桧和田山(902.8m)・小畑山(957m) 神河町 25000図=「生野」 上越知から桧和田山を経て小畑山へ map 小畑山は、上越知の集落を抱いている。
標高580mで、広い作業道に出た。スギやヒノキの切り出し用につくられた道で、この山の斜面をつづらに折れながら、ずっと上へと続いている。
何度か折れながらこの道を進んだが、作業車の通るゆるい傾斜なので高度がかせげない。道が大きくカーブしたところで、道から尾根に上がった。
植林の切れたところにススキが広がっていた。背たけを越えるススキの中にもぐりこむ。
ススキを抜けると、再びヒノキ林となった。ヒノキの木から落ちた葉と樹皮が地面に積もり、フワフワと気持ちがよい。踏んだ小枝がパリパリと、小気味好い音を立てた。
桧和田山を北に下った。下りでも、何度か作業道にぶつかった。そのたびに2、3mの法面の崖を下りなければならないが、下が見えないので上りのときより難しかった。
最後は、けっこう長い急登。地表の落ち葉がはがされて黒土が見えているところには、シカやイノシシの足跡が滑っていた。ピューとアオゲラの声がした。
小畑山から稜線を北東に進んだ。植林と雑木林の間を進む。コルから登り返すと936.6mピークに達した。木々の間から、千ヶ峰がさらに近くに見えた。
936.6mピークから、南へ延びる尾根を下った。ヒノキの植林帯で、林床は透いている。急な斜面を真っすぐ下り、谷に降りた。 もう午後4時。深い谷の底は、少し暗くなっていた。朝、ふもとで出会って話をした人たちが、心配しているかもしれない。地質を調べることはここで終了し、下山を急ぐことにした。 谷には、沢に沿って小道がついていた。ガレ石がごろごろ転がった荒れた道だが、落ちたスギの葉がクッションになってくれた。 堰堤から舗装路となり上越知の集落に戻った。 集落の道を下っていると、すれ違った車の中から「ごくろうさん」と声をかけてもらった。
山行日:2022年10月2日
スタート~桧和田山(902m)~886mピーク~小畑山(957m)~936.6mピーク~ゴール map |
|||||||||||||||||||||||
道路の広いところに車を止めてスタート。桧和田山へは、一部作業道を利用した。 桧和田山から小畑山を経て936.6mピークまでの尾根は、おおむね切り開きがある。936.6mピークから南の谷へは、ヒノキ林の急斜面を下った。谷には沢に沿って道がある。その道は、上越知の集落内にそのまま延びていた。 |
|||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||
山頂の岩石 桧和田山 古第三紀暁新世 花崗閃緑岩 小畑山 白亜紀後期 笠形山層 溶結火山礫凝灰岩 936.6mピーク 白亜紀後期 生野層 流紋岩 |
|||||||||||||||||||||||
小畑山山頂には、溶結火山礫凝灰岩が分布している。多結晶で、石英・長石・黒雲母・角閃石の結晶片をふくんでいる。 936.6mピークには、流紋岩が分布している。このピークの南の斜面では、流理による節理が発達した大岩が見られた。 |
|||||||||||||||||||||||
「兵庫の山々 山頂の岩石」 TOP PAGEへ 登山記録へ |