原子間の結合の強さを計算する
1.ねらい
キーワード「bonds」で結合軌道の電子密度を計算して種々化合物の結合の強さを知る
2.モデル
種々化合物として 天然化合物/ポリマーの単量体またはダイマーの脂肪酸/アルコールが
アルミニウムに配位した化合物についてMOPAC7の計算を行い、結合軌道の電子密度を求める。ダイマーについては
head to tail で付加した分子を考える。
3.方法
@ ghemical で分子を素描し、compute >
geometry optimization で力学的構造最適化した後、右クリックで
file > export でMOPAC7用の internal
座標の text file を作る。
A 3-@で作成した file の先頭3行を空白行としてその開始行に「PM3
EF PRECISE BONDS」なるキーワードを入力する。
B 出来た内容を file [FOR005] にコピーし、MOPAC7
を起動する。
C 「FOR006」 に結合軌道の電子密度の計算結果が示されている。
4.結果
計算結果を下表に示す。 略称の説明は項目5に示す。
@ Gluc-ALを見るとエーテル結合の結合力が強いことがわかる。
A IAとMAの場合、2配位した時に結合が強くなっていることがわかる。
両者ともに7員環でALに配位しており、安定な構造を作っている。
B この例ではダイマーのAL非結合モノマーが変化してもAL結合に大きな変化は見られなかった。
5.略称