四郷宮山(91m) 姫路市 25000図=「姫路南部」 姫路市埋蔵文化センターから流紋岩の山並みへ 姫路市の四郷町は、古くから開けた地である。平野部や丘陵地には、多くの古墳や国分寺などの遺跡が集中している。
宮山古墳は、古墳時代中期に築かれた直径約30mの円墳。周囲がぐるりと擬木の柵で囲まれている。
古墳を越えると、墓があった。そこからは、もう道がない。
山頂を越して北へ進んだ。木漏れ日の射す落葉の道。拾った木の枝で、ジョロウグモの巣を払いながら進むが、それでも帽子や顔にまとわりついた。
ホタルガが多かった。道のホタルガは、追われるように私の前を飛んでいく。そんなに慌てると、クモの巣にかかってしまうでぇ。
道は、印鐸神社へ続いていた。そこから荒れた竹やぶの中の参道を、ふもとの太神社へと下った。鳥居には、幟が立っていた。秋祭りはもうすぐである。 山行日:2019年9月25日
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姫路市埋蔵文化センター〜宮山古墳〜宮山(91m)〜印鐸神社〜太神社 |
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南北につながる尾根伝いに道が開かれている。今回は、その道に埋蔵文化センターからヤブをこいで合流し、70mピークを越え、八重鉾山(62m)の手前で東に分かれて印鐸神社へと下った。 | |||||||||||||||||
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山頂の岩石 白亜紀後期 伊勢累層 流紋岩 |
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山頂の岩盤は、変質が進んでいる。岩の内部は、ピンク色と帯緑灰色がまだらに混じっていて、石英と長石の斑晶がかろうじて残っている。 大きさ10cm〜数mmの球顆を含み、球顆が飛び出したり抜け落ちたりして表面がゴツゴツしている。 山頂以外のところで、やや新鮮な流紋岩を観察することができた。石英(<2mm)と長石(<3mm)の斑晶を含み、流理構造も明瞭に観察された。 この流紋岩は、岩脈として貫入したものと考えられ、白亜紀後期のこの地域の火山活動を考える上でおもしろい。 また、流紋岩は周囲の凝灰岩(溶結凝灰岩)より硬く、市川の流れがこの丘陵にぶつかって曲がっている原因となっている。 |
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