Swingroove Review

May

Jacket

Title

Artist

Review

 Jim Hall & Pat Metheny

 Jim Hall & Pat Metheny

 師匠と弟子との共演。改めてパットのルーツがジム・ホールであると実感させられる。

 芸術性は高いがギター弾き以外にはやや退屈。

 3

 A Hot Night in Paris

 Phil Collins Big Band

 98年のモントルージャズフェスを沸かせた噂のビッグバンド。レパートリーはフィルのソロやジェネシスのナンバーが中心。Gアルブライト、Gデュークらがソリストで参加。楽しくてグルーヴィーな好盤。フィルに一言、「お前はチャーリー・ワッツか!」。

 4

Flow

 Richard Smith

 ケニーGやRエリオットらサックス奏者御用達のギタリスト。近年はディストーション主体のサウンドからウエススタイルへ。グルーヴィーなスムースジャズ本流のサウンド。

 3 

 R'N'Browne

 Tom Browne

 「ファンキン・フォー・ジャマイカ」のトランペッターの最新作。ボブ・ベルデンプロデュースのカヴァー主体のヒップ・ホップ・ジャズ。メイズ,ソウルUソウル、ロイ・エアーズ MTUMEなどの耳馴染みのメロディーをけれんみの無いトムのペットが奏でる好作。

 4

 BURN!

 BURN!

 フィンランドのベース、キーボード、ドラムスのトリオのグループ。 すべて無名ながらかっこいい!!。70年代半ばのジャズ・ロック。もっと言えばヘッド・ハンターズを彷彿とさせるサウンド。世紀末の今日何故今こんなサウンドが!。

 4

 Che Corazon

 Gato Barbieri

 フィリップ・セス・プロデュースの 前作と同様のスムースジャズ作。今回はチャック・ローブ・プロデュース。この手のサウンドになると下品なサックスも個性になる?。個人的にはジョン・クレマーを思い出した。

 3

In My Wildest Dreams

Ken Navarro

 アメリカのスムースジャズシーンでは、チャートの常連となっているギタリスト、ケン・ナヴァロの新作。B,Ds,Keyという ライブのリズムをバックに爽やかでスムーズなサウンドを展開。ピュアなフュージョンサウンドを聴きたいなら要チェック。これからの季節にはGood!

 4

Smokin' Section Tom Scott&The LA Express

 前作に続いて今回もLAエキスプレス名義となったトム・スコット、ウィンダムヒルジャズ移籍第一弾の新作。とは言っても、前作のようなバンド仕立てではなく、それぞれのトラックに応じて異なるセッションとなっています。ファンキー&メロウなトム・スコット本領発揮の1枚。

 4

Passion In Paradise Steve Reid

 ラス・フリーマン率いるリッピントンズのキーメンバーであったパーカッション奏者スティーヴ・リードのサード・ソロ作。もう脱退したそうだが、リッピントンズを彷彿させるスムースなサウンドが魅力。現リッピントンズのポール・テイラー、キム・ストーンら参加。裏ジャケによるとマイルスも誉めてたらしい。好盤。

 4

Remenbrance

渡辺貞夫

 通算60作目!という貞夫さんの新作は、「パーカーズムード」「トーキョーデイティング」以来のジャズ作。Cチェスナット、Cマクブライドという旬のジャズメンを迎えてハートウォームなスィングを堪能させてくれる。今の貞夫さんは、フュージョンサウンドより ジャズスタイルの方がより個性を発揮できるように思う。 でも、「カリフォルニアシャワー」も忘れないで下さい。

 4

Midnight Passion Michael Paulo

 安室ちゃんのツアーにも参加してたという、ハワイ出身でLAのスタジオシーンの人気サックス奏者マイケル・パウロの新作。ヒップホップの風味をぴりっと効かせたメロディアスなアーバン作。フレディ・ワシントン(b)やディヴィット・ウィリアムス(g)らがプロデュース。その他ハーヴィー・メイスン、カール・アンダーソンも参加。平均点のサウンドながら、この手の面子にピンときたら買い!。

3

Topaz

The Rippingtons featuring Russ Freeman

 スムースジャズのパイオニア、リッピントンズの最新作。 クレイフルートやアコースティックギターが多くフィーチャーされたアコースティツクな感覚に溢れた作品。スパニッシュなどのフレーヴァーも取り入れ陰影に富んだサウンド。アコースティックギターを 全面に出したサウンドはアコースティック・アルケミーをも 彷彿とさせる。

3

Marsalis Plays Monk

Standard Time Vol.4

Wynton Marsalis

 ウィントンの新作はスタンダード・タイム・シリーズでモンク集。ニューオーリンズ風のモンク。ウィントンのトランペットはプリミティブな温かさを感じる。キース・ジャレットがまたウィントンにブルースが無い、スウィングが無い、とからんでるらしいが、あんたこそジャズを感じないといってやりたい。ジャズトランペッターの最高峰を実感できる。

4

This Just In

Joshua Breakstone

 サル・サルバドールに影響を受けたという中堅ギタリスト、ジョシュア・ブレイクストーンの新作。前作はモンク集のギタートリオで少しミスマッチの感があったが今作はピアノ入りカルテット。少し線が細く繊細なギターで品よくスウィングする。日本ではビートルズ集で有名だが、オリジナル中心のこの作品のほうが彼のフレーズやセンスの良さが生きる。カナダのソノーラ盤以降で、ベストかもしれない。

4

黄色のCDがBest Buy!です。

☆は1(最悪)〜5(最高)です。
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