兵庫の山々 山頂の岩石

賢明女子学院   校庭に咲く花々
   
 春になると、野や里の草花がいっせいに芽吹き、花をつけます。賢明女子学院は、姫路の市街地、姫路城の中壕に接して建っています。
 校庭は、その中壕の土塁につづいていて、いろいろな種類の花が見られます。
 シロツメクサ・オオイヌノフグリ・オランダミミナグサなどは江戸時代から明治に日本に入ってきた外来種で、全国どこでも普通に見られます。外来種の中には、1960年頃に渡来し最近全国に広がってきたナガミヒナゲシもふくまれています。
 一方、タンポポの多くがカンサンタンポポであることや、ハコベ、オドリコソウ、ヤエムグラなど在来種も多く、植生が意外によく保存されていることもわかります。これは、中壕の土塁が原生林として保存されていることに関係しているのかもしれません。
 また、ムスカリ・ツルニチニチソウ・ハナニラなど、花壇から逃げ出した園芸種が生息範囲を広げています。
 
 この春、中学校に入学したばかりの生徒の理科は、校庭の生物の観察から始まります。
 オオイヌノフグリやキュウリグサ、ハコベなどの花は、ふだん雑草としてひとくくりにされていますが、それぞれの花をよく見てみるとその可憐さに驚きます。ルーペで観察すると、それらの花の巧緻さがきわだってきます。
 自然に触れ、自然を調べることの楽しさを少しでも感じ取ってくれるよう授業を準備します。

 ここに紹介するのは、2019年4月12日に見られた賢明女子学院の校庭の花々です。
(外)は外来種、(園)は園芸種を表しています。
   

カンサイタンポポ

セイヨウタンポポ(外)

シロバナタンポポ

ノゲシ(外)

オニタビラコ

ノボロギク(外)

オドリコソウ

ヒメオドリコソウ(外)

オオイヌノフグリ(外)

タチイヌノフグリ(外)

キュウリグサ

カラスノエンドウ

ハコベ

オランダミミナグサ(外)

マメグンバイナズナ(外)

ヒメジョオン
(外)

ノヂシャ(外)

ヒメウズ

ムラサキサギゴケ

ヤエムグラ

コメツブツメクサ(外)

ホトケノザ

シロツメクサ(外)

カタバミ

ムラサキカタバミ(外)

コマツヨイグサ(外)

ヨモギ

アキカラマツ

スズメノカタビラ

メヒシバ

イヌムギ(外)

スズメノヤリ

不明1

不明2

不明3

ナガミヒナゲシ(外)

アメリカオニアザミ(外)

ツルニチニチソウ(園)

スノーフレーク(園)

ボリゴナム(園)

ムスカリ(園)

ハルニラ(園)

オランダアヤメ(園)

ナナホシテントウ