「ジルオール」登場人物紹介


「ジルオール」の魅力は、自由度の高いシナリオでありながら登場人物達が実に魅力的に中身が濃く描かれていること、
そしてプレイヤーキャラがそんな登場人物たちと「一緒に冒険している」という一体感を感じられる点にあります。
ここでは、そんな彼らの人物像を
紹介します。
フォントが小さいので読みづらいでしょうが、どうかご勘弁をm(_ _)m
けっこうあちこちのサイトで紹介されているので、私なんぞが多くを語る必要はないかもしれませんが…。


<女性編>

名前

紹介・感想

アーギルシャイア 人間が魔法を行使するために犠牲になった精霊たちの苦痛と悲しみから生まれた魔人。
旅の途中で出会う流浪の剣士セラの姉シェスターに取り付いており、世界を破滅させる力を持つ
魔物を生み出すため、闇の神器「禁断の聖杯」を捜し求めています。
性格は気まぐれで残忍…という設定のせいかどうか知りませんが、SMチックな露出度バリバリの
コスチュームを身にまとい、おまけに奴隷拘束衣&仮面姿という怪しさ全開の下僕サイフォスを
連れています。この二人、どっからどう見ても完璧SMカポー。インパクト強すぎです。
そんな姉のあまりにも変わり果てた姿を目の当たりにしたせいか、セラ君、長年捜し求めた姉に対し
「俺は殺してでも姉を取り戻す!」と爆弾発言をする始末。キレちゃたんでしょうねプッツンと。
その設定といい、最期といい、実は結構悲しいキャラクターなんですけどねぇ…。
アイリーン 騎士を目指す、気の強いアネゴ肌の女戦士。
闇の神器「禁断の聖杯」を盗んだゴブリン3人組を追って旅をする中で、主人公達と出会います。
男主人公でスタート地点を「王城のある大都市」にすると、主人公の姉代わりの勝気な幼馴染という
素晴らしすぎる設定(爆)で初期メンバーとして登場しますが、
このシナリオでの彼女のアネゴっぷりとガサツ女っぷり(笑)は必見。
このシナリオでは、船旅の途中、船賃が足りなくて勤労奉仕で支払うイベントがあるのですが、
男主人公が船の食堂のボーイで、アイリーンはなんと船の荷物運び!フツー逆だろ、逆!
船乗りに「ボルダンの男衆も顔負けだぜ!」と言われる程の働きっぷりで、めでたくSTR+3。
ゴブリンのマルーンにまで「女の武器か…確かにその筋肉は凶器ゴブね」と言われる始末。
もう最高。大爆笑モノです。
てなわけで(何がだ)、女性キャラではザギヴの次にお気に入りですし、エンディングだけなら、
彼女とのエンディングが最もお気に入りです。
相変わらず朝寝坊な主人公を叩き起こすアイリーン、そんな二人を暖かく見守るアイリーンの母、
旅立つ前のようにロストールのオッシ道場で剣の稽古に打ち込む二人ですが、以前と異なり、
アイリーンは主人公に連戦連敗。
それでも主人公から一本取るまでと食ってかかるアイリーンと、そんな彼女を呆れつつ見守る
オッシ先生とちゃっかり弟子入りしたゴブゴブ団の面々…。
なんともキレイで微笑ましい締めくくり方です。
アトレイア ロストール王国の先王フェロヒアの遺児である王女。
幼い頃、政争に巻き込まれ毒を盛られたため視力を失い、以来ひっそりと王宮の暗い部屋で
暮らしてきましたが、主人公が手に入れた闇の神器「色惑の瞳」の力によって光を取り戻します。
もうひとりの王女ティアナが「光の王女」と呼ばれて皆に慕われているのに劣等感を感じており、
展開によってはその劣等感を虚無の子シャリにつけこまれて闇に堕ちてしまうことも。
…て言うか、普通にプレイしていると、まずそうなります。
しだいに闇に蝕まれ、ヒキコモリ状態になり精神がアッチ方面にイッてしまう彼女の姿は、
かなり痛々しい上にスゲー怖いです。
彼女を救うのはけっこう大変ですが、ティアナよりも守ってあげたいオーラ全開なので(笑)、
私は大抵ティアナほったらかしで助けてます。絶対アトレイアの方が美人だと思うし(おい)。
彼女のエンディングに、初めて作ったクッキーを恥ずかしげに主人公に渡すシーンがあるのですが、
女主人公でソレ見てしまうと、なんか妙な気分になるのは俺が不純だからでしょう、たぶん。
イークレムン

湖の都アキュリュースの水の神殿で巫女として仕える少女。
水の精霊獣ミズチと心を通わせる心優しい少女で、アキュリュースがディンガル帝国の侵攻を受け、
ミズチと主人公達の活躍でこれを撃退した際、敵味方関係なく負傷者を救ったことも。
第一印象は神秘的な不思議少女って感じなのですが、仲良くなると、実は見た目よりも庶民的な、
ちょっとボーッとしたところのある天然系なんじゃないかって気がしました。
空中都市ラドラス浮上イベント解決後なんか、あんな危険な目に遭った直後だってのに、
神殿前でのほほんと日光浴しながら「いいお天気ですね」なんてノンキに話しかけてくるし。
あと、彼女とアンギルダンの親子漫才エンディング(笑)は、一度見ておいて損はないでしょう。

ヴァイライラ

ヴィアリアリ
ロストール王妃エリスのもとで密偵を務める双子の姉妹。
姉であるヴァイライラの方がクールで、妹ヴィアリアリは直情的…と性格は正反対なのですが、
どっちがどっちか区別がつきにくいです。名前もなんかジョジョの擬音みたいだし(笑)。
出番は少ないのですが、双子というインパクトが強烈な上、あのツェラシェルの妹で、
しかもブラコン(だと思う)のため、印象度高いです。なぜ人物辞典に載らないのでしょうか?
時折リベルダムの闘技場で対戦相手として登場することもあり、
AGLが高く、連続攻撃を使ってくるので、思わぬ苦戦を強いられるかも。
エア

