Circle Change

MLB EXPRESS

MLB EXPRESS REVIEW

★2001.12.19〜12.22★ [MLB EXPRESS REVIEW]

■2001.12.22(現地12.21)
●ポサダが肩の手術!しかし、開幕には間に合う模様!
ホルヘ・ポサダ
ヤンキースの正捕手、ホルヘ・ポサダが肩の手術を受けていたことを明らかにした。ワールドシリーズ後、方の違和感が取れずに、手術に踏み切った。おそらく、シーズン開幕までには間に合うとされている。ポサダの手術を秘密にしたままで、バックアップ捕手としてFAのアルバート・キャスティーヤと1年契約を交わした。スプリングトレーニングでは、キャスティーヤとトッド・グリーンが2番手捕手の座をかけて争うことになる。

GMであるブライアン・キャッシュマンはダイヤモンドバックス入りが確実視されているデビッド・ウェルズ獲得にも動いていることを明らかにした。さらに来季はニック・ジョンソンに、主に指名打者としてルーキーシーズンを過ごさせるとも話した。ファーストに入るジェイソン・ジオンビーのためにジョンソンが外野に回ることをあるかもしれない。

●メッツ、ボーン獲得へ3球団絡みのトレードという噂!?
モー・ボーン
絡んだトレードという可能性も出てきた。メッツとしては、ケビン・エイピアー投手、マット・ハーゲス投手の2人をエンゼルスに送り、エンゼルスのクローザーであるトロイ・パーシバル投手と、メッツの代打の切り札のレニー・ハリスを共にドジャースへ送り、さらにドジャースのマーキス・グリッソム外野手をエンゼルスに送るという複雑なものである。これによりメッツはボーンを獲得するが、トッド・ジールが浮く形となる。

今季、34歳のボーンは左腕の手術の影響で1年を棒に振った。レッドソックスに在籍していた1995年にはMVPも受賞している選手であり、エンゼルスへの移籍1年目である1999年は、打率.281、33HR、108打点を記録、2000年には打率.272、36HR、117打点を記録している。通算記録は、打率.298、299HR、977打点である。

メッツサイドとしてはマイク・ピアザの前後を打てる大砲を必要としており、ボーンを獲得したなら非常に大きな戦力となることが予想されている。さらにFAのホアン・ゴンザレス獲得にも動いていると言われている。

●アストロズ、2人のセットアッパーを獲得!
Houston ASTROS
アストロズはFAのTJ・マシューズと1年契約、さらにCJ・ニトロスキーとマイナー契約を結んだ。マシューズは今季アスレティックスとカージナルスでセットアッパーとして活躍した右腕である。ニトロスキーはかつてアストロズに在籍したことがある左腕である。これによりアストロズはグレン・ベイカー外野手を自由契約にすることとなった。

●2002年の日程を仮発表を承認!ツインズは!?
Major League Baseball
コミッショナーであるバド・セリグは、来季の日程の仮発表を承認した。これは削減が噂されている2球団を加えた30球団によるものである。これによるとツインズは開幕から10試合を適地で戦い(ロイヤルズ、ブルージェイズ、インディアンズ)、本拠地メトロドームに戻ってくるのは4月12日(タイガース戦)ということになる。インターリーグでのツインズはナショナルリーグの東地区のチームに、ブリュワーズを加えた6球団と戦うことになっている。

◆MLB Player's Profiles 2001-2002 Vol.047
フィル・ネビン★フィル・ネビン #23★ サンディエゴ・パドレス

球団史上最高額となる4年間で3400万ドルという高額でパドレス残留を決めたフィル・ネビンは、2002年から本格的にファーストへのコンバートが考えられている。それはネビンが、サードで2年連続でリーグワーストのエラーを喫したことがあり、さらにサードを守る期待の大物選手がマイナーにいるということも、その要因の一つになっている。

移籍が噂されたが、パドレス残留決定。高校卒業時にドジャースからドラフト3位指名を受けるがこれを拒否して大学へ進学。というのも当時のネビンは野球と共に、フットボールにも汗を流しており、大学でフットボールをやりたいという思いがあったからだ。

アマチュア時代の活躍は輝かしく、大学時代にはカレッジ・ワールドシリーズに出場し、MVPを受賞。さらにバルセロナオリンピックにはアメリカ代表で出場するなど栄光に満ちあふれていた。1992年のドラフトではアストロズから全米1番目となる1位指名を受け、周囲の期待を一身に集めた。期待の大きさは、いきなり3Aからのスタートというところにも現れている。

