朝 来 山 (756.5m) 朝来市 25000図=「但馬竹田」 川魚漁ガッチンと朝来山
国道312号線、伊由市場から朝来山を見上げた。朝来山は、ゆるく流れる円山川の東に、夏の青空を背景として堂々と立っていた。 やがて、コンクリート道のくまコースに出た。露頭をハンマーでたたいていると、ガッチン漁をする祖父の姿が思い出された。 山行日:1999年7月10日
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行き:南但馬自然学校本館〜(きつねコース)〜(くまコース)〜雲海展望台(555m)〜(くまコース)〜朝来山展望台(719.8m)〜頂上 帰り:頂上〜朝来山展望台(719.8m)〜(むささびコース)〜立雲峡分岐点〜(しかコース)〜(うさぎコース)〜南但馬自然学校キャンプ場〜南但馬自然学校本館 |
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南但馬自然学校から登った。コースは、南但馬自然学校の敷地内なので、本館で入山の許可をもらった方がよい。 きつねコース、くまコースを歩いて山頂へ。 帰りは、朝来山展望台(719.8m)からむささびコースを下った。急な斜面をつづら折りに下るコースで、かなりきつい。立雲峡との分岐に達すると、そこからはコンクリート道のしかコースとなった。途中でうさぎコースに入り、南但馬自然学校のキャンプ場に達した。 |
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山頂の岩石 石炭紀〜ペルム紀 夜久野岩類(舞鶴帯) 変斑れい岩 | ||||||
全体的に、黒っぽい「変斑れい岩」が多くを占めている。この岩石は、主として角閃石・輝石・斜長石から成るが、さまざまな程度に変形・変成作用を受けていて、一部で蛇紋岩のように見える部分もあった。 この変斑れい岩は、含まれる鉱物の種類や割合、あるいは鉱物の大きさに変化が見られる。細粒な部分の中に、粗粒で斜長石の割合が多く白っぽく見える部分が含まれていたり、逆に角閃石が集積して真っ黒に見える部分もある。 また、変斑れい岩以外に、花こう岩・石英斑岩・アプライトなどが観察された。これらの岩石は、変斑れい岩中に岩脈として貫入している。花こう岩は、変形・破砕されていることが多くマサ化が進み崩れやすくなっている。 夜久野岩類は、夜久野オフィオライトともいわれている。これらの岩石は、約3億年前の古生代後期にプレートの沈み込み帯の上で形成された海洋地殻が、古生代末期の造山運動によって古生代後期の地層の上に衝上したものと考えられている。 ※ 初め、山頂の岩石や雲海展望台(555m)手前の岩石を「超塩基性岩」としていました。それを、金沢大学理学部の石渡明氏より、超苦鉄質岩(超塩基性岩)ではなくて、「変斑れい岩」であるとの指摘をいただきました。 一見、超苦鉄質岩と見える岩石であっても、標本を持ち帰って薄片を作り、顕微鏡で観察したところ、やや斜長石の少ない「変斑れい岩」ということです(2001年8月14日)。 その指摘に従い、また改めて当時の観察記録や写真、岩石の標本を観察し、このページの岩石に関する記述を訂正しました(2001年8月16日)。 有益な指摘をいただいた石渡氏に、ここで感謝致します。 |
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