島の街エルズの風の神殿で巫女として仕える女性で、天地千年を見通す見能力を持っています
「エア」の名は世襲制で、巫女達は代々魔法によって他者の血を交えずに子孫を残してきましたが、
彼女自身、その自然の理に反する行いに嫌悪感を抱いています。
三聖竜の一匹である翔王との一連のエピソードが良いです。翔王の最期の言葉「風になれ…」は
彼女にとって何よりも重い言葉だったことでしょう。
それにしても、風の神殿に辿り着くまでの道のりの長さは、何とかならんのでしょうか?
せめて親密度が上がってからは、お得意の転移魔法で送ってくれるなり何なりしてください(笑)。

エステル 少年のような外見の好奇心旺盛な冒険者の少女。一人称は「ボク」。
実は砂漠に隠された古代都市ラドラスの族長で、地の巫女。
男女関係なく主人公に一目ボレ(?)し、いつの間にかゃっかりパーティーの一員に加わります。
とは言うものの、しょっちゅうパーティーから抜けてどっか行ってしまうため、なかなか成長しません。
はっきり言って、彼女は戦力として考えない方がいいでしょう。
地の巫女として覚醒するイベントをすべてクリアすればそれなりに使えるようになりますが、
手間のかかることこの上なし。
そのせいか、どうも女性キャラの中でもあまり人気がないようです。俺はけっこう好きですが。
エリス

名門貴族ファーロス家出身のロストール王妃。
謀略に長けていることと、妖艶で悪女的な外見から、「ファーロスの雌狐」と陰口を叩かれて
います。
彼女の立場からすれば、無気力無関心な国王セルモノーにボンクラ宰相の兄ノヴィンと、
周囲がまるで頼りにならない状況の中、国と家族を守るには彼女が謀略を駆使するしかなかった、
という事情があるのですが、そんな彼女の本心を理解してくれる者は少なく、娘ティアナにすら、
自分は王妃の不義の子であると思われ、嫌われてしまっています。
スタート地点を「旅先の小さな町」にすると、他シナリオでは冷徹な陰謀家でしかない彼女の、
家族への思いや悲しい過去の数々といった、隠された一面を見ることができます。
その中で、私が特に印象的だったのは、王宮で彼女の手料理をごちそうになるイベントです。
無気力で愛情の薄い国王セルモノーは、久々に腕をふるったエリスの手料理にも手をつけることなく
立ち去るのですが、エリスは、後から王宮を訪れた主人公にその料理を振る舞います。
おいしそうに料理を食べる、娘と同じ年頃の主人公の姿に、求めてかなわない家庭の団欒を
重ねて見るエリスの姿は、とても悲しかったです。
たぶん彼女は、いつのまにか、主人公のことをわが子のように思うようになったんだろうなぁ…
と、この瞬間、私の脳内で彼女は「主人公のおかーさん代わり」に決定しました(笑)。

オイフェ

妹を人間の冒険者になぶり殺された怒りと悲しみのため、ダークエルフと化したエルフ。
鉄火姫の異名を持つ弓の名手で、ひとり復讐のため冒険者狩りをしており、
リベルダムのスラムでネメアと戦い敗れますが、ネメアは彼女を殺さず、
「生きて、死んだ妹のためにできることを探せ」と諭します。
その言葉に衝撃を受けた彼女は、以後ネメアの側近として仕え、
ドワーフの神官戦士ドルドラム、ボルダンの拳士ゼリグと共に、闇の神器探索の任に就くことに。
負けん気が強く直情的な性格で、主人公達とは闇の神器をめぐって度々争うのですが、
毎回主人公達に先を越され、ボロカスに負かされながらも懲りずに強気で向かってくる姿は、
妙にかわいらしくて憎めません。さすがに萌えってのとはちょっと違いますが(笑)。
あのカルラにすら「かわいい」と言われてしまうくらいですし、
根は素直で正直なのが思いっきり空回りしているところが、彼女の魅力なのでしょう。
あと、なんか顔グラフィックが絶頂期の安室奈美恵に似てると思うのは俺だけ?やっぱ俺だけか。

カフィン

もう一人の無限のソウルの持ち主であるノエルと共に旅をする魔法戦士。
実はダルケニス(吸血鬼)と人間とのハーフ。
ちと口は悪いですが、ノエルにとっては頼れるお姉さん(姐さん?)的な存在です。
主人公のことを「ボウヤ」「子猫ちゃん(女主人公の場合)」とからかい、
思わせぶりな言動で主人公をたじろかせることもしばしば。
ちなみに、特殊攻撃に「誘惑」ってのがあり、リベルダムの闘技場で対戦相手として出てきた時、
ひたすら防御に徹して誘惑攻撃を喰らうまで待ち続けるという変態的行動をしでかしたのは、
数多いジルオーラーの中でもたぶん俺ぐらいでしょう(笑)

展開次第では、ラストバトル直前に彼女やノエル達と戦うことになってしまうのですが、
戦いが終わり、天に召される直前の彼女のノエルに対する愛情には泣けました。
「ノエル、あたしのノエル…もう泣かないで。
あたしたちは一度死んでいる。そのあたしたちが生きているなんて、いけないことだったのよ。
一度死んだって、祈れば生き返る…そんなことになってごらんなさい。
命の価値がどんどん低くなってしまう。
あたしはあたしの人生に合格点をあげられる。
あたしを拾ってくれた、街の人に恩返しができて…。
そして、ノエル…あたしがダルケニスなのを知ってても、暖かく迎えてくれたあなたを守れて…」
…ノエルを諭す彼女の言葉、重いです。

