千町ヶ峰②(1141.3m) 神河町・宍粟市 25000図=「神子畑」 アセビをこいで展望の山頂へ map アセビをこいで辿り着いた千町ヶ峰の山頂には、展望が大きく広がっていた。
尾根に防獣ネットが現れ、スギ林にミズナラやネジキが交じり始めた。アセビの枝が地を這うように伸びていた。
高度を増していくと、尾根の周辺にはアセビが広がった。アセビの枝葉を分けたり、踏みつけたりして進んだ。ときどきシカのつくった道が現れた。その道には、シカの糞があちこちに散り、土を掘り返した跡があった。
1100mのピークは、アセビの丘。イヌシデがその上をおおっていた。ピークを越し、さらにアセビをこいで進むと弘法の池に達した。
弘法の池から、道がついていた。アセビとアカマツだけの林をゆるく登っていく。
北には、一山、阿舎利山、三久安山、藤無山と並び、その先に三室山から氷ノ山が稜線を引いていた。
山頂の周りではタニギキョウが咲き始めていた。
山頂から東へ向かった。しばらくは、ほとんど平らな道。北側には自然林が豊かに広がっている。ミズナラにウリハダカエデやネジキなどが交じった林。南側は、シカの食害によってアセビばかりが繁茂していた。
道を進むと、正面に段ヶ峰、右手に平石山から高星への稜線が少しずつ近づいてきた。電波小屋の建っているところで、上千町への道と分かれ、千町峠への道を下った。
コナラ林を下っていくと林道に出た。ここは、千町ヶ峰の登山口となっている地点。その林道を横切って、林道と並んで伸びている尾根を歩いた。スギにおおわれた尾根には、踏み跡がかすかに残っていた。
山行日:2022年5月24日
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スタート~弘法の池~千町ヶ峰(1141.3m)~ゴール map | |||||||||||||||||||||||||||
神河町と宍粟市の境界尾根をたどった。スタート地点から弘法の池まで道はない。スギやヒノキの植林の中は歩きやすいが、アセビの森に入ると枝を分けて歩かなければならなかった。 ゴール地点から、デポしておいた自転車で3.5Km林道を下りスタート地点へ戻った。 |
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山頂の岩石 白亜紀後期 段ヶ峰層(仮称) 溶結火山礫凝灰岩 |
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山頂の露頭で見られるのは、風化して緑色を帯びた褐色の溶結火山礫凝灰岩である。節理が斜めに入り、そこから平らに割れている。 この溶結火山礫凝灰岩は結晶質で、多くの石英・斜長石・カリ長石と、少しの黒雲母・角閃石を結晶片としてふくんでいる。 石を割ると、ギラギラと光る石英が目立ち、その形が破片状であったり融食されているのが肉眼でも観察できる。 千町ヶ峰で見られる溶結凝灰岩は、段ヶ峰や藤ヶ峰など見られるものと同じ岩相である。 |
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