プロ入り後はセンスの良さこそ見せるが、性格的な甘さが災いし伸び悩んだ。プロ入り3年目の1995年に初めてのメジャー昇格を果たすが、わずか18試合に出場しただけでタイガースへの移籍が決まってしまう。タイガースではそれまで慣れ親しんできたサードとは別に外野も守らされ、打撃面でも2割そこそこに終わっている。

ちょうどメジャーデビューを飾った頃、周囲から「メジャーリーグでは通用しない」と厳しい言葉をかけられ、一時は野球をやめようかと真剣に悩んだという。野球をやめて、フットボールの世界に飛び込もうかとも考えたらしいが、結局野球を選んだ。

かつての全米1番目指名の逸材が実力を発揮。1996年は2Aで開幕を迎え、捕手までやることになった。捕手と外野とサードと3つのポジションを併用しながら、この年の後半にメジャーへ再昇格。38試合に出場し、打率.292、8HR、19打点を記録している。メジャー定着かと思われた1997年は開幕から怪我で故障者リスト入りで出鼻をくじかれた。この年は主にサードとファーストを守ることになる。

1998年はエンゼルスへ移籍し、捕手とファーストで1年を過ごす。このような状況ではいい結果を出せるはずはなく、翌1999年はパドレスへ。ネビン自身、3度目のトレードである。

パドレスへの移籍1年目は、本来の本職であるサードを中心に、捕手と外野とファーストの計4つのポジションを守りながらも、128試合に出場し、打率.269、24HR、85打点とようやく才能の片鱗をみせつつあった。これが飛躍のきっかけとなる。

こうして迎えた2000年、年齢も重ねたネビンは、チームの中心であるトニー・グウィンを怪我で欠きながらも、その打棒で引っ張った。打率.303、31HR、107打点という成績はいずれもネビンにとって自己最高の記録である。そして、この年はネビンがプロ入りして9年目となっていた。

2001年は、打率.306、41HR、126打点と文句のつけようのない成績を残したネビン。2002年オフにFAとなるネビンは、球団史上最高額である4年間の3400万ドルという大型契約を獲得した。この契約は2003年からの4年間というもので、2002年の年俸は260万ドルである。これまでのパドレスの最高額は1999年にトレバー・ホフマンが契約した4年間の3200万ドルというものだった。

■2001.12.21(現地12.20)
●レッドソックス、史上最高額での売却が決定!
Boston RED SOX
レッドソックスは過去最高となる6億6000万ドルという破格での売却が決まった。買収したのは現在のマーリンズのオーナー、ジョン・ヘンリーや元パドレスのオーナー、トム・ワーナーらが率いるグループである。これまでのチーム売却額の最高額はインディアンズであり、3億2300万ドルだっただけに、これの倍となる。この中にはレッドソックスのみではなく、本拠地であるフェンウェイパークと地元テレビ局の株の80パーセントも含まれている。

1912年に開場し、34,000人のキャパシティしかないフェンウェイパークの改築にも取りかかると言われいる。なお、ヘンリーの持つマーリンズの方は、チーム削減が噂されているエクスポズのオーナー、ジェフリー・ローリアに売却という方向で話が進んでいる。オーナー会議でメジャー全30球団のうち、4分の3の承認が得られれば売却が正式に決まる。1918年から世界一の座とは無縁のレッドソックス。このチームに再び光が灯る日は来るだろうか。

●注目のパク、レンジャーズと5年間の6500万ドルで契約!
パク・チャンホ
オフの間、精力的に補強を進めているチームとしてレンジャーズがあげられる。このレンジャーズが投手陣の柱として、FAのパク・チャンホを獲得した。これによりかつての20勝投手であるリック・ヘリングリッキー・レディ外野手、ジャスティン・トンプソン投手、スコット・シェルドン内野手の計4人を自由契約とした。

パクの契約内容は5年間で6500万ドルというものである。28歳のパクは今季、15勝11敗の防御率3.50で怪我人が続出するドジャース投手陣の中で孤軍奮闘した。レンジャーズのエースとして、アレックス・ロドリゲスらとともにチーム初の世界一を目指す。

