第17話「鉄人、『ガンパレ』を語る」


新世紀も近い12月初め。
私は、ついにあのゲームを買ってしまいました。
「電撃プレイステーション」でさんざんオススメしていた、あのゲームを…。

その名は「高機動幻想ガンパレード・マーチ」

 

いや〜ハマリましたよ、コレ。
一言で言うなら「サクラ大戦」のような
恋愛AVG+戦術SLGなのですが、
とにかく自由度が高い!
むしろ自由度が高すぎて、最初は何をしたらいいかわからないくらいでした。
おかげでシステムに慣れるのに少々時間がかかりますが、慣れてしまえばもうハマリまくりです。

 

メインストーリーは…。
第2次世界大戦の終戦後、突如現れた謎の「黒い月」、そしてそれに伴うように現れた「人類の天敵」…「幻獣」。
何を語ることもなく、ただ黙々と人間を狩るこの謎の怪物達に、人類は否応なく戦うはめに陥る。
そして、50年後…ユーラシア大陸を壊滅させ、ついに日本まで上陸してきた幻獣に対し、
圧倒的劣勢に立たされた時の日本政府は、少年兵の強制召集を決議する。
そして、本土防衛の最終防衛線とされた熊本県を舞台として、人型戦車「士魂号」を駆る少年兵達の戦いが始まる…
といった感じです。
何やら悲壮感漂うストーリーですが、実際のゲームの内容はそこまで陰鬱とした感じではなく、友情あり、ギャグあり、
恋愛ありのバラエティ豊かな内容です。
ただ、だからと言っておちゃらけた内容と言うわけでもなく、登場人物の台詞の端々に戦争の重い現実を感じることが
できる点がいいです。
この微妙なバランスが、このゲームの世界観を魅力的なものにしていると言えるでしょう。

 

そして、何よりもこのゲーム最大の魅力は、26人の登場人物達とのコミュニケーションでしょう。
このゲームでは、登場人物に実に様々なアプローチができます。
異性キャラと恋人同士になることやデートはもちろん、別れ話を持ち出したりケンカを売ったり命令したり、
また、複数のキャラと一緒に遊んだりお昼を食べたり作戦会議を開いたりと、ありとあらゆるアプローチが
できるのです。
そしてこれは自キャラに対しても言えることで、仕事や訓練やデート(同性からも!)に誘われたり、
複数の異性と仲良くなっていると「争奪戦」が起こって「どっちにするの!?」と詰め寄られたりと、
とにかく色々なイベントが起こります。
この「何をするかわからない人間臭いキャラ」がうまくゲームに取り込まれているのには感心しました。

 

それにしても、電撃PSという雑誌は、こういう「見た目は地味だけどキャラにすごく感情移入できるゲーム」を
見つけるのが上手です。
以前も、他誌があまり注目していなかった「東京魔人学園剣風帖」を大々的に取り上げ、あれほどのヒット作に
のし上げた功績がありますし、ゲーム雑誌がほとんど単なる「有名メーカー作品の広告雑誌」と化しつつある現在、
こうした姿勢は非常に好感が持てます。
ぜひ今後もこの姿勢を保っていただきたいものです。

 

何はともあれ、これは非常に中毒性の強いゲームです。
「東京魔人学園剣風帖」同様、思わず「ガンパレ」専用コーナーを作ろうかと思ったくらいです。
でも、やっぱり断念しました。
その理由は…「魔人」の時と同じ理由ですよ、ハイ(苦笑)。
ホ○カップリング物ばっかなんだもんなぁ…「ガンパレ」のサイトって。
でも、まぁそれも無理ないです。
絶対にソレ系を狙ってますから、このゲーム。
その証拠に、下の
「Hな雰囲気セリフ集」を見てください。
よくまあPSでこんなセリフ書けたな〜ってくらいキワドイですが、同性にも平然とこんなコト言っちゃうんだから…。
好きな人にはたまらんでしょうね。

 

おまけ:「Hな雰囲気セリフ集」(注:もろネタバレです)


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