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棚原山(406m)・南条山(439.8m) 姫路市 25000図=「前之庄」 元日登山、棚原山から南条山へ
空を見上げると、うす雲の向こうに細い月と金星がぼんやりと浮かんでいた。登山口に向かっていると、棚原山山頂で赤く燃える焚き火の炎があやしく見えた。
三角点を探すことをあきらめ、次に置塩城跡をめざして木々を分けて進んだが、どうも南に寄りすぎたようだ。眺望はまったく開けず、位置も分からなくなってきた。ヒノキの植林帯に入り込むなどさんざん迷走して、もとの岩盤に辿り着いた。 置塩城跡をあきらめ、今度は暮坂峠をめざしたが、南への踏み跡は完全に消えて深いヤブに閉ざされた。こうなったら、もう撤退するしかない。 棚原山への帰りは、行きよりも随分長く感じた。棚原山山頂は、朝のにぎわいが嘘のようにひっそりとしていた。新年早々、迷走の山歩きだった。また少し大きくなったかなと思える息子の背中を見ながら山を下った。 ※ 2009年3月棚原山に登ったのを機会に、9年前の記録を改稿した。その時のフィールド・ノートを見直してみると、歩いた時間は5時間40分。その内、迷走したのは、おにぎりを食べた時間を含めて1時間25分だった。帰ってきた棚原山の山頂では、なぜかドラ焼きを食べている。(2009.4.4記) 山行日:2000年1月1日
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| 恒屋登山口〜八葉寺分岐〜棚原山〜386mピーク〜南条山(439.8m) (行きと同じコースで下山) |
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| 恒屋の登山口には、墓の手前に道標がある。ここから地形図の破線路を棚原山へ。道はよく整備されていた。 棚原山山頂から、町界尾根を南西へたどった。南条山(439.8m)の山頂付近から先に進めなくなり、棚原山へ戻って恒屋へ下山した。 |
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| 山頂の岩石 棚原山 → 後期白亜紀 夢前層 凝灰質中粒砂岩 南条山 → 後期白亜紀 夢前層 流紋岩質溶結凝灰岩 |
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| 棚原山の山頂に露頭はないが、山頂下の丸太階段の脇に凝灰質の中粒砂岩が分布している。 棚原山から南条山への尾根上には、流紋岩質凝灰岩が分布している。全体的に風化が進んでいた。 南条山の山頂の手前に岩盤がある。ここも風化が進んでいるが、観察しやすかった。石英の結晶片を多く含む流紋岩質凝灰岩であり、長石の結晶は白色あるいは褐色に変質している。また、黒色の鉱物も少量見られる。基質は灰色〜緑色を呈する。 |
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