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MLB EXPRESS REVIEW |
★2001.11.6〜11.11★ | [MLB EXPRESS REVIEW] |
■2001.11.11(現地11.10) | |||||||||
●ツインズ、不透明な先行きにもかかわらず、球団職員に待機を指示! 球団消滅が噂されているツインズだが、約70人もの球団職員たちに対し、待機を命じた。ひょっとすると、12月9日から14日の間にボストンで行われるウインターミーティングで正式に消滅などが決まるとされている。地元ミネソタの実業家グループもツインズ買収という動きはある。今年で19年目を迎えたメトロドームに代わる新球場を作るため、税率を上げては、という意見も出ている。 ●ブルージェイズ、新GMにショーウォルターへ白羽の矢を立てる! GMを探しているブルージェイズは、かつてヤンキースとダイヤモンドバックスで監督を務めたバック・ショーウォルターに白羽の矢を立てていると報じられた。ショーウォルターは両チームの監督を退いた後、そのチームが世界一になるという不運にあっている。2000年シーズン後にダイヤモンドバックス監督を解任された後は、ESPNのキャスターをつとめていた。なお、ブルージェイズはショーウォルター以外の候補として、現ツインズGMのテリー・ライアン、フィリーズのGM補佐であるマーク・アルバックルらが挙げられている。 |
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■2001.11.10(現地11.9) | |||||||||
●メッツ、外野手補強へ、FAボンズの獲得へ名乗りをあげる! FAになっているバリー・ボンズ獲得にメッツが名乗りを上げた。今季のボンズは37歳という年齢を感じさせない驚異的なホームラン量産を見せ、シーズン73ホームランという新記録を樹立した。1986年にパイレーツでメジャーデビューを果たし、FA取得後にジャイアンツへ移籍。ここまで積み上げたホームラン数は歴代6位にもなる567本である。メッツは来季に向けて外野手の補強を考えており、アストロズからFAになったモイゼス・アルーにも食指をのばしている。 ●ドジャース、ショウとのオプション、行使せず!ショウはFAへ! ドジャースはクローザーのジェフ・ショウとの来季のオプション契約(705万ドル)を行使しなかった。このため、35歳のショウはFAとなった。今季、43セーブをマークしているショウだが、1998年途中にレッズから移籍後、ドジャースのクローザーとして球団最多となる129セーブを記録している。キャリア通算では203セーブをあげている。 ●ダール、2人のマイナーリーガーと交換でドジャースへ移籍! 昨日、フィリーズと契約延長を果たしたばかりのオマー・ダールがドジャースへ移籍することが決まった。交換相手はマイナーリーガーのエリック・ジャングとジェサス・コルデロという両投手である。ドジャースは、パク・チャンホがFAで移籍確実となり、ダレン・ドライフォートはシーズン半ばまで投げられないということで先発の絶対数が足りない状況でそれをダールで補強するという考えだ。一方のフィリーズは若い投手が多いため、ダールと交換でベテラン選手の獲得を考えていたが、うまくまとまらなかった。 |
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■2001.11.9(現地11.8) | |||||||||
●佐々木、マリナーズと2003年以降の契約延長を交渉! メジャーリーグ史上トップタイの116勝をあげ、西地区制覇を果たしたマリナーズは契約問題に揺れている。昨年、今年と2年連続でセーブのチーム記録を更新した佐々木主浩が来季後にFAになるため、契約延長のための交渉を始めている。佐々木は2年合わせて81セーブを記録している。さらに今季はセカンドを守るブレット・ブーンと5つのポジションを守ったマーク・マクレモアなどがFAであり、そちらの交渉も続いている。 ●フィリーズ、ダールとの契約を450万ドルで更新! フィリーズはオマー・ダールとのオプションを行使し、450万ドルで来季の契約を交わした。