晦ベストシナリオTOP3


「晦」の中で、特にお気に入りの3本を厳選してみました。
いつもながら感想が仰々しいですが、ここまで見た方ならもう慣れっこでしょう(笑)。
みなさんにとってのベストシナリオは何ですか?
ぜひ感想を聞かせて下さい。

(注:選択肢によっては、あらすじ通りには話が進みません)


第1位:「つきこもりの夜」
[和子6,7話目]

(あらすじ)

和子の祖母の血を引く女の子がするという、特別なお参りの儀式。
それは、和子の祖母が三つの頃に起こしたささいな事件がきっかけだった。
当時、祖母は、神社で願かけをしている赤い靴を履いた女の子と知り合った。
その子のお願いとは、母親の病気を治して欲しいというものだったが、祖母はうっかりその願かけを
邪魔してしまい、運の悪い事に、その直後にその子の母親は亡くなってしまった。
そのため、祖母はその責任が自分にあると思い込んでしまったのだ。
話を終えた後、和子は主人公に儀式をしてくれるよう頼む。
その儀式とは、神社でお参りをした後、身代わりの人形を神社の石段から落とすというものだった。
多少の不安を感じつつ、主人公はそれを承諾する。

…だが、それは恐ろしい事件の始まりだった。

主人公と同行した和子が、真夜中の神社で、何者かに殺害されてしまう。
必死で家まで逃げ帰る主人公だが、それを聞いて飛び出していった良夫と、さらに泰明までも殺害
されてしまう。
あまりの出来事に呆然とする主人公に、不気味な笑みを浮かべた正美が衝撃的な事実を告げる。
正美は赤い靴の女の子の孫であり、前田家の乗っ取りを企てていたのだ。
殺人の実行犯である哲夫に殺されそうになる主人公。
だが、危ういところを親戚の和弘に救われ、二人は神社に避難する。
そこで主人公は、かつて赤い靴の女の子が願い事を書いたお札を発見する。
しかし、そんな主人公に、今度は和弘が襲いかかってきた。
なんと、和弘は赤い靴の女の子の隠し子であったのだ。
悲惨な母の姿を見て育った和弘は、前田家の財産を狙っており、すべてを知っている主人公が邪魔
だったのだ。
絶体絶命の窮地の中、主人公は赤い靴の女の子のお札を和弘に突きつける。

そのお札に書かれた願いとは…?
そして、それを見た和弘は…?


< コメント >

あらすじを見ると、なんだか良くわからない話ですが、これは私の表現力不足のためです(笑)。
実際にプレイしてみれば、この話の意味と面白さがわかるでしょう。
このシナリオには、幽霊や怪物の類は一切出てきません。
ほんのささいな出来事が、大勢の人の未来を大きく変えてしまうこと…。
ほんの小さな恨みが、時と共に拡大し、多大な不幸をもたらしてしまう恐ろしさ…。
このシナリオでは、そういう意味での「恐怖」を描いています。
印象としては、金田一耕介や浅見光彦シリーズっぽい感じの内容です。
よって、ベストシナリオに決定(謎)。
私は、これが「晦」の真のエンディングであると勝手に決めています


第2位:「少年時代」
[哲夫5話目]

(あらすじ)

哲夫は、少年時代、イギリスに留学していたことがあった。
規律の厳しい、寄宿式の学校生活を送る哲夫は、そこでショーンという生徒と知り合う。
将来は冒険家になるという夢を語るショーンに、哲夫はしだいに興味を持ち始める。
そんな中、学校の礼拝堂に宝が眠っているという噂を聞いた二人は、夜ひそかに礼拝堂に侵入する。
結局、エマというシスターに見つかり途中で断念することになったが、哲夫はそこで男の子の幽霊と遭遇し、
またショーンもシスターの態度に不審を抱き、この礼拝堂に秘密があることを確信する。
日を改め、授業を抜け出し礼拝堂に侵入した二人は、そこで地下の隠し部屋を発見する。
その中には、大量の札束が隠されていた。
思わぬ展開に驚愕する二人であったが、出口にシスター・エマが現れ、閉じ込められそうになる。
札束は裏口入学の裏金であり、偶然それを発見したシスターは、脅されて金の見張り役をさせられていた。
そして、哲夫の見た幽霊の正体は、哲夫達と同様にこの隠し部屋を発見したために、シスターに殺害された
少年だったのだ。
窮地に立たされる二人だが、少年の幽霊に助けられ、脱出に成功する。

事件から日々は過ぎ、哲夫は日本へ帰ることになった。
見送りに来たショーンに、哲夫は自分も冒険家になる事を誓い、学校を去る。
いつかまた、再会できる日が来ることを信じて…。


< コメント >

冒険家・山崎哲夫のルーツを知る貴重なシナリオです。
一見、がっはっは笑いの楽天家に見える哲夫の意外な一面を垣間見ることができます。
こういう「再会を約束して別れる」話が好きな私の心をガッチリ捕らえ2位に決定。
やっぱり、単に怖いだけの話より、こういう話のほうが印象深いです。
しかし…これ、美少年好きの方にも受けそうなお話ですな(笑)


第3位:「不思議な石にすべてを込めて」
[泰明3話目]

(あらすじ)

自分が企画する番組の視聴率が取れず、悩む泰明。
そんな彼に、スタッフの一人が有名女優、北崎洋子の整形疑惑をスクープすることを提案する。
気乗りしない泰明だったが、いつもお守りに持ってる「不思議な石」のひらめきに従い、制作にとりかかる。
だが、番組の制作が進む中、彼女を調査していたカメラマンが行方不明になってしまう。
彼のノートパソコンに残された手がかりをもとに、泰明は北崎洋子の家へと向かう。
覚悟を決め、留守中の彼女の家に侵入するが、そこで泰明は意外な物を発見する。
なんと、大学時代に泰明が所属していた映画研究会の写真が飾られていたのだ。
驚く泰明の前に、北崎が現れ、事実を明かす。
自分が、泰明と同期の映研部員、武井であり、そのときから泰明の事を慕い続けていること。
泰明と同じような「石」を自分も持っており、その力を借りて顔を整形して女優となったこと。
そして、石の力を使って、陰から泰明を見守り、支え続けてきたこと…。
すべてを語り終えた武井は、泰明の前でその石に自らの存在を吸い取られ消滅する。

そして、ふたりの持つ石は、ひとつになった…。


< コメント >

毎度のことながら、私は怖い話よりも、この手の話のほうが印象に残るようです。
たとえB級ドラマみたいと言われようが、私は好きです、こういうの。
ただ、このシナリオ、展開次第で北崎のキャラクターが全然変わってしまいます。
超能力戦争みたいな話になったりもしますし(笑)。
ま、そこが「晦」や「学怖」の楽しいところなんですけどね。


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