カルラ 大鎌デスサイズを振るうディンガル帝国の女兵士。
幼い頃、故郷をロセンの暗愚王ペウダに蹂躙され、両親も友人も全て失った過去を持ち、
それ以来、「いつも心から笑っていられるよう、強くなりたい」と願っています。
ネメアがディンガル皇帝として即位した際、青龍将軍に大抜擢されて東方諸国の攻略を任され、
暗愚王ペウダもろともロセンを滅ぼし、その勢いで自由都市リベルダムをも殲滅。
神速の用兵と徹底した破壊ぶりから、「青い死神」と呼ばれ恐れられます。
その悲惨な過去にも関わらず、いや、それ故か、性格はどこか人を食ったところのあるお調子者と
言った感じで、どんな窮地に陥ってもへらず口を欠かさない(笑)、味のある奴。
さすがアンギルダンに「うまがあう」と言われるだけのことはありますな。
とんでもなく露出度の高い鎧&大鎌というあまりにも豪快なスタイルとあいまって、
いったいナニ系に分類したらいいかわからない、異様な存在感のあるキャラです。
クリュセイス リベルダムの豪商ロティと、ロセン王ペウダの叔母を両親に持つ、気位の高い典型的お嬢様。
父ロティを暗殺したのが主人公であると父の親友アンティノにそそのかされ、
主人公を罪人に陥れて剣闘士にしたてあげ、事故に見せかけ殺そうとします。
が、最悪の状況の中で懸命に戦う主人公の姿を見た彼女は、アンティノの言動に疑問を抱き、
やがて騙されていた事を知り、アンティノに殺されそうになった所を主人公に救われます。
以後、ロセンとリベルダムがディンガル帝国の侵攻で陥落した後は、解放軍のリーダーとして
かつぎ出され、苦悩しつつも懸命にその役目を果たそうとします。
最初は主人公を父の仇と憎んでいるため、はっきり言ってメチャ憎たらしいバカ女(失礼)ですが、
誤解が解けて以後はメチャ可愛らしくなるのがツボ。
本当は感謝してるのになかなか素直になれない彼女のいじらしい姿に主人公もアッサリ陥落、
殺されかけた過去もキレイサッパリ忘れ、以後は彼女のパシリとして東西奔走することに(大嘘)。
エンディングでも、全女性キャラ中トップクラスのいじらしいラブラブモード全開ぶりに、
見てるこっちが恥ずかしくなります。いっそ俺をプレステの中に入れてくださいマジで。
ケリュネイア かつてネメアと共に魔王バロルを倒した閃光の弓使いで、ハーフエルフ。
人からもエルフからも疎まれるハーフエルフの捨て子として森に捨てられていたところを、
猫屋敷の賢者オルファウスに拾われ、以後ネメアと兄妹同然に育てられます。
ネメアに想いを寄せていましたが、叔父を殺して帝位に就き、大陸を征服しようとする姿に失望し、
ネメアの野望を阻止するために、無限のソウルを持つ主人公に闇の神器探索を依頼します。
一見、気の強い毅然とした女性に見えますが、ネメアが行方不明になった時の取り乱しようといい、
終盤、崩壊した帝都エンシャントの王城に乗り込む主人公とネメアについていこうとする姿といい、
ネメアに対する想いを全然捨て切れていないのがモロバレ。
しかし当のネメアはつれないことこの上なく、ネメアエンディングでも彼女のことなど知らん顔で
主人公となかよく海外逃亡(笑)する始末。
主人公はともかく、部下の一人に過ぎないはずのオイフェまで連れて行くというのに、
自分を慕う妹同然の女性を一人置き去りにするか、フツー?
ヒドイ。鬼畜だ。なんでそこまで冷たくなれるんだネメア!?
おまえには妹属性はないのかと小一時間問い(以下略)。
(↑ネメア様ラヴな方々、サイバー攻撃はカンベンしてください(笑))
ザギヴ ディンガル帝国魔法アカデミーを首席で卒業し、若くして帝国内政の要職に就いた才女。
魔王バロルの時代、妖術宰相ゾフォルの「ザギヴがディンガル帝国を滅ぼす」という予言を恐れた
バロルの手により、闇の円卓騎士マゴスによって家族を目の前で惨殺された過去があります。
その時、救出に来たネメアによってマゴスは倒され、彼女だけが助かったのですが、
マゴスの一部はすでに彼女の内部に巣食っており、以来彼女は内なる魔物と戦い続けています。
エンシャントの墓地で初めて会った際、主人公の前でうっかり機密を漏らしそうなった兵士に
強烈なビンタを食らわした姿があまりにインパクトあったため、港で彼女に追いかけられた時など、
うわーぶたないで!とかなりビビリました(笑)。
戦闘モードの通常攻撃もビンタ攻撃ですし、いやはやおっかねぇ女です。
そんな感じなので、最初はかなりとっつきにくい雰囲気なのですが、
何度も会ううちにだんだん打ち解けていく姿はかなりイイです。外見モロ俺好みだし(笑)。
その上、中盤、彼女の執務室に入れるようになった際の
「いつまでもこんな所にいないの。他にやることがあるでしょ?…ふふ、ほんと変な人」などの、
おねーさん系しょうがないなぁもうチックなセリフ(意味不明)に撃沈されてしまい、
女性キャラ一番のお気に入り決定。彼女の近衛将軍になるエンディングもかなり良し。
何度目のプレイだろうが、ロストール側だろうが、エンシャントの墓地と王城に通い詰めるのは
欠かしたことがありません(笑)。
おかげで攻略本でしかマゴス見たことないんですが、俺。
ティアナ

ロストール王セルモノーとエリス王妃の間に生まれた、ロストール王女にして第一王位継承者。
明るく素直な性格で「光の王女」と呼ばれ、宮廷内の人気も高いのですが、
家族の仲は決して円満とは言いがたく、特に謀略を用いて人を陥れるエリス王妃に反発し、
自分は王妃の不義の子であるとさえ思っています。
ゼネテスとは親が決めた許婚ですが、冒険者として自由に生きている彼に対しては、
憧れ半分嫉妬半分のキライキライもスキのうちと言った感じ(謎)の複雑な感情を抱いています。
展開次第ではレムオンと共に闇に落ち、最終決戦の相手として現れることも。
ゼネテス、レムオンという人気男性キャラ二人との微妙な三角関係があるせいか、
ファンサイトで大抵ボロクソ言われてるかわいそうな女の子です。
でも、それもしかたないでしょう。
アトレイアに比べて、彼女が闇に落ちる原因があまりに幼稚と言うか、身勝手と言うか…。
キチガイ貴族タルテュバからアトレイアを庇った主人公に対し「なぜ私でなくアトレイアを庇ったの」と
当たり散らすわ、「私が本当の王女じゃないから、みんな私から離れて行く…」と勝手に誤解するわ、
甘ったれてんじゃねえぞこのアマ!と張り倒してやりたくなります。
て言うかなぜそういう選択肢がないのでしょうか、この場面。俺なら絶対そうするぞ。
ティアナ中心でシナリオを進めると、普通に素直で優しい娘なんですけどねぇ…