この29歳の左腕は今季、13勝7敗の防御率4.46を記録したが、この中でもオールスター後は4勝5敗にとどまった。シーズン開幕直後は、チームのローテーションで1番目だったが、シーズン終盤はローテーションの後ろに回っていた。ダールはダイヤモンドバックスに在籍していた1999年には16勝9敗の防御率3.65を記録している。通算記録は52勝57敗の防御率4.50であるる。 ●クーパーズタウンが全米を回る!4年間で10都市! ニューヨーク州にある殿堂博物館「クーパーズタウン」が来年4月から4年間にわたって10都市を巡回することが決まった。展示品は約500点にものぼり、その中にはジョー・ジャクソンが使用したスパイクなども含まれる。 ●レンジャーズ前監督、オーツが脳腫瘍で今月末に手術! 今季の5月までレンジャーズの監督を務めていたジョニー・オーツが脳腫瘍であることがわかった。今月下旬に手術を行うそうである。1995年からレンジャーズの監督を務め、在籍期間に3度の地区優勝を果たし、1996年には最優秀監督賞も受賞している。今季は開幕前に大型補強を行ったにもかかわらず、結果を出せず辞任という形で身を引いた。 |
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■2001.11.8(現地11.7) | |||||||||
●将来のスター候補生のマウアー、ツインズの行く末次第では・・・! 今年6月のドラフトで、ツインズから全米1番目に指名されたジョー・マウアーが、もしツインズが消滅ということになれば、フットボールの世界に本格的に身を投じることになるかもしれない。スポーツ万能で知られるマウアーは、ミネソタで少年時代を過ごし、ツインズの選手を自らのアイドルとして育っただけに、今回のメジャーリーグの決定には大変失望しているらしい(まだ、ツインズ消滅と成績発表されたわけではないが)。すでにフロリダ州立大学のクォーターバックとして、名を連ねている。 高校生捕手として高い評価を受けているマウアーは、指名後にツインズと即契約。夏の間には早くもプロとしてルーキーリーグでプレーを経験。ここで打率4割を記録するなど大物の片鱗を見せていた。果たして、将来のスター候補生はどこへ行くのか。 ●来年のヤンキースのファーストは誰?ジオンビー?マルチネス? 4年連続世界一を逃したヤンキースがファーストを捜している。候補に挙がっているのが、アスレティックスからFAになったジェイソン・ジオンビーである。今年、ファーストを守っていたティノ・マルチネスは34ホームランに113打点を記録している。33歳という年齢を考えても、再契約となった場合、3年契約で済むかもしれない。しかし、仮にジオンビーと契約を交わすとなれば、6年から7年の長期契約が予想され、1年当たり1800万ドルは下らないとされる高額が必要となってくる。ポール・オニールの引退もあり、打撃力の低下が予想されるヤンキース。果たしてどちらを選ぶことになるだろうか。 ●34歳ベンチュラ、古巣ホワイトソックスへ出戻りの噂! メッツは34歳のベテラン選手、ロビン・ベンチュラが古巣のホワイトソックスに戻るのでは、という話が出ている。ベンチュラにとって、13年間のメジャー生活で最初の10年間をホワイトソックスで過ごした。ホワイトソックスとしては、来季の年俸825万ドルがネックだが、若い選手への影響、またベンチュラ自身が非常に人気のある選手であるということが理由とされている。今季のベンチュラは4月こそ良かったものの、結果は打率.237、21ホームラン、61打点とキャリア最低の年となった。 ●ブーン、要求額は1年当たり1000万ドル!交渉は難航か? 今年、MVPの候補に挙がっているブレット・ブーンに対して、マリナーズ側は3年契約で4年目はオプションとなる、金額としては総額で2000万ドルから2400万ドルを提示する予定らしい。しかし、ブーン側は4年から5年の複数年で、1年当たり1000万ドルという契約を要求するとされているため、交渉は難航しそうだ。32歳のブーンは今年、打率.331、37ホームラン、118打点とキャリア最高の数字をマークした。 |
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■2001.11.7(現地11.6) | ||||||||||
