GrageLifeへの道

後編

 一番気にしていたのがピットの寸法。
深さについては50cmも掘れば今までウマに掛けて車の下にもぐりこんでいた状態+αとなり,多少深くても寝板とかで調整できるのであまり気にしていませんでした。
しかし,長さと幅は後から修正することは出来ないので慎重に決める必要がありました。

長さは車を入庫した状態でもピットに潜る事ができるようにする為,ロードスターのほぼ全長となる4m位は欲しいところ。しかし雨水や汚水の配管が埋没されているのでどうなるかは掘ってみないと分からない状態でした。

また,幅についてはアライメント調整が可能なようにフロントとリヤのロアアームの調整カムより幅を広くしておく必要があります。しかしあまり広すぎるとサイドシルのジャッキアップポイントにウマが掛けれなくなるので注意が必要。ネットで調べてもピットに関する情報は皆無で,かなり悩むことになりました。いろいろ調査し,悩んだ挙句90cmの内寸で行くことに決定。とにかくデータが乏しかったので人柱モードを覚悟しての決断でしたね(^^;。

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 ピットの寸法が決まれば後は結構早いです。深さと幅は予定していた通りの寸法でしたが,長さは汚水の配管の関係で最長でも3.8mにしかならないことが判明。ロードスターの全長より短くなる為,ピットにうまく潜り込めるかどうかが心配でしたが今更引き下がるわけにはいきません(笑)。当然この寸法でいきました。

 ピットの枠はのり面用のブロックを積み重ねた後,ブロックの穴にモルタルを流し込んで作成。
はじめの見積もりの時は木枠を組んでそこにモルタルを流し込む方法だったのですが,費用が高かったのでこの方法にしました。
強度的には木枠を組む方法が良いのですが,のり面用のブロックは穴がモルタルを流し込めるように通常のブロックよりもかなり大きくなっており,強度も十分とれるので,この程度の深さでは全く問題ないそうです。

 それにしても民家の庭にピットというのは怪しさ満点である(笑)。ピットがこの状態の時,おいらが脇でバイクを弄っていたら通りすがりの奥様2人が 「いったい何が出来るのですか?」 と訊ねてきたので 「車の下にもぐるやつです。生け簀じゃないですよー。」 と答えたら 「ほほほほっ,やっぱりですよねー。」 と言われたのだが,その 「やっぱり」 という言葉はの 「生け簀」 にかかっていたに違いないだろう(爆)。

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 ピットの枠のモルタルが固まったら土間を埋め戻し,柱を固定し屋根とシャッター及び外壁を組み付けます。
3m幅のシャッターとその上の屋根部分がキットガレージの部分です。

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 こちら側は敷地に合わせて1mほど増設してもらったテラス部分。
予算の都合で壁材はポリカーボネートの波板になりました。
ちょっと安っちくなりますが,明り取りの効果も期待していたのでまあ良しとします。
出来てみると結構明るく,良い感じでした(^^)。

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 続いてピットの床面をモルタルで仕上たところ。
左官職人のおっちゃんが丁寧にコテ仕上して頂いたのでとても綺麗です(^^)。
ちなみにシャッター側のピット床面に排水口が設置できたのでピットに水が入っても問題ありません。

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 ピットの淵にはアングルで作った蓋用の枠を設置し,その後から全床面にモルタルを流します。
床面は「可能な限り水平を出してフラットに仕上て下さい。」と注文しておきました(^^)。
でもいくら職人のコテ仕上と言っても定盤の様な仕上がりは期待できませんのでアライメント調整の時にはタイヤの下に何らかのスペーサーを作って水平を出す必要があるでしょうね...。

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 ピットの蓋もワンオフで製作してもらいました。
これも強度と重量と大きさ(枚数)のバランスが難しく寸法を決めるのにかなり手間取りました。
後で蓋の真中にフロアジャッキを置いてロードスターのフロント側(前タイヤ左右)を持ち上げると蓋が曲がりそうだったので補強を入れることになりました(^^;。
まあ、この辺は徐々に改良していきましょう。

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 これでひと通り完成(^^)/。
外観は思ったよりコンパクトにみえますねぇ。
向かって左側の部分が増設したテラスの部分です。

掛かった期間は1ヶ月ちょいかな?
ピットにちょいと手間取りましたので,ピットが無ければ2週間も有れば出来たかも。

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 玄関へのエントランスにデミオの駐車スペースを確保。
とりあえずは乗り降りや洗車にも絶えれるくらいのスペースではあるが,予想通り嫁さんのガーデニングスペースにほとんど日が当たらなくなってしまった(^^;。ごめんですm(__)m。

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 シャッターを開けたところ。
バイクを置くとちょっと狭くなってしまいましたが,作業するには何とか十分な広さを確保できました。

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 ポリカーボネート製のシャッター及び天窓とテラス部の波板のおかげでかなり明るいです(^^)。
冬の今時期でも日中は結構暖かくなりますし...と言うことは夏は温室状態になるかも(爆汗)。

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 苦労して作ったピット内の風景。
下回りの作業個所をほとんど網羅できるピットサイズです(^^)。ちょっと短縮された長さも問題なし。
深さも寝転んで作業するとちょうど良い深さだし,少しかがみながらですが頭の向きも換えることが可能です。
多分二人くらい入ることも可能なのでミッションやデフケースなどの重量物の脱着作業も何とかなりそうですね。

ちなみに,ピットの床と内壁はどこかの現場で使ったペンキが余っていたそうなのでタダで塗ってもらいました(^^)。

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 おいらの部屋からの眺めです。
某GarageLife誌に出てくるガレージにも負けずとも劣らぬ(?)素晴らしい眺めです(^^)。
んがっ,どうにも部屋の方が散らかっているので,写真で見るといまいちかも(^^;;;;。

 

 とりあえずはこれでこのサイトのタイトル通り,ガレージライフをおくることが出来るようになりました(^^)。

また,これからガレージを建てたいと思っている人の参考になれば有り難いと思いますので,興味のある方は遊びに来て下さいです(^^)。


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