局線の着信方式

 単独の電話を複数の人間で使用するとしたら、電話機を数台並列に接続して使用することができますが、あまり沢山付けるとベルが鳴らなくなったり、ダイヤルパルスが崩れて誤接したりします。3台までは大丈夫です。

 そこで局線を交換機に接続し複数の内線より使用するのですが、着信に対しての応答の方法が幾つかあります。

中継台

 交換手さんが応答する方式です。今では人件費の節約のため、めっきり減りました。

分散応答

 局線着信表示盤のランプとブザーの音で着信を知らせ内線が応答する方式です。

個別着信

 内線に直に着信する方式です。その内線がその局線以外と通話中に着信した場合、局線は着信先が無いので呼びっぱなしになります。通話が終わると着信します。そこで、その内線が通話中の時は代表を組んで他の内線に着信させる事もできます。

ダイヤルイン

 個別着信と同じですが、内線が通話中の時は局線側も話中になります。通話料金はかかりません。1本の局線に複数の電話番号が付加できるので回線の使用効率が上がります。

 方式を詳しく説明すると最初、局から呼び出し信号がきます。トランクが応答すると、局線番号の下の4桁(はたは3桁)が局からPB信号で送られてきます。その番号を交換機で変換し内線番号に割り当てます。内線が空の状態であればその内線を呼び出し、局側も呼び出し音になり応答したら通話できます。内線が通話中の場合は交換機がトランクを復旧させ局側が話中音となります。

追加ダイヤルイン

 ダイヤルインとよく似ていますが、電話をかけた人にはトーキまたは発信音が流れます。(この時から通話状態になり課金されます。)トーキの指示に従い内線番号を自分でダイヤルします。内線が空の場合は呼び出し通話できます。内線が通話中の場合、話中となります。プッシュ回線の電話でないとかけることができません。

 

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