●デーモン、レッドソックスと4年契約の3000万ドル!
ジョニー・デーモン
FAの目玉の一人であったジョニー・デーモンが、レッドソックスと4年契約の3000万ドルで契約を交わした。今季のデーモンは鳴り物入りでロイヤルズから三角トレードでスレティックスに移ったが、打率.256、9HR、49打点、27盗塁と期待された数字より下回った。来季はレッドソックスの先頭打者として、復活にかける。

●野茂が古巣ドジャースへ復帰!2年契約の1300万ドル!
野茂英雄
レッドソックスからFAになっていた野茂英雄が古巣のドジャースのユニフォームに袖を通すことになった。契約内容は2年間の1300万ドルというものである。野茂にとってドジャースはメジャーデビューを飾ったチームであり、この復活には本人も喜んでいるという。今季は13勝10敗の防御率4.50を記録し、236奪三振で自身2度目の最多奪三振のタイトルも獲得している。33歳の野茂がドジャースタジアムに戻ってくる。

●ダイヤモンドバックス、ウェルズとの契約を約85%まとめる!
デビッド・ウェルズ
ダイヤモンドバックスが、デビッド・ウェルズとの契約をほぼまとめた。今季は不本意なシーズンを送ってしまったウェルズだが、来季はランディ・ジョンソン、カート・シリングに続く第3の先発としての期待が持たれている。ウェルズは15年間のメジャー生活で、166勝114敗の防御率4.08という通算記録を残しており、ポストシーズンでは19試合に登板し、8勝1敗の防御率2.74と大舞台での勝負強さを見せる。

●ワグナー、球団の申し出を断る!4年契約を結べるか!?
ビリー・ワグナー
アストロズのクローザーを務めるビリー・ワグナーは、球団からの3年契約2500万ドルという申し出を断った。ワグナーとしては金額が安すぎるという不満もあるが、4年契約を求めているという点もある。球団としては、かつての例から4年契約にためらうという面を持っており、今後どうなるかはわからない。

●FAロペス、ブレーブスと1年契約を結ぶ!
アルビー・ロペス
ブレーブスは、ダイヤモンドバックスからFAになっているアルビー・ロペスと1年契約の400万ドルで合意に至った。今季はデビルレイズで開幕を迎えるが、シーズン途中でダイヤモンドバックスへ移籍する。両チームで残した数字というのは9勝19敗というものである。ブレーブスでは5番手の先発としての活躍が期待されている。

●エンゼルス、長谷川とホルツを自由契約に・・・!
長谷川滋利
エンゼルスはブルペンを守る長谷川滋利マイク・ホルツとの契約を結ばなかった。これにより2人はFAとなり、他球団との契約を求めて動くことになる。33歳の長谷川は今季エンゼルス5年目で、故障者リスト入りも経験し、5勝6敗の防御率4.04に終わった。一方の31歳のホルツは、37イニングの登板で1勝2敗の防御率4.86に終わっている。

●韓国の至宝、カブスのスプリングキャンプ参加へ!
Chicago CUBS
韓国プロ野球のシーズンHR記録(54本・1999年)を持つイ・スンヨブが、来季のカブスのスプリングキャンプに約2週間、参加することが決まった。25歳のイは通算223本ものホームランを放っており、3度のMVPを受賞しているスーパースターである。現在5年連続で30本以上のホームランを打っているだけに実力は折り紙付き。将来のメジャーリーグ挑戦の布石となるか。

◆MLB Player's Profiles 2001-2002 Vol.046
ホゼ・クルーズ★ホゼ・クルーズ #23★ トロント・ブルージェイズ

メジャーリーグには数多くの二世選手がいる。その中の一人としてホゼ・クルーズがあげられる。スイッチヒッターであるクルーズは2001年に「30−30」を記録するなど、スピードとパワーを兼ね備えたリーグ屈指の外野手として、発展途上中の選手である。

来年は違うユニフォームを着ているかも。父親のホゼ・クルーズ・シニアは、1970年にカージナルスでメジャーデビューし、1975年からアストロズへ移籍。アストロズで13年間在籍し、チームの中心打者として活躍。シニアがアストロズにつけていた背番号25は現在アストロズの永久欠番となっている。19年間のメジャー生活で、通算2251安打、165HR、1077打点という数字を残している偉大な選手である。ちなみにシニアの弟であるトミー・クルーズヘクター・クルーズもそろってメジャーを経験している(この2人は、後に日本のプロ野球でプレーしている)。

