ジンダイの滝~千ヶ峰③(1005.2m) 神河町 25000図=「生野」「丹波和田」 石風呂川を遡りジンダイの滝へ map 越知川の支流、石風呂川は千ヶ峰を源に発する。その上流部にかかるのがジンダイの滝。今回、石風呂川を遡り、ジンダイの滝を経て千ヶ峰に登った。
林道の両側には、シカの食べないミツマタがずっと続いた。やがて、堰堤下の広場に達した。左に、千ヶ峰の山頂に続く登山道が分かれている。
少しずつ傾斜が増してきた。二つの沢が合流するところで、その右の方に滝が見えた。ジンダイの滝である。
滝の右を登った。急な斜面を、岩や木々を伝って登っていくと、落ち口の下に出た。厚くコケの生えた岩が累々と重なっている。上には、垂直に落ちた岩盤が屏風のように長く延びている。その岩盤のいちばん左で、水が真下に静かに落ちていた。
滝の上は、スギやヒノキが植林されていて、林床は透いている。まっすぐ登ることにした。
ひと登りすると、斜面の傾斜が少し落ち着いてきた。そのまま、真っすぐ登る。
ススキを分けて山頂へ登っていく。山頂手前の大きな岩の間に、オトギリソウが咲いていた。
西に段ヶ峰や千町ヶ峰、北に粟鹿山、東に篠ヶ峯、南には飯森山や笠形山が見える。朝方はきれいに晴れていたのに、いつの間にか雲が多くなって景色はかすんでいた。それでも周囲の山々をぐるりと見渡すことができた。
千ヶ峰山頂をあとにして、稜線を北東に下った。休憩所が2ヵ所に建てられ、「シカの影響を受けた森」や「動物のフィールドサイン」の説明板が立っていた。 思っていたより長い下山路だった。山頂までの登りで疲れていたのかもしれない。ようやく、市原峠の広い駐車場にたどり着いた。
山行日:2022年9月24日
地域交流センター~広場(登山口)~ジンダイの滝~千ヶ峰~市原峠 map |
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地域交流センターから越知川を渡り、石風呂川に沿って林道(林道石風呂線)を登る。広場(登山口)の少し上で林道と分かれ、渓流に沿って登る。踏み跡程度の道がときどき現れた。 ジンダイの滝を越え、稜線に達してから、登山道を千ヶ峰山頂へ。 千ヶ峰から登山道を市原峠へと下る。市原峠には広い駐車場がある。朝、市原峠にデポしていた自転車で地域交流センターへ帰った。 |
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山頂の岩石 白亜紀後期 生野層 安山岩 |
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左の写真は、ジンダイの滝から稜線までの間で採集した新鮮な標本である。 少し赤みを帯びた暗灰色の安山岩で、斑晶として長柱状の斜長石と短柱状の普通輝石をふくんでいる。写真で白い粒が斜長石、黒い粒が普通輝石である。 稜線上で見られる安山岩は変質が進んでいて、石基の部分は紫色を帯び、斑晶の斜長石は白く変質してよく目立つ。 この千ヶ峰の安山岩は、兵庫県レッドリスト(地質)でCランクに選定されている。 |
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