交配・妊娠

一般的な胎児の成長や母体の変化をピンクの文字で右脇にのせておきました。



ときにはあさはやくから
はしらせてくれる。
ゆうべもよるおそくに
たくさんはしったのに・・。
なぜこんなに、ぼくははしるの?
'00/4/15〜交配前夜まで
4月15日にまめが1回目の出産(1月11日)後はじめて の発情をむかえました。
なかなか順調なペースです。

今回はまめの体を休めるためにも、交配は避けなくてはなりません。
連日エレキの「交配しましょうぜ」攻撃からなんとか引き離しています。
完全に排卵が終わるゴールデンウィーク明けまで、どちらかがケージの中で過ごすお別れ期間です。

毎日、毎日、夜通しせつなく鳴き続けるエレキの声で、家族一同寝不足気味。
エレキの有り余る欲求のはけ口をなんとかしてあげられないかと家族会議を開き「深夜の1時間散歩(ダッシュの走り付き)」を決行。
エレキも、この散歩の後はしばしグッタリで早朝までは眠っています。
しかし、朝5時くらいからは求愛の「BAW!BAW!」が続きます。
この間の3〜4時間の静寂が人間様の睡眠時間になります。
親分が睡眠不足の時は、早朝も走ります。
妊娠する期間はメスの出血が始まってからだいたい11〜13日目。(確実に避妊したい場合は7〜20日目の交配をさける)
妊娠可能な時期は、出血量が減って、血液の色が薄くなるころがめやす。
出血が多く、まだ妊娠しない時期はメスの受け入れ態勢もできていないので、尻尾を股間にはさんで拒否する。
正確に妊娠可能時期を知りたければスメア検査をして、排卵時期を確認する。


このよる、なにがおこるのか
なにもしらないエレキとおとうとブランくん
こんなにあそんだのに
エレキはよるもげんき



4cmのすきまから
まめに会いたくてだっそうしてみた
4月30日(たぶん交配の日)
エレキが弟のブランちゃんと青山で半日はしゃぎまわりました。

家にもどり今日はぐったり寝てくれるだろうと期待しつつエレキをケージに入れて(いつも、たいていまめがケージに入っているのですが)人間達は焼肉を食べに出かけました。

ケージの中で爆睡しているエレキを確認しての外出でしたが、数時間後帰宅してみると、なぜか妙にすっきりサッパリした表情のエレキとまめが並んでお出迎えしてくれました。
「!!??!!??」
なぜ!?なにゆえに!?キミたち並んでここにいるの!?

その謎はすぐに解けます。
ケージがめちゃくちゃに破壊されていたのです。
止めてあるプラスチックの止め金と仮止めしてある紐をひきちぎって隙間をつくり、エレキは思いどおりに脱走したのであります。

すかさずまめの股間チェック。特に変化はみられません。
日にちは微妙ですが、まめの出血はまだ薄くなっていないこともあり、まぁ大丈夫でしょう、ということで、無理やり一件落着となったのであります。

彼らの、妙にさわやかな表情は気になっていたのですが・・・。
交配は、オスがメスの背中に馬乗りになってドッキング。その後はドッキングしたままお互いに外を向き合うかたちでお尻をつけたまま10〜15分は離れません。(無理に離さないこと)


はじめての「ははのひ」をいわったのも
つかのま
またおかあさんになってしまいました
5月12日(交配12日後・たぶん、つわり開始)
まめがここ数日血尿をしています。
検査の結果、原因がわからないとのことで、しばらく止血剤と抗生物質での治療をすることになりました。
3日ほど投薬を続けていたら、嘔吐を始めたため投薬を中断して様子をみることにしました。

後で思うに、これはつわりだったんでしょうか?
受精してから0〜3週間は子宮に受精卵が着床しないため、無理な運動はさける。
入浴もこの時期は避けた方がいい。

交配2〜3週間前後に食欲不振やつわりの症状が出ることもある。



ありがとうチロくん!
5月16日(交配16日後・危機、脱出!)
大好きな仲良しわんこ「チロくん」がお空に旅立ちました。
まめもすぐにその事実を知ることになり、この日より2日間なにも食べなくなりました。

みるみるうちに痩せて、ガリガリになってしまい、チロくんのパパが「これ、チロにあげようと思っていた餌なんだけど、食べて供養してやってください」とごちそうやチキンをたくさん下さって、まめにその事を話しながらチキンをあげました。ゆっくりですが、パクッパクッと食べ始めました。