ジュニアのクルーズが生まれたのは1974年のことで、父親の母国プエルトリコでのことだった。生まれてからは、父がプレーするアストロズが本拠を構えるテキサス州のヒューストンで過ごした。父の姿を見て、クルーズも当然のように野球を始めた。

高校に入る頃には、現役を引退した父の指導もあり、メキメキと実力を付けていく。大学時代には、通算打率.375、43HR、203打点を記録するなど数々の大学記録を塗り替えていった。1994年には日米野球選手権のアメリカ代表チームに選ばれる。そして、1995年にマリナーズから1位指名(全米3番目)を受け、プロの扉を開けた。

1996年は1Aで開幕を迎えるが、2A、3Aと順調に昇格を果たす。1997年のメジャーのスプリングトレーニングに参加し、高い数字を残し開幕メジャーを匂わせるが、経験不足を理由にマイナー降格となった。しかしこの年の5月31日には早くもメジャー昇格を果たした。

当時のマリナーズにはクルーズと同じ二世選手として活躍中のケン・グリフィーに加え、成長著しいアレックス・ロドリゲスランディ・ジョンソンがいるという凄まじいチームだった。大きな期待をかけられてのメジャー昇格だったが、チームが優勝争いをしているという状況から、ブルージェイズの2投手と交換で移籍することになってしまった。

センターの守備は大丈夫。翌1998年からは怪我などがあり、2年続けて満足なシーズンを送れなかった。ようやくメジャーに定着したのは2000年のことである。この年、31本のホームランに32本の2塁打を放ったが、打率は.242の76打点という数字にとどまった。6月と7月は打率が2割前後と大スランプに苦しんだが、162試合全てに出場。このため、マイナーからの新鋭バーノン・ウェルズにメジャー定着の機会を与えなかった。

2001年は開幕から好調で4月に19試合連続ヒットを記録したクルーズだが、5月に腰痛で故障者リスト入り。しかし復帰後すぐの対ホワイトソックス戦で4打数3安打と復活を大きくアピールした。7月5日の対デビルレイズ戦ではあとシングルヒット1本でサイクルヒットとなる5打数3安打4打点の大活躍も見せた。

さらにオールスター明けの7月12日の対フィリーズ戦では、0対0のまま迎えた延長11回表に、その均衡を破るタイムリー2塁打を放つなど勝負強さも見せた。この打席では最初、バントのサインが出ており2度もバントを失敗した後の名誉挽回の当たりである。ちなみにこの試合の4回表には通算500安打も放っている節目となる試合だった。

ブルージェイズは同地区にヤンキース、レッドソックスという前評判高いチームがいたこともあり、優勝戦線からどんどん遠のく中で、クルーズかシャノン・スチュワートのいずれかのトレード話が噂となっていた。というのもB・ウェルズにメジャー定着の機会を与えたいという球団の方針からである。そんな中でクルーズは、8月末には右下腹部に痛みを訴えて数試合だけスタメンからはずれることがあったが、1年を通じてプレーした。

シーズンも終わりにさしかかった10月に4つの盗塁を決め、盗塁数も自己最多の31個を記録。さらにホームラン数も自己最多の34本を記録しており、「30−30」を達成。これは球団史上、ショーン・グリーン(1998年)以来、史上2人目の大記録である。ちなみにこの年、対ヤンキース戦で9本のホームランを放つ、ヤンキースキラーぶりを見せている。

■2001.12.20(現地12.19)
●MVP4度のボンズ、ジャイアンツ残留をついに決意!
バリー・ボンズ
残留か移籍かで揺れていたバリー・ボンズがジャイアンツ残留を決めた。契約内容こそは決まっていないが、今季シーズン73HRというメジャーリーグ記録を樹立したボンズには、1年当たりで2000万ドルという価値は下らないと言われている。37歳という年齢がネックになるが、大型契約になることは間違いない。史上最多の4度のMVP受賞したボンズが唯一手にしていないワールドチャンピオンリングを、ジャイアンツの一員として目指すことになる。

