| 大 舟 山 (653.1m) 三田市 25000図=「木津」 |
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夏の低山歩きは、結構過酷である。昨年、五台山から五大山まで縦走したとき、疲れと渇きでふらついて、山を下りたところの自販機の前に座り込んでジュースを立て続けに4本飲んだことがあった。それ以来、夏は夜明けとともに歩き出して、昼までには山を下りる計画を立てるのだが、所詮それは計画にすぎない。今日も、またスタートが遅くなってしまった。
三田市の東域にあって、尖峰を突き上げる大舟山(おおふなやま)。神姫バスの波豆川バス停より、大舟谷に沿った登山道を辿り、山頂をめざした。かつて山上にあった大舟寺へのこの参道には、ところどころに地蔵菩薩の彫られた五輪卒塔婆型の町石が立っている。町石は、長年の風化によって、また、地衣類やコケにおおわれて、「丁」目が読めなくなっているのもいくつかあった。
山行日:2002年7月20日
※ 山名について |
神姫バスの終点、波豆川バス停に登山口がある。「大船山登山コース案内図」が近くにかかり、登山口の桜の木の下には、「大船山へ2.1km」と記された道標が立っている。かつての大舟寺へ続く、町石の立つ参道である(地形図実線路、途中から破線路)。広い道は、やがて狭くなる。大舟寺跡の少し手前に、「左 大船山(←町仏)、右 大船山(滝→)」と記された小さな分岐がある。滝のほうへ進むと、数段の黒い岩肌を二筋の水が滑り落ちる小さな滝があった。その滝を右に巻いて町仏の道と合流し、大きなヤマザクラを過ぎると、大舟寺跡に着いた。大舟寺跡のすぐ上のCa530mのコルには、ベンチ・道標・幾本もの杖が置かれている。ここから西へ、急な坂を一気に上ると大舟山の山頂に達した。 帰りは、Ca530mのコルまで下り、ここから北へ進む。Ca410mのコルは、西の十倉と東の大磯を結ぶ十倉峠(大峠)である。道標の立っているこの峠から、東へ谷沿いに大磯の三田アスレチックまで下った。 |
| ■山頂の岩石■ 白亜紀 有馬層群佐曽利凝灰角礫岩 流紋岩質火山礫凝灰岩 三田市から篠山市、宝塚市、猪名川町にかけての東西約19km、南北約14kmの長円形(多角形)の地域に佐曽利(さそり)凝灰角礫岩が分布している。 |