ノエル

もうひとりの「無限のソウル」の持ち主である少女。
故郷オズワルドがソウルイーターという魔物に襲われ、街の人々がソウルを吸われて消滅したのを
きっかけに、ソウルイーターを倒す力を身につけるため、仲間のカフィン、レイヴン、ナーシェスと共に
冒険者として腕を磨くことに。
素直で元気で純朴な性格で、先輩冒険者として活躍する主人公に憧れており、
出会うたびに元気に話しかけてきます。
それが暑苦しく思われる
せいか、それとも美形暗殺者レイヴンに一途に想われているせいか、
キャラ人気はイマイチのようですが、私はけっこう気に入ってます。
ホント嫌味のない素直な性格してますし。
でも、それゆえに最終決戦時に竜王の使者として主人公達と戦うことになる展開は悲しいです。
全般的に露出度高めのジルオール戦闘系女性陣において、全身鎧を隙なくまとい、
小柄な体格でバカでかい大剣を振り回す姿は、かなり異彩を放ってます。
「ベルセルク」が萌え系美少女マンガだったら、きっと主人公はこんな感じだったのでは…
などと思ってしまう俺は変ですか?変ですね。

フェティ ツィーネの森出身のわがままエルフ。
見聞を広めようと森を出て旅に出ましたが、ろくに旅をしないうちから全てを見切ったと思い、
故郷に帰ろうとしていたところを主人公と出会い、主人公に知ったかぶりを突っ込まれ怒り狂い(笑)、
主人公の旅に同行することに。
とにかく高飛車でわがままで知ったかぶり、エルフ以外の種族を下等生物呼ばわりするなど、
通常なら単なる鼻持ちならないイヤな奴なのですが、コイツの場合、その言動がどこかお間抜けで
ピント外れなため、完全にお笑いキャラクターと化しており、どうにも憎めない奴で、
一人称が「アタクシ」ってのがこの上なく似合ってます(笑)。
冒険中、コイツに意見を聞くと、たいてい的外れな事を言って楽しませてくれるので、
何か重要な依頼を受けたときは、まずはコイツに意見を聞くといいでしょう。
彼女の固有イベントこそありませんが、その分、他の登場人物のイベントにしょっちゅう絡んできます。
セラのことを「ド下等生物」呼ばわりするわ、あのネメアにさえ「下等生物にしては上出来ね」と
何の躊躇もなく言ってのけるわ、あちこちで大暴れしてくれます。
特に終盤、コイツとオイフェをパーティーメンバーに加えた状態で猫屋敷のケリュネイアの所に行くと
起こる、ダークエルフvsハーフエルフvsハイエルフの『閃光の弓』争奪悪口大合戦は必見です。
エンディングも、コイツらしいと言うか何と言うか…まったく面白い奴です。
フェルム ロストールの酒場でウェイトレスをしているかわいらしい少女。
明るく優しい性格で、彼女目当てに訪れる客もいる程ですが、そのため変な奴にからまれることも。
「王城のある大都市」スタートにおいては、主人公に淡い恋心を抱いているが、アイリーンに遠慮して
なかなか想いを伝えられずにいる…という設定になるため、一気に萌え度急上昇(笑)。
このシナリオスタート時における、主人公とアイリーンとフェルムのギャルゲーチックなやり取りは、
完全に他スタートと別世界になっちゃってます。
「アイリーンさんがいるんですよね…」と遠慮するフェルムと、「フェルムちゃんが…いるもんね…」と
珍しくしおらしくなるアイリーン。主人公、両手に花でウッハウハ(大嘘)。
中盤から終盤にかけてもっとイベントがあれば、そしてフェルムエンディングがあれば、
最強クラスの萌えキャラになっていたかもしれません。ってそういうゲームじゃないだろコレ。
フレア 火山の街ウルカーンの火の巫女…なのですが、実は現在の彼女はウルカーンの長老シェムハザに
よって造られた人造人間で、本物の彼女はシェムハザの求愛を拒んだため殺されてしまっています。
闇の神器と同化したシェムハザを倒した主人公達は、その事実を彼女に伝えますが、
彼女はそのことをすでに知っており、その上で火の巫女としての使命を果たそうとしていました。
人造人間ゆえか、いまひとつ感情に乏しく、主人公に対してもそっけない態度ばっかりなのですが、
親密度が上がって行くと次第に不器用ながら感情を示すようになります。
…とは言え、どんなに親密度を上げても、悲しい最期を迎えてしまうんですけどね…。
それにしても、感情の乏しい人造人間って…やっぱ綾波○イ?
顔は全然似てませんが(笑)。
ユーリス ディンガル魔法アカデミーの一年生で、アカデミー創設以来の劣等生とまで呼ばれるトラブルメーカー。
魔法の実験の際、誤って(?)校舎を爆破してしまい、アカデミーを追放されてしまう。
その後、今度は港町アミラルの宿屋の別館を吹き飛ばし、弁償できずに働かされているところを
主人公に助けられて(弁償してもらい)、パーティーの一員に加わります。
まあいわゆる「ドジっ子」系のキャラなのですが、本人は校舎を爆破しようが宿屋を吹っ飛ばそうが
まるで反省の色なくケロッとしており、言動も完全にすっとぼけてどっかトンじゃってるため、
ハッキリ言って萌えません(笑)。つーか怖いですコイツ。
およそジルオールの世界観にそぐわないアンミラ風衣装といい、武器がモロ魔法少女系のステッキな
ことといい、完璧なイロモノキャラ。ガルドランの方がまだマシに思えるんですが。
製作者の遊び心だけで生まれたようなキャラ。面白いと言えば面白いです。
それにしても、コイツの魔法で倒される敵キャラは浮かばれねぇだろうなぁ…。
ルルアンタ