チロくんがまめを助けてくれたんだな、と思います。
チロくん、ありがとう!
まめが惚れたチロくんです!本当に、いつまでもどこまでも紳士で、まめの力になってくれました。
本当に感謝します。命の恩人です!
受精卵は2週目くらいには分裂得をくりかえし、3週目には子宮におりて着床する(約18〜21日目)。
これ以降、急激に胎児は成長する。

4週目になると目や脊髄や器官がつくられる。
この時期は特にいろいろな意味で注意が必要。奇形や、先天性の疾患もこの時期につくられる可能性が高い。

母犬の乳房の変化がある。無理な運動は避ける。






エレキがまめのごはんを
たべませんように




ねぼけていますが
またおとうさんになりました

そんなことを、かれはしらない
6月9日(交配40日後・おめでとう!?妊娠6週目)
多忙な日々が続き、病院に連れて行ってやることもできず、やっとまめのエコー検査ができる日になりました。
あの日、もし交配していたなら今日で約40日。
もうエコーで確認できます。

近所の病院には超音波の機械がないため、少し遠くの病院まで行きました。
まめの乳頭は10個くっきり目立ってきているし、少し太りました。
でも、想像妊娠の時もこうだったし、体重の増え方も少ないしなぁ(200g)、と思いつついざ触診。
お医者さんはエコーをかける前にさわっただけで開口一番「おめでただねぇ」と。

この瞬間、飼い主としてのいたらなさに天を仰ぎ見ました。
母体を休めさせることなく、2度も続けて妊娠させてしまい、いたづらにまめに苦労をかけることになってしまいました。
何かあったら、完全に私の責任です。
しかも妊娠前期に抗生物質を与えています。
お医者さんは「与えない方がいいが、今更どうしようもないので、元気な子が産まれてくるように今後のことを考えるしかない」と言われました。

続いてエコー検査です。
2匹確認されました。
「随分大きくなってるよ」と、先生。
1匹は頭が1,4cm。もう1匹は1,6cmでした。
エコーでは正確な頭数がわかりませんが、2匹はいるようです。

暗く、不安そうな私の顔をまめが心配そうに見上げているのに気づき、これはもうこの時点から心を切り換えてちゃんと産ませて、育てよう!と思いました。
まめに「おめでとう!よかったね、いっしょにがんばろうね!」と声をかけ、元気に家に戻ってきました。
エレキが何も知らず、はしゃいで私たちを迎えてくれました。
またしてもお父さんだよ。甘えん坊のエレキくん!

今日からしっかり食べてもらいましょう!ということで、まめ用にパピーフードとカルシウムを購入。
今日から、エレキとまめは別々のごはんです。
5週目になると胎児は犬の形になってくる。外部からのストレスにも強くなるため(母体も安定するため)この時期のシャンプーがベスト。(くれぐれもお腹を圧迫しないこと)

超音波(エコー)での胎児の確認が可能になる(正確な頭数はわからない)。

母体も、体重が増え、おなかが少しふくらんできたような感じになる。
乳房の周りにバリカンをいれて、授乳時しやすい環境をつくっておく。

母犬には高カロリーの食事を与える。
適度な運動は続ける。

頻繁にオシッコをしたり、便秘気味になることもある。
動作が鈍くなったり、性格に変化がみられることも多い。


ぼくはいちおう おくさんのそばで
そいねしてみます

まめ本日2,6kg
6月12日(交配43日目)
食っちゃ寝、食っちゃ寝のまめです。
けだるいアンニュイな雰囲気をかもし出しています。さすが姉サン女房。
まめのトリミングはアイスを産む前に行ったきりなので(その間ゴン太がバリカンでカット)毛足がめちゃくちゃです。悲しいほどです。
今のうちにお腹の毛だけでもカットしてもらいにトリマーさんのところにいかないと、出産間近になると行けなくなるので明日にでも行きましょう。

エレキは何も知らず、のん気で元気な毎日です。
まめが寝てばかりなので、いちおう自分も添い寝してみたりしていますが、5分で飽きるというところが、さすがエレキです。


トリミングからもどったまめは
いいにおいがして
ちょいと ちかよりがたいぼくです
6月15日(交配46日目)
昨日も今日も、そしてきっと明日も寝てばかりいるまめ。
これといって何の変化もありませんが、昨日はトリミングに行きました。
短時間でシャンプーしてもらい、出産にそなえて陰部と腹部をきれいにカットしてもらいました。

