| 但 馬 妙 見 山 (1139m) 八鹿町・関宮町・村岡町 25000図=「関宮」「栃本」 |
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青い空にブナ・スギ映えて
妙見山は、但馬を東西に分ける但馬中央山脈の南端に位置している。山腹に名草神社があって、古くから信仰の山として親しまれてきた。一帯はスギにブナやミズナラなどが混じる針広混交林を形成し、ふもとの新第三紀中新世の地層からは貝や植物の化石を産出する。
大きなブナの立つ見晴台で尾根に出た。
傾斜が小さくなった尾根道を、ササの葉がふさぎ出した。妙見山の山頂の緩い高まりには、新しい四等三角点が埋設されていた。
山頂からは、北尾根を妙見峠まで進み、そこから妙見杉に囲まれた名草神社に下りた。
山行日:2003年10月1日
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小佐川に沿って西へ進み、椿色の三叉路を左にとる。日光院を過ぎて山間を走ると、妙見キャンプ場と名草神社との分岐に着く。左の道を上り、達した妙見キャンプ場に車を置いて、そこから歩き出した。 |
| ■山頂の岩石■ 新第三紀鮮新世 角閃石ひん岩 今回歩いたコースは露頭がほとんどなく、あっても風化が著しい。兵庫県(1996)によると、妙見山の山頂付近には「猿尾滝ひん岩」に対比されるひん岩が分布している。これは、北但層群村岡累層中に貫入したものである。 妙見峠手前で採集したサンプルは、暗灰色・緻密な岩石で、黄鉄鉱が含まれていた。大ナル付近の転石には、角閃石の斑晶が目立つ新鮮な角閃石ひん岩が見られた。 また、林道の大ナル・名草神社分岐の手前には、北但層群村岡累層の砂泥互層が露出し、その地点には地質の解説板が立っていた。 |