宮 山(173.6m) 相生市 25000図=「相生」 流紋岩の山で水晶探し 机の引き出しを整理していると、色の褪せた古い更紙が出てきた。それは、授業であまった理科のプリントで、その裏にメモや地図を書いたものだった。
那波八幡神社の境内に車を止め、メモにあったように左手の石段を登った。石段の上には大きな忠魂碑が建っていて、そこから宮山への道が続いていた。
標高差で50mほど、ずっとこの岩盤が続いた。この岩盤のいちばん上近くに、下から見上げると2つの高まりがあった。子供たちが「ボイン山」と呼んでいたところがあったそうだが、これだと思った。
岩の上に出ると、そこから道は平らになった。ウバメガシとソヨゴの林を抜けると、再び流紋岩の岩盤が表れた。もう山頂が近い。やや急な岩の斜面を登っていった。
尾根から15mぐらい下がったところで、岩溝にたまった土砂をよけると、その下に幅20cmほどの白い粘土脈が表れた。
尾根に戻り、岩を登るとすくに宮山の山頂に達した。
山頂から、北に続く尾根を下った。150mピークを越して下っていくと、標高110m地点に分岐があった。ここで、大きく右に曲がって南に向かった。
もとの分岐に戻り、那波小学校への谷道を下った。この道は、もう消えかかっていた。
山行日:2016年12月18日
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那波八幡神社〜水晶谷〜宮山(173.6m)〜相生駅展望所(110m)〜那波八幡神社 |
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那波八幡神社の境内に車を止めさせてもらった。そこから、宮山山頂までの道はよく整備されている。尾根の大きな岩盤も凹凸があって歩きやすい。 宮山を北に下り、相生駅展望所に立ち寄ったあと、那波小学校に向かって谷を下ったが、この道は荒れていた。 |
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山頂の岩石 後期白亜紀 天下台山流紋岩 流紋岩 |
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宮山には、後期白亜紀の天下台山流紋岩が分布している。 流理構造による縞模様が明瞭で、流理に沿って割れ目が発達している。 また、数cm〜20cm程度の球顆を多く含んでいる。 岩石は、赤色と白色がまだらになっていて、石英と長石(斜長石・カリ長石)の斑晶を含んでいた。 天下台流紋岩の西に広く分布する赤穂層は、後期白亜紀の大規模な火砕流の噴出でできたカルデラを埋めて堆積した。 天下台流紋岩は、その分布や地質構造などからこのカルデラ陥没の環状割れ目に沿って貫入したものと考えられる。 |
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