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- 氷河期 : 陸上に氷床が発達したため,海面は今より約100mほど低下していた。九州の鹿児島が現在の仙台あたりの気候であった。日本列島は九州北部と、樺太で大陸と地続であった。
- アレレード期 : 12000年前には、太陽活動が強くなり、気候は温暖化した。
- ヤンガードゥリアス期 : 11000年前以降、100年の間に、気温が6℃下がった。ヤンガードゥリアス期末期(10720年前)には,50年間で気温が7℃上昇し、寒冷期が終わった。海流による地球全体の熱対流システムが崩れたことが原因と考えられている。氷河が溶けた大量の水が五大湖付近に巨大な湖を形作っていた。13000年前、巨大な湖が決潰、大量の淡水が北大西洋・グリーンランド近海に流れ込んだ。ビクトリア湖に溜められていた多量の水が決壊し、エジプトに大洪水を起こし、地中海に流れ込んだ。塩分濃度が低くなり,地球全体の海流のシステムが2000年後に完全に停止したのではないかと考えられている。
- ヒプシサーマル期 : 6000年前(6500年前とする本もあり)をピークにする温暖な期間があった。太陽活動が活発で、年平均気温は現在より2〜4℃高かった。7000〜5000年前までのこの時期をヒプシサーマル(hypsithermal)期、あるいは気候最適(postglacial
climatic optimum)期と呼ぶ。氷河が縮小することにより、海面が上昇し、海面は現在より数m高くなった(縄文海進)。関東平野の低地が海面下になった。アフリカから中近東は現在より多雨で、現在のサハラ砂漠は森林に覆われていた。日本ではこの頃,年平均気温が2℃程度高かったとされている。千葉における海面は現在より5m程度高かった。縄文早期末〜前期に温暖な時期があったことで、縄文時代全体が温暖であったと思われているがこれは間違い。現在より寒い時期もあった。
- ヒプシサーマル後の寒冷期 : ヒプシサーマルの後、5000〜4000年前には気候は冷涼化・湿潤化し,降水量も増加した。沖積平野はこの時期にできた。この後,4000〜3000年前には一旦温暖となるが、2500〜2000年前は、気候が冷涼化した。
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