小人族リルビー族の踊り子。幼い頃に両親をなくして以来、様々な人々のもとで暮らしてきましたが、
現在は旅の行商フリントの世話になっています。
その不幸な境遇にもめげず、いつも明るい笑顔を絶やさない健気な少女で、
特に、スタート地点を「旅先の小さな町」にすると、この子の健気さと優しさがよくわかります。
このシナリオでは、主人公はフリントの息子で、ルルアンタは主人公と兄妹同然に育てられた孤児、
という設定になるのですが、とある事件でフリントは瀕死の重傷を負ってしまいます。
幸い主人公とルルアンタはフリントの知り合いの冒険者ゼネテスに助けられるのですが、
必死の看病も空しく、フリントは息を引き取ってしまいます。
茫然自失の主人公を懸命に慰めるルルアンタの姿が、もうホント健気で…泣けます。
同じく主人公を慰めるゼネテスの「あの子も、父親代わりの人を失って辛いはずだ。それなのに、
お前さんを元気づけようと一生懸命なんだぜ。これからは、お互いに助けあって生きていかなきゃ
ならない。それなのに、お前さんがそんな風でどうするんだ…」のセリフにさらにもらい泣き。
おかげで、旅先スタートの時は、絶対にこの子をパーティーメンバーから外せません。
外せるワケねぇだろぉぉぉぉぉぉ(血涙)!
もうダメ。俺こういう親子系イベント、メッチャ弱いんです…。
おまけに、この子とのエンディングも、短いながらかなりキます。
今や世界を揺るがしかねないほどの力を持ってしまった主人公に対しても、
以前と変わらず接してくれるこの子の微笑みにはもう!もう!もうッ!(←落ち着け)
ええ子や…ホンマええ子や…おっちゃん涙が止まらへんで…。(←エセ関西弁)

 

<男性編>

名前

紹介・感想

アンギルダン 「赤い巨星」の異名を持つ巨漢のベテラン冒険者。
老いてますます盛んな感じの元気なじーさんで、ゼネテス曰く「アンギルダンのとっつぁん」。
ネメアがディンガル帝国皇帝に即位すると、朱雀将軍に抜擢され、ロストール王国攻略の任に就きます。
実はアキュリュースの水の巫女イークレムンの父親で、展開次第では彼と共にイークレムンを
救うため復活した空中都市ラドラスに向かうことも。
…とは言え、第一次ロストール戦役でディンガル側に付かないと戦死してしまうので、
大抵は早々に舞台からいなくなってしまうのが辛いところ。
この人、個人的にかなりお気に入りです。リベルダムの酒場で肩を並べて主人公にいろんな話を
聞かせてくれる姿は、なんか頼もしい親父みたいです。
エステルもおごってもらったことあるって言ってるし、ゼネテスも昔相当お世話になってたようですし、
いい味出してますね、とっつぁん。
それだけに、第一次ロストール戦役でロストール側に付いた時の、アンギルダンとゼネテスが戦い、
アンギルダンが倒れる展開は辛いです。さすがのゼネテスも酒場で一人落ち込んでましたし。
もっとも、その分、彼とイークレムンの親子エンディングの幸せそうな姿が印象的なんですけどね。
エリュマルク

ディンガル皇帝にしてネメアの叔父。
実力、人望共に自分をはるかに凌ぐネメアに対する嫉妬から闇にとりつかれ、
ネメアに12の試練(と言うより無理難題)を課したあげく、その全てを達成した彼を謀殺しようとしますが、
最期は闇に取りつかれていることを見抜いたネメアの手で殺されてしまいます。
ハッキリ言ってどうしようもない悪役なのですが、私は、不思議と彼のことをあまり憎めません。
きっと闇にとりつかれる前は、ネメアに及ばずともそれなりに優れた人物だったのでは…と思います。
でなければ、ネメアが彼を皇帝に推挙するはずがないですし、「わが友」などとネメアは言わないでしょう。
おそらく、彼は何かにつけネメアと比較され、また自分自身、ネメアとの差を自覚していたはずです。
なぜネメアは、魔王バロルを倒した後、自ら帝位に就こうとしなかったのでしょうか。
自分より明らかに優れた人物にかしずかれるというのは、時にこの上なく屈辱として感じられるものです。
エリュマルクの立場からすれば、臣下の礼を取るネメアの姿は、自分を見下しバカにしているようにしか
見えなかったとしても無理ないのでは…と私などは思います。
ちょっと妄想膨らましすぎですか(笑)?

エルファス

各地で終末思想を説いてまわり、数々の奇跡を起こす「救世主」。
もとは施文院の暗殺組織・告死天使のリーダーで、現在では破壊神ウルグの復活をもくろむ秘密結社
「システィーナの伝道師」の一員。
かつてエリュマルク帝の命を受けたネメアによって目の前で姉イズを誘拐されたあげく、
エリュマルク帝の手によって殺害された過去があり、姉を守りきれなかった自分を痛切に悔いています。
彼にとって姉イズこそ世界のすべてであったため、絶望した彼は世界を無に帰すために行動を起こします。
彼とは世界各地で何度も出会うことになりますが、初めは主人公に無関心な彼も、
展開次第では男女関係なく主人公に惹かれ始め、しまいにはシャリに「主人公のことが好きなの?」と
ツッこまれ激しく動揺する姿まで見せてくれます。さすがコーエー。
もっとも、最終決戦で戦うことになるのは避けられませんが。
おそらく、ボツになったイベントには最後に改心するパターンとかあったんだろうなぁ。
それにしても、彼の腹モロ&赤フンドシな衣装は、いくらなんでもやりすぎでは…。
ある意味、まことに男らしいスタイルと言えなくもないですが。
アンギルダンやゼネテスにも逆の意味で似合うかも。あ、レーグも赤フンか(笑)。

