「兵庫の山々 山頂の岩石」  岩石標本室

加西市
西長町(笠松山への尾根)
中生代
白亜紀後期
鴨川層
2021年7月22日
No:21722.2
溶結軽石凝灰岩(長石) welded pumice tuff 
 (横8.4cm)

 淡い緑灰色の軟らかい岩石です。濃緑色や白色の軽石が多くふくまれています。弱い溶結
が見られ、軽石にはレンズ状に細長くなったものが見られます。これは、火砕流が堆積したあ
と、内部の熱と重さのために軽石が押しつぶされたためです。
 長石(おさいし)と呼ばれるこの軽石凝灰岩は、兵庫を代表する石材のひとつです。古代から
石棺や石仏などに利用され、現在も播磨の各地で石垣の石として見ることができます。詳しく
は、加西市「古法華」の石仏と岩石をご覧下さい。