今日は獣医さんが往診にきてくれました。いつもお世話になっているお医者さんです。
触診で2匹は確認、3匹目は微妙です。4匹はいないだろうということでした。
多くて3匹、最低2匹ということです。
胎児は順調に育っていて動きも確認されたので、たぶん薬の影響はでないだろうとのこと。ホッ。
母体の状況も良好ということで、2度続けての出産も、全く問題無しとのことでした。
食事はカルシウム強化と今までより少し多めのドライフードだそうです。
適度な運動も続けます。(30分くらいの散歩)

笑ったのは、エレキのパワーについて先生がおっしゃったことです。
「この子の筋肉はすごく立派。ウエストの筋肉がしまっててお尻がキュッと上がっていて全体の筋肉がすごく発達しているわよ。人間でいうと世界チャンピオン並のボディビルダーってところで、交尾し続けても疲れを知らないイイ男よ〜」

なんか、飼い主は照れるんでありました


もううまれたの?
いえいえ、YAKOさんからのプレゼントの
ミニエレキまめにんぎょうです
まめはすっかり
「きぶんはおかあさん」です

(クリックすると大きくみれるよ)


しゃしんをとるなら
おきなくちゃ、だわ

まめ本日も2,6kg
6月18日(交配49日目)
1日のほとんどを寝て過ごすまめ。
カメラを向けると、一応起きてカメラ目線をくれました。(寝ているところを撮ろうとしたんですが)
エレキは退屈で退屈で、椅子に乗ったり降りたりを繰返しています。
まめが寝ているとき、お腹の中で胎児が動いているのがわかります。

今日はフィラリアの薬を飲む日ですが、まめに飲ませていいのかお医者さんに聞くのを忘れました。聞いてから飲ませましょうっと。

まめはいろんな場所で穴掘りを開始。
産むのに最適な場所を探しているのでしょうか?
まめが一心不乱に掘っている姿を、エレキはビクつきながら遠巻きに眺めています。
「これは一体ナンなんだ!」状態です。
必死すぎるまめ、穴掘りタイムだけは誰も寄せ付けないような血走った雰囲気がそこにはあります。
そしてその後は何事も無かったかのように、ひっそりと寝ます。

今日はエレキの弟「ブランくん」から餌皿&水飲みボウルをいただきました。
(写真館にUp)

これでよりいっそう
ボクのしょくよくがわきます
(きみのしょくよくがわいて どうする)


おやぶんのすがたは
かくにんできません

まめ本日2,8kg
6月22日(交配53日目)
まめのわき腹が横に張ってきました。
出産近くなるとわき腹の張りはどんどん産道に近づくので下腹に移動してくるそうです。

エンケン親分がフィリピンに旅立ってしまったので、静かなエレキまめ宅です。
エレキもまめも、エンケンが帰宅するのを今か今かと待ちわびて、しょっちゅう窓から外を眺めています。(1ヶ月間帰ってこないのも知らず)

窓から外を見るためには高さ40cmのソファに乗らなくてはならないのですが、いつもはひょいと飛び乗っていたまめが急激に体重が増えたために簡単には飛び乗ることができなくなりました。
本当は高いところから飛び乗ったり降りたりしてはいけないのですが、ここはまめが一番落ち着ける場所です。止めさせるとストレスを感じるようなので(乗せてくれと鳴くのです)渋々「ソファ禁止」を解除しました。そのかわり、ソファの下にクッションを置いて高さを調整しました。

胎児は50日までくると安心。無事生まれる確立が高くなる。

レントゲンでの確認(胎児の位置や頭数、産道の幅と胎児の頭の幅など)が可能になる。
産道に対して胎児の頭が異常に大きい場合は、帝王切開の準備も必要。
レントゲンでは胎児の性別はわからない場合が多い。

人通りの少ない場所に産室(ダンボール箱など)を用意して母犬を慣れさせておく。
大きさは子犬が出ないように高さ15cmくらい、広さは狭いほうが落ち付きますが寝て母乳をあげられるくらいは必要。

ここで出産することが多いので敷物はすぐ取りかえられる新聞紙やタオルを敷いておく。


ひとくちでいいから
わたしに、おめぐみを・・・。

できればぼくのほうにも
ひとくちいただければ・・。
6月24日(交配55日目)
ゴン太が忙しく、ほとんど家にいられません。
妊婦さんには散歩をさせたほうがいいと聞いたので、深夜にエレキとまめを散歩させます。
今日はまだ夕食をとっていなかったため、新宿の街までくりだして深夜開いているカフェにいきました。

