玄武岩溶岩の柱状節理 |
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柱状節理の一本の柱の太さは、径50cm程度。高さは十数mである。断面の形は、4角形・5角形・6角形のものが多い。
柱状節理は、流れ出した溶岩が冷え固まるときに収縮するために、規則正しい伸長割れ目を生じたものである。柱状節理の伸びている方向は冷却面の等温面に直交するので、味取の溶岩はほぼ水平に流れたものと考えられる。 |
柱状節理を下から見上げる
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節理の構造 |
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もう少し、詳しく観察しよう。
露頭の下部3分の2(高さ十数m)は、柱状節理がきれいに発達している。その柱状節理は途中で消え、上部3分の1(高さ数m)は、不規則な割れ目が大雑把に入っている。
この不規則な割れ目が入っている部分は、エンタブレッチャーと考えられる。溶岩流が十分厚い場合、上下の柱状節理にはさまれた中層部でこのような不規則な割れ目の入ることがある。この部分を、エンタブレッチャーという。
これをエンタブレッチャーと考えると、柱状節理の発達した部分が下部コロネードとなる。また、エンタブレッチャーの上には上部コロネードがある(あった)ことになる。 |
下部コロネード(写真、下3分の2)と
エンタブレッチャー(写真、上3分の1)
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味取火山の岩石 |
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岩石は、かんらん石玄武岩である。同じ玄武岩でも、玄武洞の玄武岩などよりずっと色が薄い印象をうける。
ルーペで観察してみよう。
斑晶として、かんらん石・輝石・角閃石・斜長石が含まれている。緑色で透明感のある鉱物がかんらん石。茶色に変質していることが多い。黒い鉱物が、輝石あるいは角閃石。白い鉱物が斜長石である。いずれも、1mm程度のものが多い。
石基は暗灰色であるが、破断面は白い粉をふいたような感じがして、ややがさついている。 |
かんらん石玄武岩の表面
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