●前日に続いてのトレード!リース、レッドソックス入りへ!
ポーキー・リース
前日、レッズからロッキーズへ移籍したばかりのポーキー・リースが、今度はレッドソックスへの移籍が決まった。これにより来季のレッドソックスのセカンドを守ることになり、獲得が噂されたFAのブレット・ブーンの獲得は消えたことになる。リースの交換相手はスコット・ハッテバーグ捕手であり、今季は94試合に出場している。

●バーバ、レンジャーズと1年契約の200万ドルで契約!
デーブ・バーバ
7年連続2桁勝利を記録しているデーブ・バーバが、レンジャーズと1年間の200万ドルで契約を交わした。35歳になるバーバは今季、前半13試合の登板で8勝2敗の数字を残すが、その後は2勝8敗と落ち込み、最終的には10勝10敗という成績に終わってしまった。しかし、2000年にはキャリア最高の16勝(6敗)を記録している。バーバの通算成績は105勝80敗である。

●アグバヤーニ、メッツと契約更新!来季に再起をかける!
ベニー・アグバヤーニ
一時は日本球界入りも噂されたベニー・アグバヤーニだが、来季もメッツの戦力としてプレーすることが決まった。内容は1年間の60万ドルである。29歳のアグバヤーニは、今季わずか91試合の出場に終わり、打率.277、6HR、27打点という記録に終わっている。さらにメッツは、マーク・ジョンソン外野手、ボビー・ジョーンズ投手とマイナー契約を結んだ。この2人はスプリングトレーニングにはノンロースター選手として参加する。

●パドレス、ジャービスと3年間の契約延長!
San Diego PADRES
パドレスは今季チームトップの12勝、133奪三振を記録したケビン・ジャービスと新たに3年契約(900万ドル)を結んだ。もし、この日までに契約がまとまらなければ、ケビン・タワーズGMがジャービス放出も考えていたそうである。パドレスは2004年に新球場ができる関係もあり、それまでは緊縮財政の中でのチーム運営が求められている。

●39歳左腕のクック、エンゼルスと1年間の125万ドルで契約!
Anaheim ANGELS
今季はメッツとフィリーズでプレーしたデニス・クックは、エンゼルスと125万ドルの1年契約を結んだ。39歳左腕のクックはこれまで8つの球団でプレーしており、1997年(マーリンズ)と2000年(メッツ)でワールドシリーズ出場を果たしている。なお、ポストシーズン19試合に登板し、16回1/3を投げ無失点に抑える、見事なセットアッパーぶりである。

◆MLB Player's Profiles 2001-2002 Vol.045
ホルヘ・ポサダ★ホルヘ・ポサダ #20★ ニューヨーク・ヤンキース

<written by Posada>

歴史ある名門ヤンキースにおいてヨギ・ベラのように打って守れ、肩も強いキャッチャーであるホルヘ・ポサダ。盗塁阻止率は約30%。またN.Yっ子が大好きなスイッチ・ヒッター。ヒスパニック系のファンに非常に人気がある。名将ジョー・トーレ監督にとって欠かせない頭脳であり、なくてはならない存在だ。1996年に移籍してきたジョー・ジラーディに徹底的に嫌え上げられて現在の地位を確立した。これから10年間、ヤンキースの中で生き残っている捕手はポサダ一人だけだというヤンキース関係者の声もあるほどである。

ヤンキース帝国のホームベースを守るポサダ。1971年8月17日生まれ。プエルトリコの首都サンテゥルセ出身。ディケーターにあるアルフーンコミニティカレッジ(地域短大)に入学し、バスケットボール、バレーボール、陸上競技などにもうち込んだ。ちなみに父親は現在コロラドロッキーズのスカウトマン、叔父はロスアンゼルス・ドジャーズ傘下のマイナーリーグ打撃コーチである。1990年、フリーエージョントドラフト24巡目でヤンキースへ入団した。

1995年は1Aコロンバスで過ごす。インターナショナルリーグオールスターチームで108試合出場し、打率.255、8HR、51打点の成績(8月13〜19日の週には打率.391、1HR、10打点)を残し名を残す。またメジャーリーグのヤンキースで1試合だけ出場している。

1996年にはヤンキースとコロンバスを4回も昇格したり降格したりしながら(ヤンキースには8試合出場)、選手名簿に名をつらねる。この年にヤンキースはコロラド・ロッキーズからジョー・ジラーディ(現シカゴ・カブス)を獲得した。

