これ以上はネタばらしになるのでやめますが、面白い作品です。

さて、残りの作品をざっと流していきましょう

The Warrior's Apprentice
士官学校への入学ができず、不貞腐れて傷心旅行にでた Miles Vorkosigan がひょんな経緯から傭兵団の指揮官になってしまう話です。

Brothers in Arms
Barrayaran Lieutenant となった Miles 君が Miles Naismith と名を偽り、彼が指揮する傭兵団が地球に逃れたお話

Borders of Infinity
こちらは短編集です。
短編の内容は
 ・The Mountains of Mourning (邦題 『喪の山』)
 ・Labyrinth (邦題 『迷宮』)
 ・orders of Infinity (邦題 『無限の境界』)
 時系列的に The Mountains of Mourning は The Vor Game の後になります。20の Miles 君が殺人事件の調査に乗り出すお話です。
 Labyrinth は、Quaddies が登場するお話です。最後に Borders of Infinity は Brothers in Arms の直前の作品になります。Miles 君が地球に逃げざる終えなかった経緯がわかっちゃいます。

The Vor Game
時系列的には Borders of Infinity に対しては過去になり、士官なりたての Miles 君がひと悶着起こしちゃいます。

Shards of Honor
Miles 君のとうちゃん、かあちゃんたちの大ロマンス
残念ながらこちらの続きの Cordelia's Honor は未だ邦訳されていません ・・・ 本国では Shards of Honor と Cordelia's Honor を合わせた Barrayar が販売されています。後1年待って邦訳が出てこなかったら原書を手に入れるつもりです。

さて、Miles 君の履歴が知りたい方はこちらのサイトがお勧めです。 http://www.baen.com/catalog/vortimes.htm

さて、これ以上は省きますので、詳しくお知りになりたい方は Bujold に関するサイトがありますのでそちらをご参照してください。
http://www.dendvarii.com/ :フレーム版 http://www.dendarii.com/frames/index.html
以下はミラーサイトになります
http://www.herald.co.uk/~dendarii/
http://www.cix.co.uk/~mbernardi/
ところでインターネットってなんってすばらしいのでしょう。
Miles 君のお話の一部が以下のサイトで読めます!
Cetaganda
http://www.baen.com/chapters/cetag_1.htm

Komarr
http://www.baen.com/blurbs/0671878778.htm

A Civil Campaign
http://www.baen.com/blurbs/0671578278.htm
ご興味もたれた方は、ぜひ一度読んでみてください。





さて続きましては
Kube-McDowell, Michael P.
この方の作品でわたくしが読んだものは

・Emprise
  Trigon Disunity 1 (邦題 『アースライズ』)
・Enigma
  Trigon Disunity 2 (邦題 『エニグマ』)
・Empery
  Trigon Disunity 3 (邦題 『トライアッド』)

所謂Trigon Disunity 3部作です。

ざっとしたあらましでは、
核反応を抑制してしまう発明よって文明社会の根底が崩れ、混乱した人類社会は科学に対する極度の不信を抱き、反科学文明的傾向によって退廃して行く社会 ・・・・ ここまで書いてみて、なんだかヘンな文章になってしまったが、ようするに科学を信仰しなくなった文明社会からお話は始まります。

隠れ科学者の一人が、宇宙からの電波を受信したことが切っ掛けになって、再び人類が団結して異星人とのコンタクトに備え、再び科学技術文明を再建することで新たな時代が開幕するまでを描いたのが第一部です。
第二部では、超光速航行を得た人類の新時代で長期探査計画に准じる技術者をベースにお話が進んでいきます。
そして最後の第三部では、なぜか話しの展開が一転して戦争ものに変ります。ここまで純粋にSFとしての面白さを保っていたのが、いきなり政治的要素を含んだ内容に早変わり
全てのなぞが第三部で埋まります・・・・ただ、話しを展開させる舞台が急に変り、軍人がわらわらと活躍しだします。
詳細は実際に読んでみてください。これ以上だらだらと書いているとネタをばらしそうなので

純粋にSFを求めて第三部を読むと腑に落ちないところでしょうが、邪道かといわれるかもしれませんが何故かわたくしは第三部が好きです。
わたくし的には手放したのが惜しまれる一作です・・・・古本屋に売るんじゃなかった。
この方に関するサイトはこちらになります。
http://www.sff.net/people/K-Mac/default.htm





さて、今回は次ぎの作家で最後にします。


Forward, Robert L.

わたくしの大好きな作家のおひとりです!

Robert L. Forward 博士以外にわたくしが大好きなのは Arthur C Clarke 、Charles Sheffield 、Larry Niven ・・・ まだまだ出てくるぞ
え〜っと挙げれば切りがないですね ;^^

ひとまず Robert L. Forward 博士の作品でわたくしが読んだものを挙げます。
Dragon's Egg (邦題 『竜の卵』)
The Flight of the Dragonfly (邦題 『ロシュワールド』)
Martian Rainbow (邦題 『火星の虹』)
Rocheworld
Return to Rocheworld
Starquake (邦題 『スタークエイク』)
Future Magic (邦題 『SFはどこまで実現するか』)
博士の作品は純粋なるハードSFのジャンルに分類されるため、SF(科学アレルギーのない人)が好きな人以外には、はっきり言ってお薦めできない作品です。

科学的に裏付けされた細かな設定、これぞハードSFっと言えるべき数々の作品、そして壮大な宇宙に対して科学という武器でちっぽけな人類の好奇心が挑む姿、これこそ真のSF!
わたくし如きのチンケナ表現能力の限界ですが、博士の作品はすばらしいです。

ここでは敢えて作品内容の紹介はしません、まずは古本屋や図書館に行き、お手を取ってみてください!
そして裏のあらすじや後書きを読まずに、そのまま作品を読んでみてください!
わくわくする冒険があなたを待っています。

ただし、SFがあまり興味のない方、科学的思考が苦手な方、純粋ハードSFに抵抗がある方には劇薬なので、お薦めできません。

博士のホームページはこちらのURLになります。http://www.whidbey.com/forward

ちなみに博士の初期の作品群はわたくしの人生に結構影響を与えています。



ご意見、ご感想、ご要望等々はこちらのメールアドレス takamegu@lycos.ne.jp までご一報ください。
それではまた・・・・・・高松恵



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