オルファウス 賢者の森の奥に隠された屋敷「猫屋敷」で隠棲する賢者で、ネメアとケリュネイアの育ての親。
その正体はハイエルフの統括者(クィーダロア)パルシェン。
かつてネメア、ケリュネイア、レーグと共に魔王バロルを倒した勇者の一人で、
無限のソウルを持つ主人公に対し、様々な助言を与えてくれます。
その女性的な容姿と穏やかで謎めいた言動から、神秘的な雰囲気を醸し出していますが、
しばしば「おおらか」では済まないようなとんでもないセリフをさらっと言ってしまうあたり、
本当はかな〜り変人なのでは?と勘繰ってしまいそうになる、つかみどころのない人。
終盤戦でパーティーメンバーに加える事ができ、全キャラ中最高の魔力を誇るため、
当然魔法攻撃中心になるのですが、一度は彼の通常攻撃を見ておいた方がいいでしょう。
すすーっと幽霊みたいに忍び寄り、素手でどつき倒します(爆笑)。
屈強なモンスターをブン殴る眉目秀麗なエルフの賢者!恐ろしい光景です。
子供の頃のネメアやケリュネイアにも、おイタが過ぎた時、こうやってオシオキしてたんだろうなきっと。
ガルドラン その強烈な顔グラフィックとドラクエチックな衣装が大好きです。以上(笑)。
ゴブゴブ団 闇の神器「禁断の聖杯」の力でしゃべる力を持つようになったゴブリン3人組。
おまぬけリーダーのガント、愛らしさナンバーワンのマルーン、いつも食い気のオルナット
お笑い3人衆ですが、序盤ではおそらく最強の相手。
配達や護衛任務の最中に遭遇して、彼らの必殺技の前に何度痛い目に遭ったことか(笑)。
「王城のある大都市」スタートにおいて、主人公&アイリーンと深く関わってくる彼らですが、
このシナリオにおいて、主人公とマルーンが妙に仲良さげなのが笑えて印象的です。
鼻息荒く剣をブン回し、主人公を引きずりまわすアイリーンの姿を見たマルーンの
「お前も女運悪いゴブね…」という一言にうなだれる主人公の姿に大爆笑。
で、アイリーンエンディングではちゃっかりロストールのオッシ道場に弟子入りし、
主人公に連戦連敗するアイリーンをなだめるゴブゴブ団の姿にさらに大爆笑。
ホント、エンディングだけならアイリーンエンディングが一番好きです。
シャリ

海の向こう、遥か東方の国からやって来たという魔道士の少年で、「システィーナの伝道師」の一人。
その正体は、光も闇もない絶対負の存在「虚無」のはざまから生まれた「虚無の子」。
願いをかなえるという
不思議な力を持ち、善悪も結果も生者死者も関係なく、
ただひたすら「強い願いをかなえること」を目的として行動しており、重大事件の陰にはしばしば彼の姿が
見え隠れします。
虚無のはざまにたゆたう、あらゆる人々の願いから生まれた存在というだけあって、
その行動には思想も打算もなく、無機質的な印象を受けますが、それゆえにどこか悲しい人物です。
ノトゥーン神殿でのイベントで彼が言う「生きている人間の心の傷は時間が癒す。でも、時間がすり抜ける
死者の傷は、決して癒されることはないんだよ」という言葉には、けっこう衝撃を受けました。
…とは言うものの、冷静に考えると、コイツがかなえた願いって、なんかロクでもないものばっかりだった
ような気がします。やっぱ善悪考えてたのかな?
うーん、なんか寿司が食いたくなってきました。ホラ、名前が名前だし(笑)。

ジュサプブロス

「システィーナの伝道師」の一人であるダークエルフ。
次元を操る能力を持ち、主人公(またはノエル)を盾にして、ネメアを次元のはざまに落とします。
人殺しをなんとも思わない卑劣な性格ですが、6歳の時に家族を殺されて自分も殺されかけた過去から、
6歳以下の子供は殺さないという奇妙な所も。
この人、悪役なのですが味のあるキャラクターです。
システィーナの伝道師の面々はみんなそうなのですが、どこか影があり、深い心の傷を抱えているため、
単なる悪党とは明らかに一線を画しています。
彼が主人公に言った「なぁ、死に場所の希望とかある?俺は断然、太陽の下だね。照りつける太陽の下」
という言葉、妙に印象的です。
もっとも、それ以上に印象的だったのは、無精ヒゲ生やしたエルフという激レアな顔グラでしたが(笑)。

