「AIR」登場人物紹介
さて、キャラが立ってるのですごく楽な登場人物紹介です( ̄▽ ̄)
なんで「彼ら」がいないのか疑問に思う方もいるでしょうが、
さすがにそこまでバラしちゃいかんでしょ、やっぱ。
<国崎往人(主人公)>
名前は変更可能。
ちなみに「くにさき ゆきと」と読みます。
母から受け継いだ「法術」という不思議な力を使って、手を触れずに人形を動かす大道芸で路銀を稼ぎながら旅をする青年。
旅の目的は、幼いころ母から聞いた「翼を持つ少女」を探すことですが、自分でもそれは半ばおとぎ話のように思っている様子。
たまたま路銀が尽きて留まった海辺の小さな町でいきだおれるのをきっかけに物語は始まります。
…もしかして、主人公の名前は「往き倒れる人」だから「往人」なのでしょうか(←漢字違うって)?
一見クールでとっぽい感じの背の高いお兄さんですが、
Key伝統のウケ狙い大好き主人公のプロットは健在なのでご安心を。
なぜ彼は「法術」などという力を持っているのか?
「翼を持った少女」とは何か?
…それは、すべてを見終わった後で明らかになるでしょう。
<神尾観鈴(かみおみすず)>
本編のヒロインで、母親の晴子と二人で暮らしています。
性格的には「あゆ名雪フュージョン」といった感じです。
口癖は「が、がお…」「にはは」「どうして…するかなぁ」。
好物は「どろり濃厚ピーチ味」「ゲルルンジュース」。
困った時は「観鈴ちん、ぴんち」「観鈴ちん、だぶるぴんち」。
相変わらずだなぁ…こういうの。
また、絵のセンスもすさまじく、観鈴が主人公のために描いてくれた町内地図を見たときは
本気で全身の力が抜けました。
これを見るためだけでも「Air」をやる価値があるかもしれません。
Keyキャラ特有のこうした異色の性格付け、毎度の事ながら感心します。
にはは。(←使うな)
で、この子、初対面の主人公をあっさり家に連れ込んだり、「ともだち、ともだち」と付きまとったりするその行動に、
さすがの私も最初はモニターにツッコミ連発だったんですが、
後にその裏には悲しい事実があったのを知った時はモニターにごめんなさいしました。
マニュアルに書いてある「いつでも元気に笑っている子、そして強い子」ってのはそういう意味だったのですか。
どうしてそういう反則するかなぁ。(←だから使うな)
いくらなんでもカワイソ過ぎませんか?
まぁ、あの「本当に最後の」エンディングは、再び二人は最初から始まるんだよ…という風に解釈してます、私は。
…でないと、救いようがなさすぎます(T_T)
むしろ初めのバッドエンド(だと思う)の方が、なんか爽やかでイイ感じがしましたね。
主人公と観鈴が背中合わせから「よーい、どん」の声で別々の道に一歩を踏み出して…。
最後に「…そして、今も風の中。」
こういう「小さな思い出を胸に、旅は続く」って終わり方、私は好きです。
<遠野美凪(とおのみなぎ)>
まずは、マニュアルより抜粋。
「長身美麗な少女。感情を表に出さない性格なので、周りの人に底知れない印象を与える」
…おっしゃる通りでございます。
なんですかこの子は。
物静かな美少女かと思いきや、実は壮絶天然系。
会話の間のはずし方とピントのずれっぷりがスゴイです。
ひょっとして舞と佐祐理さんの混血児ですか?
おいしいとこ寄せ集めたキャラしてますな。
また、お米が大好きで、いつも「お米券」を大量に持ち歩いており、
事あるごとに「…進呈」とか「…日本人はお米族」の一言と共にお米券をくれます。
いっそ農林水産省のイメージキャラクターにしてはいかがでしょう。
米の消費増えると思いますよ。
…それはさておき、美凪シナリオは「AIR」最高の破壊力です。
「AIR」はどのシナリオも全般に「恋愛」よりも「家族愛」が中心のお話なのですが、美凪シナリオは特にそれが強調されています。
恋愛方面で話を進めるとバッドエンドになってしまうくらい強調されています(笑)。
もっとも、そのバッドエンドも、「ひとつの結末」と言えるほどきちんと締めてるんですけどね。
まあとにかく、「美凪シナリオ」は半分以上「みちるシナリオ」なので、詳しくはそちらで。
<霧島佳乃(きりしまかの)>
手首に巻いた黄色いバンダナが印象的なショートカットの女の子。
町に一つだけある診療所の次女で、すでに両親は他界しており、診療所を引き継いだ姉・聖と二人暮らし。
「ぴこぴこ〜」という声で鳴く珍妙極まりない謎の生物(おそらくは犬)ポテトを連れています。
私はてっきり、この子は主人公と同じ法術を身につけていて、ポテトはその力で動かされている人形だと思ってました。
主人公に対し「魔法が使えたらって、思ったことないかな?」と尋ねてきますし。
主人公にいきなりお相撲を挑んきたりヒマヒマ星人2号に任命したりと
ワケのわからない行動をかましてくれます。
シスプリの衛といいこの子といい、最近のギャルゲーではショートカット娘は相撲好きというのがトレンドなのでしょうか?