この時間にわんこを見るのはめずらしいらしく、みなさんが声をかけてくれます。
いつもは控え目なまめですが、他のお客さんが食べているものがほしくてほしくて「それ一口くださいな」という感じでご挨拶にまわります。
期間限定の欲張りまめです。母は強しです。
しつけができていなくてスミマセン・・とあやまりながらのゴン太の夕食タイムを終えると白々と夜は明けてくるのでした。

まめのお腹は外から見ていてぼこぼこ動くのがわかります。
元気な赤ちゃんです。
55日頃になると、いつ出産になってもおかしくないので、獣医の電話番号や助産(必要ないことが多いが)の準備をしておく。

・清潔な糸(臍の緒を結ぶ)
・清潔なハサミ(臍の緒を切る)
・ガーゼかタオル(分娩が途中で止まった場合に、子犬をつかんでそっと引き出すときに使う)
・ヨードチンキなど(切った臍の緒に1滴つける)
・はかり(子犬の体重を量る)
・カラーリボンなど(子犬の識別用に)←からまると危険かも
・緊急の場合を考えて、自動車はガソリンを満タンにしておく。



こんかいも
わたしひとりで
うむかくごでした

まめは本日3kg
体温38,6℃
6月26日(交配57日目・出産予定5日前)
忙しかったゴン太が今夜でやっと一段落です。明日からならいつ陣痛がきても大丈夫。
でも、まめは人間をあてにしていない様子で、淡々とオッパイにこびり付いた母乳をなめたりしています。
母乳はすでに4箇所から出ているので、ときどきエレキが舐めにきてまめに唸られています。

2度続けての出産のために低カルシウム欠症の心配があります。
栄養には充分気を使わなくてはなりません。
カルシウム剤を餌にまぜてあげます。

エレキは何も知らずに、いつもどおりののん気な日々。
物音が聞こえるたびにピョンピョン飛び跳ねて筋力トレーニングに余念がありません。
まめはお腹の中で胎児が暴れるたびに、何かじぃっと考えこむような表情をして微動だにしません。
出産の前に(24時間くらい)いったん体温が1〜2℃度下がるので(36〜37℃台になる)朝夕に直腸での体温を測っておく。
再び体温が上昇し始めたら、出産間近。

また、出産当日はお腹の中を空にしておく習性があるので、餌も食べなくなるし頻度にトイレに通うようになる。
巣作りを始めたり、そわそわと落ち着きがなくなってハァハァと浅い呼吸をするようになると数時間後(遅くても24時間以内)に陣痛が始まる。


なんだかくらいおへや
おちつくような
おちつかないような・・・

まめ本日も3kg
体温38.3℃
6月27日(交配58日目・予定日4日前)
今日はちょっと遠くの動物病院にてエコー確認をしました。
胎児は2匹とも順調に育っていて逆子であるということが判明!

以前まめの産道を測ってもらったら2,5cmでしたが、胎児の頭は現在2,7cmです。出産間近になると産道はもう少し広がるので安全範囲内ですが、胎児がこれ以上大きくなると難産が予想されます。しかも、逆子だしなぁ。

犬の逆子は1/3の割合で存在するので通常だということですが、出産におけるなんらかのトラブルは圧倒的に逆子の場合が多いそうです。
足は出できたけれど、頭がつかえて胎児が窒息(臍の緒が産道と胎児の頭にはさまれて圧迫)してしまうケースがいちばん多いようです。
その場合は無理に引っ張り出すと胎児の頭が外れてしまうため、素人の助産では危険なので(母犬の子宮破裂など)、子犬の生存はあきらめなくてはならない場合があります。
病院に連れて行くにしても、そのような状態(足だけ出ていて、臍の緒が産道により圧迫され胎盤からの栄養がストップしてしまう状態)になると5分くらいしか胎児は生きていられないので、子犬をあきらめ母犬の安全を第一に考えるという方法をとることになります。子犬をあきらめて、その状態のまま病院に行くしかありません。

ここで、母犬が強い陣痛で力の限りふんばって引っかかった頭を「ぽこっ」と出せることがあるらしいので、最後の最後まで母犬を励まし続けることが大切かな、と思います。

まめはこれが2回目の出産になるので、「きっと大丈夫!」と希望をもってお産の日を迎えようと思います。

あまり赤ちゃんが大きくならないうちに生んでほしいなぁ・・・

今日からは産室のある部屋を暗めの間接照明に変え、ムードを高めてみました。どぉ?だめ?
逆子に関するメモは左記の本文に載せました。




エレキパパは
まめママとわが子に
にせまった「きき」を
なにもしらず

ぐぅすか ねている

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