ゼネテス 大剣「七竜剣」を愛用する腕利き冒険者で、酒好きの無頼漢。
ロストールのスラムの酒場を根城にしており、その自由な雰囲気と気さくで気取らない人柄から、
スラムの住人や冒険者仲間から慕われています。
主人公にとっても頼れるアニキ的存在で、彼に窮地を救ってもらうこともしばしば。
実はロストールの名門貴族ファーロス家の跡取り息子で、ティアナ王女の婚約者なのですが、
当人はロストールの身分制度に強い反感を抱いており、めったに王宮に近づこうとしません。
とは言え、別に貴族という身分から逃げているわけではなく、母国ロストールがディンガル帝国の侵攻を
受けた時は、2度にわたり兵を率いて戦い、これを食い止めています。
ジルオール3大人気男性キャラの一人なのですが、それも当然でしょう。マジかっちょえーわ、この人。
言動のひとつひとつがいちいちカッコよく(特に勝利のポーズ)、
清濁併せ呑む度量の大きさを感じさせるイカしたセリフをバンバンしゃべってくれます。
エリス王妃やレムオンといったクセのある相手に対しても、その本心をきちんと理解しているようですし、
あの最低外道キャラのタルテュバに対してさえ、時に彼なりに真剣に諭してあげようとするのですから、
ホント器のでかい人です。
ただ、女心には少々ニブいようですが…それとも知らんぷりか?それはそれで彼らしいですが(笑)。
あと、ラストバトルで、世界を揺るがしかねないほど成長してしまった主人公を粛清しようとする竜王と
戦うことになる展開があるのですが、その時、他のパーティーメンバーはみんな「あなたを信じてる」とか
「必ず勝とう」とか言う中、彼だけは「もしお前がヤバくなったら俺が止めてやるさ」と言ってくれるのには
シビれました。なんでこの人はこうもオイシイところ持っていっちゃうんでしょうか。
ジルオール中最高の「漢」といってもさしつかえないでしょう。
俺もこんな男になりたいものです。今のところ共通点は馬鹿力と酒飲みなところだけですが(笑)。
セラ 行方不明の姉シェスターを探し求める流浪の剣士。
かつて唯一友として認める男、ロイと共に旅をした時に見つけた宝剣、妖刀月光を武器としています。
女主人公でスタート地点を「地図にもない村」にすると、ロイは主人公の兄という設定で、
主人公達の住む村ミイスが魔人アーギルシャイアによって焼き尽くされ、ロイは行方不明になり、
そこに現れたセラと共に、兄を探す旅に出る…というシナリオになります。
その美形&クールさで、ジルオール3大人気男性キャラの一人ですが、私にはどうもコイツ、
お笑いキャラの印象がぬぐえません。
「役立たずどもを外して俺を入れろ」などとデカイ口をたたく割に後半戦は使えないところといい、
あのヘソ出しボディーアーマー&黒皮ピチピチズボンのパンクロッカースタイルといい、
なんかどっか変なんですよね、コイツ。
しっかし、よくよく考えると、「地図にもない村」スタートの女主人公ってエライ目にあってますね。
生まれ育った村が全滅したかと思ったらヘソ出し男に引きずり回され冒険者になるハメに陥るわ、
長い苦難の冒険の末、ようやく出会えた愛しの兄サマはSM女に仮面の奴隷にされてるわ、
あげくの果てに兄サマSM女と駆け落ち!
もうどうすりゃいいんだか。
さわやかスマイル兄サマの隠れた性癖を知ってしまった女主人公、ショックで闇に落ちたりしないかと
マジで心配しました(笑)。
ゾフォル かつて魔王バロルのもとで妖術宰相の異名を馳せ、現在では「システィーナの伝道師」の一員の老人。
未来が「見えてしまう」能力を持ち、数々の不吉な予言を残しています。
彼も敵側ではあるものの、どうにも憎みきれないキャラです。
彼が隠れ家で話してくれる、人間の本質についての格言、その能力ゆえに幼少の頃からうとまれ、
母親にすら怪物扱いされて見捨てられた過去など、この人の語る言葉は重いです。
正直、システィーナの伝道師側の人物の中で一番死なせたくなかった人物です。
いや、いっそエンディングがあったっていいと思いました。コレは冗談ではありません、本気です。
ツェラシェル 神官から冒険者に転職した変り種。
冒険者としての実力はイマイチですが、スパイとしては有能で、ある時は味方として、ある時は敵方で
情報、謀略面で隠れた活躍をしています。
出番はあまり多くないのですが、顔がかなりの二枚目なのと、クリュセイスの策略イベントやレムオンの
ダルケニス発覚イベントでのお邪魔虫っぷり目立つのか(笑)、割と印象は強いです。
なんか持病持ちなのみたいですが、なんの病気なんでしょう、いったい?
ま、私としてはヴァイ&ヴィアの兄というだけで充分お腹いっぱいですが。
デルガド あんなに苦労して作った割には約に立たねぇぞ緋炎の宝剣。以上(笑)。
ナーシェス 竜教神官?竜頭蛇尾の間違いじゃねえのか?以上(笑)。
ネメア

魔王バロルを倒し、世界を救った英雄。バロルの娘エスリンと魔人バルザーの間に生まれた半魔人。
己に破壊神ウルグが降臨すると知り、その運命にあらがうため、また迫り来る闇の力に対抗するため、
叔父エリュマルク帝を殺しディンガル皇帝に即位、大陸制覇の戦いを始めます。
ジルオールの魅力のひとつとして、勇者が伝説だけの存在ではなく、実際に共に生き、時に対立し、
時に共に戦う「生きた存在」として登場する、という点がありますが、ネメアはまさに勇者と呼ばれるに
ふさわしい風格を備えているから好きですね。獅子帝ってネーミングもピッタリですし。
終盤戦、ネメアと主人公が肩を並べて戦う姿には、なんかジーンと来るものがありました。
「この大地は、ここで生まれ、育ち、死にゆく、我らのものだ」ってセリフ、名言です。
しかし、あちこちで突っ込まれてますが、闇属性の敵ばかり登場する終盤戦に、
なぜ闇属性の槍を武器にするんじゃ!と、やっぱり思わずにはいられません。せめて無属性にしてくれ。
それにしても、半魔人なせいか知りませんが、彼、ボルダン並にデカイです。
鎧もゴツイのでなおさらです。ルルアンタが虫に見えるくらいデカイです(そりゃ言いすぎ)。

ネモ

かつては破壊神の円卓騎士の一人でしたが、ネメアに敗れ、オルファウスに猫の姿に封じられてからは
力の大半を失い、猫屋敷でオルファウスに飼われています。
ゴブゴブ団を操り、かつて自分の物であった闇の神器「禁断の聖杯」を取り戻そうとしますが、
聖杯の力で知恵をつけたゴブゴブ団にあっさり聖杯を持ち逃げされます(笑)。
今となってはただの言葉を喋るブサイクな猫で、たぶん毎日オルファウスに遊ばれているのでしょう。
主人公と他のキャラの親密度を教えてくれるのですが、その表現がひねくれまくってて笑えます。
「…熱いねー。俺、そういうのキライなんだよ。それって愛って奴?けっ」
「…なんかヤバいくらい最強に盛り上がってるな、お前ら。激烈すぎてヤな感じだぜ」