1997年に25人枠唯一のルーキーとしてメジャー昇格。打率.250、6HR、25打点という成績のうち、2本以上ヒットを打った試合が12試合を数える。この年、ヤンキースはプレーオフ進出に進出したがアメリカンリーグデビジョンシリーズ(以下ALDS)のクリーブランド・インディアンス戦で2勝3敗で敗れ去った。ポサダ自身も2試合に出場したがノーヒットに終わった。このためかどうかは定かでないが、現世界最高捕手と評価されているイヴァン・ロドリゲス(通称パッジ)(現テキサス・レンジャーズ)獲得のためにトレードに出される一歩手前でもあった。

プエルトリコ出身の選手には捕手が多いです。1998年は111試合に出場し、打率.268、17HR、63打点。そしてワールドシリーズ(以下WS)制覇。このWSでは自身尊敬するチームメイトのダリル・ストロベリーの背番号39を付けて出場した。

1999年はキャッチャーとしては試練の年となった。というのも、17個のパスボールと5つのエラーをしてしまったからだ。打撃では112試合に出場し、打率.245、12HR、57打点と昨年よりすべて下回ったが、要所要所で目立つ活躍をした。7月23日のタンパベイ・デビルレイズ戦ではメジャー初の3塁打を放った。また右打席と左打席の両打席で本塁打を放った2人目の捕手にもなった。アメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ(以下ALCS)(第1試合と第5試合にスタメン)の対ボストン・レッドソックス戦の第5戦では9回表にボストンの守護神トム・ゴードンからストロベリーのヒットのあとダメ押しとなる2ラン本塁打をライトスタンドに運んで6対1となり、ここでゲームは決まってしまった。WSの対アトランタ・ブレーブス戦でも第1戦と第4戦に出場。こうして直実に正捕手として認められた年となった。

2000年は師匠であったジラーディがシカゴ・カブスに移籍し、ついにポサダが一人立ちを求められる年となった。この年は打率.287、28HR、86打点という打撃成績をマーク。あの佐々木主浩から2本の本塁打を打ったことも有名である。ALCSの対シアトル・マリナーズ戦の第4戦は、好リードでマリナーズ打線を沈黙させたこともあった。1安打完封したロジャー・クレメンス(通称ロケット)は「ポサダのリードのおかげ。彼はずっと僕の投球を観察しているからね。どれくらいかって?ファウルになった時も、打球を追わずに僕のことを見ているくらいだよ」。冗談交じりのコメントながら、全幅の信頼がうかがえる。

2001年のALDS対オークランドアスレチックス第3戦、ヤンキースが王手を掛けられ崖っぷちに立たされた試合においてバリー・ジートに、わずか2安打に抑えられた試合にジットの唯一の失投を見逃さず値千金の勝ち越しソロ本塁打。WSでは対アリゾナ・ダイアモンドバックス戦の第3戦、序盤ヤンキース打線がなかなか取らえられなかったブライアン・アンダーソンから今シリーズ始めて先制したソロ本塁打を打つなど試合を決定づける場面で打てる力も併せ持つ。

■2001.12.19(現地12.18)
●FAのアルー、カブスと契約の方向へ!3年間で2700万ドル!
35歳という年齢を感じさせないアルー。
今季オフ、FA選手の目玉の一人に数えられるモイゼス・アルーがカブスと契約直前と報じられた。契約内容は3年間の2700万ドルというものである。これにより来季のカブスは、3番サミー・ソーサ、4番フレッド・マグリフ、5番アルーという強力なクリーンナップトリオを形成することになる。

今季のアルーはリーグ3位となる打率.331に加え、27HR、108打点を記録しており、FAでヤンキースへ流出したロンデル・ホワイトの穴は十分に埋まりそうだ。アルーは、10年間のメジャー生活で通算打率.306、202HR、834打点を記録している。オールスター出場4回に、マーリンズに在籍していた1997年には世界一も経験している。

カブスは1908年に世界一になって以来、その座から遠ざかっている。ワールドシリーズへの出場すらも1945年から果たしていない。この強力打線に、若手投手の台頭が目立つカブスはこの忌まわしい呪いを解くことができるかもしれない。