…で、佳乃シナリオは、良くも悪くもそつなくまとまった無難な内容と言った感じです。
他のふたりに比べていまひとつパンチ力に欠ける感じは否めませんが、それもまたよし。
おそらく全登場人物中最も幸せな結末を迎えたと思います。
<神尾晴子(かみおはるこ)>
観鈴の母親ですが、学生の観鈴とは生活時間が合わないため、ほとんどすれ違いの毎日。
さらに飲んだくれ。
さらに体調不良の観鈴をほっといて一人温泉旅行に出かけるなど、放任主義というより投げ出してます。
なんだコイツは!?ひでぇ母親だな!…などと
完全にシナリオライターに踊らされてるバカな俺。
まったくシナリオライターの思うツボというものです。
で、案の定、「ゴールっ…」を見た瞬間撃沈。
何ですかこのイベントは。
こーゆータイミングで「青空」みたいな曲を流されたら俺なんにも言えません。
…まぁそれはともかくとして、このシナリオ全般で考えると、この人がある意味最もかわいそうな人かもしれません。
せっかく観鈴と本当の親子として新たな一歩を踏み出せると思ったとたんにアレですから…。
せめて、あのエンディングでもう一度ゼロから始められると無理矢理解釈して納得するしかないでしょう。
<みちる>
美凪シナリオの真の主役。
普段が小生意気なクソガキゆえに…辛い。
いつも悪口を言い合ったり、ボカスカ殴り合ったりする仲だからこそ…辛い。
生まれてくることができなかった美凪の妹。
一時の幻でありながら、確かに触れ合うことができた存在。
あの家族の食卓シーンとフェンス越しの別れのシーンは、もう何も言うことありません。
卑怯なまでの演出が冴えまくりです。
特に美凪の家で食卓を囲むシーンではもはや鉄人ギブアップ寸前。
ああいうシーンでああいう曲流すなよ…(T_T)
このシナリオの良い所は、単に悲しい別れの話だけで終わらないところです。
「必ず訪れる別れ」を描いているという意味では、「Kanon」の真琴シナリオと似ているのですが、
このシナリオでは、きちんとエピローグに「別れの後の出会い」まで描かれているところが微妙に異なります。
たとえあざといと言われようが主人公が完全に蚊帳の外と言われようが、イイものはイイ!
変にスカした演出されるより、こういうストレートな演出の方が私は好きです。
<霧島聖(きりしまひじり)>
佳乃の姉で、他界した両親の跡を継いで診療所を切り盛りするスーパードクターK。
全登場人物の中で一番まともな人だと思います。
シスコンを除いては。
もう何と言うか佳乃を猫かわいがりしまくりで、我を忘れて主人公にメスで切りつけるほど。
でも、佳乃シナリオで本当に辛い目を見ていたのはこの人であることは間違いないでしょう。
両親を失ってからずっと、自分のすべてを犠牲にして佳乃と診療所のために尽くしてきたのですから。
どうせなら聖さんシナリオも用意してくれなどと無茶なお願いをしてしまいそうです、ホント。
晴子さんといい聖さんといい、この作品では大人の女性は損な役回りばっかですから…。
ま、私としては通天閣Tシャツがめっちゃツボだったからいいですけど。
イイ味出してるよこのヒト。
俺の健康診断してして(死)。
<橘敬介(たちばなけいすけ)>
どのツラ下げて出てきやがったんだこの野郎。終わり。
…と半ば本気で済ませたくなるバカ男。
観鈴を晴子さんに押し付けといて、今さら引き取りたいだと?
俺、こういう「単なる無責任」をいかにも「僕も辛かったんだよ」って感じで言い訳するヤツ大嫌い。
消えろ。