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摩耶山③702m・摩耶別山717m 神戸市 25000図=「神戸首都」 青谷道から行者尾根を経て摩耶山へ map 阪急王子公園駅から青谷道を進み、行者尾根を経て摩耶山に登った。摩耶山から摩耶山天上寺、摩耶別山へと足を延ばし、ロープウェイとケーブルで山を下った。
鉄板の敷かれた橋を渡った。砂防ダムでいったんコンクリート道が途切れて地道となった。モミジの葉で埋まった山肌に、細い一筋が人の歩いた跡を残していた。
静香園のすぐ先に「つくばね寮」があった。100年以上の歴史をもつ「つくばね会」の毎日登山の署名所のあるところ。ちょうど下から走るように登ってきたひとりの人が、この小屋の鍵を開けるところだった。
青谷川に沿った登山道を進んでいく。道の脇に「成田不動明王」の赤い鳥居が立っていた。その下に、「大龍院 岩屋の龍」の銘の石碑。下から登ってきた女性が、鳥居の前で立ち止まりさっと手を合わせて、また登っていった。
尾根を岩壁がふさいでいた。岩壁の花崗岩には、縦・横・斜めの節理が発達している。その斜めの節理で割れ落ちた棚が安全な登路をつくっていた。
傾斜がさらに急になってきた。開けたところから前方に、天狗道の通る620mピークが尖っていた。あそこまで登り、そこから尾根を右へ進んでいくのだ。
岩の角や木の枝に手をかけて体を引き上げ、高度をかせいだ。ようやくたどり着いた620mで、一休み。
尾根をゆるく下り、コルから登り返す。最後はササ原の間の細い道を伝って摩耶山山頂に達した。ここに埋まっているのは標高698.6mの三等三角点。摩耶山のいちばん高いところは、ここから30mほど西の標高702mである。
摩耶山から、天上寺へ向かった。車道を進み、山門をくぐって石段を登る。境内に広げられた白砂の上に緑色片岩の庭石。石の緑と屋根の緑、砂の白と壁の白が青い空の下で美しかった。
天上寺の裏を通って、摩耶別山へ向かってみた。摩耶別山は、標高717mと摩耶山周辺ではいちばん高い。アゴニー坂へ進む道のわずかに外れたところが摩耶別山の山頂で、そこは「神戸市水道局摩耶減圧槽」が建っていた。
遊歩道から車道に出て、石段を登ると掬星台。展望バルコニーから、神戸のビル群がほとんど真下に見える。そこから芦屋、西宮、尼崎、大阪と、どこまでも続く市街地が大阪湾を囲んでいる。
まだ時間は早いが、今日はこれで終わり。星の駅の「Maya702」で食事をして、「まやビューライン」のロープウェイとケーブルを乗り継いで街へと下った。
山行日:2025年12月18日
阪急王子公園駅~青谷道~行者尾根~摩耶山~摩耶山天上寺~摩耶別山~掬星台~摩耶ビューライン~神戸市バス~JR六甲道 map |
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| 阪急王子公園駅から青谷道登山口まで、王子公園内と車道を歩く。そこからの登山道はよく歩かれていて、要所に道標が立っている。 行者堂跡から行者尾根にとりつくまでは、少し道のわかりにくいところがあるので注意が必要である。 |
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| 山頂の岩石 六甲花崗岩 (後期白亜紀) |
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| 地質図では、山すその市街地に布引花崗閃緑岩が分布しているが露頭が見られなかった。 青谷道の登山口から六甲花崗岩が現れた。カリ長石のピンク色が特徴的な、黒雲母花崗岩である。新鮮なものは少なく、いろいろな風化の状態が見られた。 行者尾根では、風化によって表面から崩れかけたコアストーンと、そこから崩れて真砂になりかけた岩の粒が見られた。 |
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