●レンジャーズ、リスクを冒した!?問題児ロッカーを獲得!
志村けん
放出が噂されていたジョン・ロッカーだが、マイナーリーガーとの交換でレンジャーズ入りすることが決まった。レンジャーズは問題児と言われているカール・エバレットも獲得しており、このロッカーとの両立ちに、レンジャーズは大きなリスクを冒した、とも言われている。レンジャーズにはジェフ・ジマーマンというクローザーがいるため、クローザーとしてロッカーが即、使われるかはわからない。ロッカーの交換相手は未だメジャー経験のない26歳のデビッド・エルダー投手である。

●ダイヤモンドバックス、ボーティスタ再契約にヨーントがコーチ入り・・・!
Arizona DIAMONDBACKS
世界一に輝いたダイヤモンドバックスは、ダニー・ボーティスタと3年間の900万ドルで再契約を果たした。また、かつてブリュワーズで通算3142安打を記録し、殿堂入りも果たしているロビン・ヨーントがコーチ入りすることが決まった。さらにFAになっている38歳のデビッド・ウェルスの獲得も目指している。

ウェルズはブルージェイズに在籍していた2000年にシーズン20勝をマーク。鳴り物入りでホワイトソックス入りした今季だったが、腰を痛めたのが元で、わずか18試合の先発に終わり、一時は引退も報じられた。ランディ・ジョンソンカート・シリングとウェルズがローテーションで揃って投げる姿を見ることができるだろうか。

●T・マルチネス、カージナルスと3年間2100万ドルで契約!
カージナルス入りが決まったティノ。
ヤンキースからFAになっていたティノ・マルチネスがカージナルスと契約を交わした。3年契約で2100万ドルという内容で、マーク・マグワイアの抜けたカージナルスのファーストを守ることになる。ジェイソン・ジオンビーに追い出されるような形でのカージナルス入りだが、今季のマルチネスは34歳ながら、打率.280、34HR、113打点という記録を残している。

12年間のメジャー生活で通算打率.274、263HR、1002打点を記録している。最初の6年をマリナーズで過ごし、次の6年がヤンキース、そして3番目のチームがカージナルスとなった。

●世界一の使者、ノブロックがロイヤルズと1年契約!
チャック・ノブロック
ヤンキースで3年連続世界一に貢献したチャック・ノブロックがロイヤルズと1年契約を結んだ。ロイヤルズは1985年を最後にポストシーズンから遠ざかっているチームである。元々はセカンドを守っていたノブロック。送球難という問題があり、今季からレフトにコンバートとなったが、ロイヤルズでもレフトを守ることになりそうだ。打順は定位置である先頭打者が予定されている。

●レッドソックス、FAのバーケットと契約!4日間で2人目の先発獲得!
ジョン・バーケット
レッドソックスはブレーブスからFAになっていたジョン・バーケットと2年間の1100万ドルで契約を交わした。今季、久々のオールスター出場も果たしたバーケットは、12勝12敗の防御率3.04という数字を残している。これでレッドソックスは先日獲得したばかりのダスティン・ハーマンソンに続いて、先発投手を獲得したことになる。

●年俸削減はかるレッズ、リースをロッキーズへ放出!
ポーキー・リース
レッズのポーキー・リースがトレードでロッキーズ入りすることが決まった。今季のリースは打率.224、9HR、40打点、25盗塁の記録に終わっており、この裏にはレッズの年俸削減という問題も垣間見える。リースと共にロッキーズ入りするのは、デニー・レイエス投手である。交換相手はゲーブ・ホワイト投手、ルーク・ハドソン投手の2人である。

●メッツに新加入のアロマー、FAのゴンザレスにラブコール!
New York METS
トレードでメッツ入りが決まったロベルト・アロマーが、FAで未だに来季の契約を交わしていないホアン・ゴンザレスにメッツ入りを薦めるラブコールを送った。2人は今季、インディアンズでチームメイトとして活躍。共にプエルトリコ出身の選手でプライベートでも友人である。ゴンザレスがメッツのユニフォームを着て、シェイスタジアムの外野を守る日は来るだろうか。

◆MLB Player's Profiles 2001-2002 Vol.044
ジョン・ロッカー★ジョン・ロッカー #49★ テキサス・レンジャーズかよっ!!