誰なんでしょう、こういう表現考え付いた人は?面白すぎるんですけど。

ベルゼーヴァ

ディンガル帝国宰相で、ネメアの親友。ネメアに絶対の忠誠を誓っています。
エリュマルク帝の治世から政治の中枢を担ってきましたが、ネメアが出奔して以後、エリュマルクを見限り、
密かにネメアを新皇帝に迎えるべく裏工作を始め、ネメア即位後は世界制覇の指揮をとります。
実は私、最初、彼は絶対敵に回るだろうと思っていました。
「ネメア様の道を阻む障害物は容赦なく排除する!」とかいう感じで(ベッタベタ)。
ところがフタを開けてみれば以外とフレンドリー、執務室に入れてくれるわ、
貴重な情報を教えてくれるわ、
なんだいい奴じゃん、って拍子抜けしました。
しかし、彼は本当は一体何者なんでしょう?魔道の塔では、なんか意味ありげな会話していましたし、
実はネメアよりも大物なんじゃ、って気がするんですが(笑)。
アンギルダン曰く「双剣の使い手で、魔法もかなりできる」そうですし、彼の戦う姿が見たかったものです。
で、やっぱり突っ込まずにはいられないのですが、顔イラストがあんな知勇兼備な感じの二枚目なのに、
ポリゴンの立ち絵がタマネギ頭ってのはどういうことなんでしょう?絶対変だと思うんですが、アレ。

レイヴン 元は告死天使の一員で、「死の羽音」と呼ばれた漆黒の暗殺者。
感情を持たぬ殺人機械として恐れられた彼ですが、とある任務に失敗し、恐怖を知り逃げ出したところを
ナーシェスに拾われ、後にノエルと出会い、行動を共にすることに。
ノエルのひたむきさと優しさに惹かれ、彼女の力になるという生きる目的を持つことで、
悲惨な過去の傷は少しずつ癒されていきますが、やがて避けられぬ悲劇を迎えることになります。
何とか救われて欲しかった人ですが、やっぱりシナリオ的にはああなるしかなかったのでしょうか…。
あと、私としては、彼にはノエルよりカフィンの方がお似合いのような気がします。
なんだかんだ言って、ウマが合いそうですし、この二人。
レーグ ダブルブレード教えてくれるフンドシボルダン。以上(笑)。
レムオン ロストールの大貴族、リューガ家当主にして公爵。
そのシャープな容姿と明哲な頭脳から、「冷血の貴公子」の異名を持ち、
ファーロス家に権力を集中させようとするエリス王妃に反発、反エリス派の筆頭として暗躍、
エリスと宮廷内で冷たい謀略戦を繰り広げています。
王女ティアナとは幼馴染で、報われぬと知りつつも彼女を想い続けている模様。
実はダルケニスの血を引いており、それが発覚しそうになったのを隠すために、
主人公を弟(妹)に仕立て上げます。
女性ジルオーラー3大人気キャラの一人で、女主人公でスタート地点を「黄金色に輝く村」にすると、
大抵こいつにハマってしまうようですが、それも無理ないです。
普段さんざん主人公に「ただ利用しているだけ」な冷たい態度取りまくりのプライドの高い皮肉屋のくせに、
実は主人公を信頼し甘えていただなんて、こりゃおいしいとこ持って行きまくりですって。
ジルオール屈指の名セリフ「お前に見放されたら、俺は…」には、俺も落ちましたし(おい)。
しかし、どんなにプレイヤーが頑張ろうとも結局彼を救うことはできず、やがて彼は闇に蝕まれ、
破滅への坂を転げ落ち、主人公と戦うことになります。
おそらく、削除されたイベントの中には、彼を救う展開もあったんだろうな…って思えるほど、
印象の強いキャラクターです。
おかげでコミケでジルオール本探しても、女主人公&レムオンorゼネテスorセラの女性向け本ばっかりで、
俺はえらくこっぱずかしい思いをさせられました。責任取れ誰か。

 

<主人公>

プレイヤーキャラ。名前、性別、髪の色、スタート地点など、様々な設定が可能。
無限のソウル(魂の力)を持つ者。
とある事件をきっかけに(スタート地点によって異なります)冒険者となり、冒険を積み重ねるうちに、
様々な人物と出会い、やがて己の無限のソウルゆえに大陸の運命を左右する者となります。
この作品のうまいところは、こういう設定でありながら、決して主人公を「特別な力を持って生まれたから強いだけの奴」という
描き方をしていないことです。
私は、古典的ファンタジー系RPGによくある「○○の血を引く者だから特別な力を持っていて強い」って設定が、
どうも好きになれません。
ちと大げさかもしれませんが、なんかそういうのって「人の実力なんて、素質で決まるんだよ。凡人がどんなに努力してもムダムダ」
って言われているみたいで嫌です。
もしかしたら実際その通りなのかもしれませんが、だからと言ってはいそうですかって認めるのは嫌です。
(話がそれますが、私が「ファイアーエムブレム聖戦の系譜」を好きになれないのは、血統主義バリバリの内容だからです)
この作品の主人公が持つ「無限のソウル」とは、あくまで「無限に成長する可能性を秘めた魂の力」に過ぎません。
作中で登場人物の一人、ベルゼーヴァが、主人公の無限のソウルについてこんなことを語っています(かなりうろ覚えですが)。
「無限のソウルを持つ者…それは、一言で言うなら成長に限界のない者だ。
 大抵の人間は、成長に限界がある。どんなに鍛錬を積み重ねても、やがて限界が来る。
 もっとも、己の限界を知るまでに達する人間の方がまれだがな。
 己の器の大きさを知るには、限界まで水を注ぐ必要があるのだから。
 だが、無限のソウルを持つ者には器の限界がない。
 つまり、おまえがソウルを鍛え続ける限り、おまえのソウルは無限に成長する。
 すべては、お前しだいだ」
この、主人公はあくまで「無限の可能性を持った」人間に過ぎない…という設定、従来のファンタジーRPGにはあまり見られない、
なかなか斬新な視点だと思います

この設定が、このゲームの最大の魅力である「主人公=プレイヤーの一体感」の一助になっていることは間違いないでしょう。
ちなみに、私の作る主人公は、いつも全身鎧をまとったバリバリの戦士系、しかも双剣使いになってしまいます。
ダブルブレード+ギガスラッシュの14連続攻撃の爽快感がたまらんもので(笑)。


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