竜宝寺山(254.4m) 洲本市 25000図=「郡家」 嘉兵衛の郷の一等三角点 妻との淡路日帰り旅行。高田屋嘉兵衛ゆかりの地を訪ね、伊弉諾神宮へ。そこに、短時間で楽に登れる山を加えようと探したのが竜宝寺山。
まずは、本堂でお詣り。333段あるという石段を、奥の院目ざして登りはじめる。右手は竹林、左手は雑木林。クヌギやカクレミノの落葉が落ちている。クヌギのどんぐりをよけながら、一段一段登っていく。ヤブツバキが、赤い花を二つ三つ付けていた。
車道をまたぐと、石段はますます急になって続いていた。
私がうろうろと石を見たり写真を撮ったりしていると、時間を持て余した妻はもう上で待っていた。
閻魔堂の左手、カラスザンショウの木の下からヤブの斜面をわずか20歩?ほど登ると、そこはもう竜宝寺山の山頂だった。
奥の院まで下って、二人で景色を眺めた。
雲間から光が放射状に射し込み、山や丘を淡く浮かび上がらせていた。視界の右端には、湊の港。瀬戸内海の水面は逆光をまぶしくはね返した。
山行日:2019年2月10日
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龍宝寺〜奥の院〜竜宝寺山山頂 (同じコースで下山) |
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龍宝寺本堂の右手から、新しい石の階段が奥の院まで続いている。奥の院から、裏の雑木の中を登ればすぐに山頂である。 | |||||||||||||||||
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山頂の岩石 白亜紀 都志川花崗岩 粗粒角閃石黒雲母花崗岩 |
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露頭の表面は風化が進んでいるが、普通角閃石・黒雲母・斜長石・カリ長石・石英から成っていることが分かる。 左の写真では、鉱物が長くなって同じ方向に並んでいる(ボールペンの軸の方向)。これを、フォリエイションという。特に、大きなカリ長石(最大30×6mm)の定向配列が目立つ。 この都志川花崗岩は、領家古期花崗岩類に属している。領家古期花崗岩類は、フォリエイションが発達していることが特徴であり、花崗岩が貫入・固結したあとの変形・再結晶作用を受けたものと考えられている。 この花崗岩に、これよりも細粒の深成岩(トーナル岩〜石英閃緑岩)が貫入しているようすが、石段脇や奥の院周辺で見られた。 |
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