クローザーとしての実力は周囲に認められながらも、自身の人種差別発言により、行く先々でブーイングを浴びるジョン・ロッカー。現在のメジャーリーグで一番のヒール役がこのロッカーであり、プロレス転向という噂もあながち嘘ではないかもしれない(?)。

ヒール役を演じる(?)ロッカー。1974年、ジョージア州に生まれたロッカー。1993年、ドラフト18位でブレーブスへ入団する。プロ入り後しばらくは先発投手としての起用だったが、本人がクローザーとしての適正を見出し、ブルペンへ移る。マイナー時代のロッカーは球こそ速いが、制球難に苦しむ投手だった。

メジャーに昇格したのは1998年のことで、この年は47試合に登板し、1勝3敗の防御率2.13という記録を残した。翌1999年のブレーブスは、昨年のクローザーを務めたケリー・ライテンバーグが右肘故障で1年間投げられず、一昨年までのクローザー、マーク・ウォーラーズにも目処が立たないと、ブルペンは非常に苦しい状況だった。ここでロッカーは、150キロを超える速球にチェンジアップとスライダーでクローザーの座をゲットする。

マウンドでのロッカーはいかにも鬼気迫るといったマウンド捌きで、打者を討ち取っていった。特に7月から8月にかけては14試合連続無失点という素晴らしい記録も作った。ポストシーズンでも13イニングを投げて自責点がゼロという記録も作る(しかし、ワールドシリーズではヤンキースの前にあっさり4連敗してしまう)。シーズンでは74試合に登板し、リーグ4位となる38セーブを記録。このシーズン38セーブという記録は、1996年にウォーラーズが記録した39セーブという球団記録にあと一つと迫るものである。

2002年はレンジャーズのユニフォームを着ることになった。しかしこの年のオフ、「スポーツイラストレイティッド」誌でのインタビューで外国人、移民、エイズ患者を差別する発言、いわゆる人種差別発言をしてしまう。この発言の余波は予想以上に大きく、球団副社長のハンク・アーロンやチームメイトからの非難を始めとして全米から大きな批判を浴びた。永久追放という声もあったが、コミッショナーは約1ヶ月の出場停止を指示。しかし、ロッカーサイドからの調停の申し出により、出場停止は2週間に縮まった。

世間から完全にヒール役にされたロッカーが、メジャーのマウンドに帰ってきたのが、翌2000年4月18日のこと。対フィリーズ戦の3対3で迎えた9回裏のことだった。ロッカーの名が告げられると、ターナーフィールドに集まった客から、スタンディングオベーションで迎えられる。ロッカーは期待通り、3者凡退に抑え、存在を十二分にアピールした。復活はしたが、その後は不安定な内容で、6月にはマイナー落ちも経験した。

2001年はクローザーとして開幕するが、好不調の波が激しく、先発投手の勝利を消してしまうこともしばしばあった。そして、6月21日の対マーリンズ戦の救援に失敗すると、翌22日にインディアンズへのトレードが決まった。インディアンズにはそれまでクローザーを務めていたボブ・ウィックマンがいるものの、ウィックマンを差し置いてロッカーがクローザーを最初は務めた。しかし、不安定なピッチングが続いたことで、セットアップに回ることになった。ロッカーが移籍した後のブレーブスは、いきなり7連勝を飾ったというのも皮肉なことだ。

シーズン中もマスコミやファンと揉めたロッカー。シーズンオフにはインディアンズがウィックマンと3年間契約を延長したため、ロッカー移籍の色が濃くなってきていた。そして、マイナーリーガーとの交換で2002年はレンジャーズのユニフォームを着ることが決まった。キャリア通算87セーブをあげており、ポストシーズンでは20回2/3を投げて無失点のロッカー。27歳の年齢から考えても、まだまだ第一線で活躍することは可能である。

人種差別発言をメディアで行ってしまったロッカー。様々な国からの選手を受け入れ、そのレベルを保っているメジャーリーグにとっては許し難い行為である。しかし、そんなロッカーに拍手喝采のファンも数多い。一部では解決されたと言われている人種差別の問題も、実は相当に根の深い問題であることを気付かせてくれる。

[MLB EXPRESS REVIEW]

[MLB EXPRESS Top Page]

[CIRCLE CHANGE Home]
[サークルチェンジのコラム] [サークルチェンジの掲示板&クイズ] [サークルチェンジのMLBクイズ]


Copyright (C) 1998-2003 "CIRCLE CHANGE" Kenji@webmaster -----All Right Reserved
This Page is maintained by Kenji@webmaster <reggie@myad.jp>.