小谷城跡(218m) 加西市 25000図=「北条」 落ち葉に埋まる赤松氏の城跡 小谷(こだに)城跡は、加西市の市街地の北、標高218mの小高い山の上にある。
鐘堂の後ろから、道標に従って城跡への道に入った。寺の上には小さな池があった。池の畔には、イロハモミジが紅葉し、その奥からエナガの声が聞こえてきた。 池の上には、家臣群の墓があった。その後ろには、一石五輪塔や蓋付五輪塔が並んでいる。尼子氏に敗れて討ち死にした武士たちを供養したものである。一段と大きな墓が、城主赤松祐尚のものであった。
防獣ゲートを開いて、山に入った。道はゆるく上っていたが、少し急なところには角材で階段がつくられていた。
「あと200m」の標識を過ぎると、アベマキにコナラが混じりはめた。 道は、城跡の真下で、西へ回り込むように上っていた。
低い土塁の隙間を抜けると、城跡の上に出た。城跡もまた、落ち葉に埋まっていた。
山頂の本丸跡には、東屋が建っていた。
山頂には、城跡にふさわしい展望が広がっていた。
山頂を後にして、城跡を下った。 五の丸跡と西小丸の間の堀切の近くに、大きなムクノキとエノキの木が立っていた。 ムクノキはすっかり葉を落としていたが、エノキは褐色の葉をまだ枝に残している。ムクノキの葉とエノキの葉は似ているが、地面に落ちた葉を比べてそのちがいが初めてわかった。
堀切に架けられた木の橋を渡って、北西に伸びる尾根を進んだ。 この尾根道も、落ち葉に埋まっていた。何度か下ったり上ったりすると、やがて若井峠から下ってくる舗装道に出た。
山行日:2020年11月22日
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上り:小谷区公民館〜陽松寺〜赤松祐尚の墓〜小谷城跡 下り:小谷城跡〜(北西尾根)〜尾根伝いコース西入口〜(猪野坂林道)〜小谷区公民館 |
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小谷区公民館の前に、城跡登山者用の広い駐車場がある。公民館から城跡まで遊歩道が整備され、要所には道標が立っている。 今回は南の陽松寺から遊歩道を登ったが、城跡の東や西から尾根伝いに登ることもできる。公民館の案内板に、これらのコースを示したマップが描かれている。 |
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山頂の岩石 ジュラ紀 丹波帯 若井層群 頁岩・チャート |
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陽松寺境内の右手に露頭があって、ここには黒色の頁岩が見られた。 登山道の下にも、ところどころに小さな露頭があって、茶色に風化した頁岩が続いた。 この頁岩層は、ジュラ紀に付加した地質体で、チャートや砂岩をレンズ状にはさんでいる。 山頂には、頁岩とともに、このチャートが露出していた。チャートは、灰色の層状チャートで、一部は赤色をしていた。 |
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