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加東市・西脇市 25000図=「西脇」 名刹光明寺から尾根を辿って三つの峰へ
加古川中流の名勝、闘竜灘の西に緩やかな山容で広がる五峰山(ごぶさん)。五峰とは、宿尾・明星が辻・経の尾・大岩・弥木場の五つの峰をさす。
本堂裏手の光明寺合戦本陣跡から、自然林の小径を進むとすぐに鉄塔下に出た。そこから、平坦な道を西に進むと、「五峰山三角点」と「高倉・奥の谷コース」の分岐点に出た。 分岐に戻り、角尾山をめざした。地形図の破線路である。少し歩くと、十字路コルに着いた。地形図では破線の三叉路であるが、北に角尾山をめざす道がついていた。
急な坂には、何カ所かロープが吊されていた。いくつかの小さなピークを越え、送電線のすぐ手前の分岐に着いた。右へ「奥の谷コース 光明寺地区」の道標がある。
大きな岩塊がいくつも転がった高みが、角尾山の山頂であった。山頂は、眺望が四方に開けていた。東に、光明寺合戦の舞台の一つ引尾山や鳴尾山が座り、その奥に東播磨の山々が、梅雨空に薄く白い稜線を連ねていた。 山頂の岩の上に立つと、街並みや田植えの終わったばかりの田園風景が眼下に近い。野間川が、ゆるやかにうねって流れている。涼しい風が、麓から吹き上がってきた。
角尾山山頂からは、北東へ八坂町に降りる破線路が地形図に描かれている。しかし、急斜面のヤブの中に、この道は見つからなかった。 山行日:2000年6月11日
※ 五峰山の山名については、滝野ケーブルコミュニケーションの西山修三さんに多くを教えていただきました。
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| 光明寺山門駐車場〜五峰の細道〜光明寺本堂〜五峰山山頂(258.4m)〜200mコル(十字路)〜272mピーク〜送電線手前分岐〜角尾山山頂(343.8m)〜送電線手前分岐〜引尾山山頂(279.3m)〜八王子池〜光明寺山門駐車場 | |||||||||||||||
| 播磨中央公園の北を東に進むと、表参道石門に達する。(ここからは、「扇山コース入り口」との道標のある小径が、五峰山山頂に向かって伸びている。)石門を通り、五峰の山麓を巻くように車で進むと、山門下の広い駐車場に着いた。 ここから光明寺本堂までは、表参道。光明寺裏の本陣跡から、尾根に沿って自然林の中を小路が通じている。 五峰山、角尾山、引尾山と巡り、八王子池に下った。 |
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| 山頂の岩石 白亜紀 有馬層群玉瀬溶結凝灰岩層 流紋岩質溶結凝灰岩 | |||||||||||||||
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岩石は、流紋岩質の溶結凝灰岩である。石英・長石の結晶片が多く含まれ、黒雲母や角閃石も認められる。基質は赤褐色や灰色をしていることが多い。 表面を観察すると、押しつぶされた火山ガラスが風化して抜け落ちた細長い穴が同一方向に並んでいることがあり、溶結凝灰岩であることが分かる。 全体的に風化が進んでいる。また、尾根上に露出する岩盤は、珪化していることが多い。 |
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