●2002年開幕は28球団でのスタートが正式決定!2球団が消滅! 3時間半にわたるオーナー会議で下された決断は、来年2002年の開幕を現在の30球団より2球団少ない28球団で迎えることが正式に決まった。30球団の投票のうち、球団削減に関しての投票の結果は、28対2で削減賛成という結果。削減に反対したのは、消滅が噂されるエクスポズとツインズの両球団である。しかし、水面下で進めなければ行けない問題もあり、削減球団名は正式には公表されていない。 コミッショナーのバド・セリグは「削減される球団は、チームを運営していくだけの充分な収入を得ることが出来ない」と言う。噂されていた球団移転に関しても、状況を悪化させるだけだと一蹴した。1960年の時点では両リーグ合わせて16球団しか存在しなかったが、エクスパンションを繰り返した結果、1998年からは30球団とまで増えてしまっていた。まさに今日の決定は、今後のメジャーリーグを考える上での苦汁の選択になった。選手会の反発はすでに起こっており、目が離せない状況が続きそうだ。 エクスポズは1969年に誕生。いまだかつてリーグ優勝を果たしたことが一度もない。今季のエクスポズは1試合平均7,648人という少ない観客もネックになった。一方のツインズは1991年に世界一に輝いて以降、低迷を続けていたが、今季は若手選手の活躍で地区2位でシーズンを終えたばかりだった。消滅することが正式決定したわけではない両球団だが念のため。 ●2001年のゴールドグラブ賞発表!マダックス、12年連続受賞! 両リーグのゴールドグラブ賞が発表された。グレッグ・マダックスが1990年から続けて、12年連続の受賞となった。なお、怪我でわずか106試合の出場にとどまったイバン・ロドリゲスも10年連続の受賞を決めた。この他にもロベルト・アロマー、オマー・ビスケル、アンドリュー・ジョーンズなどこのタイトルの常連も顔を並べた。 両リーグの受賞選手は以下の表の通り(カッコ内の数字は受賞回数)。初受賞の選手が目立つが、消滅予定のエクスポズ、ツインズから合わせて3選手が選出されている。
●メッツ、新庄と来季も契約!年俸は今年の約7倍! メッツは新庄剛志と来季も契約を結ぶことを発表した。年俸は135万ドルと今年の7倍以上の高額である。今季の新庄は、怪我で離脱したこともあったが、終盤は持ち前の勝負強さを発揮し、メッツを引っ張った。118試合に出場し、打率.268、10ホームラン、56打点という数字を残した。なお、守備面でもリーグトップの12捕殺を記録した。 ●貧打に泣いたブレーブス、ペンドルトンを打撃コーチとして招聘! かつてブレーブスに在籍したテリー・ペンドルトンが打撃コーチとして戻ってくる。1991年にチームがリーグ優勝を果たしたとき、ブレーブスのサードを守っていたのがペンドルトンで、この年のMVPに輝いている。現役中に多くの球団を渡り歩いたペンドルトンは、キャリア通算で打率.270、140ホームラン、946打点を記録している。ブレーブスの黄金時代を築いたペンドルトンが戻ってくるが、チームは数多くのFA選手を抱えており、今後の動向が注目されている。 |
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■2001.11.6(現地11.5) | ||||||||||||
●MLB、30球団から28球団になるのか!?注目、オーナー会議! オーナー会議が行われる。ここでの一番の話題はチーム縮小に関してのこと。もし、チーム削減ということになれば、1899年にナショナルリーグがそれまでの12球団から8球団に削減されて以来ということになる。エクスパンションを続けてきたメジャーリーグが、21世紀に入り大きく変わろうとしている。 現在、一番の候補になっているのが、エクスポズとツインズの両チームの削減である。この場合、ナショナルリーグが15球団、アメリカンリーグが13球団となるため、今年世界一になったダイヤモンドバックスをアメリカンリーグに移動させるという案も出ている。そして、東地区と中地区がそれぞれ5球団、西地区が4球団となるそうである。ちなみに以下のように変わることが予想されている。(太字が移動チーム)
この他にもマーリンズがエンゼルスを合併、エクスポズをデビルレイズに合併するという案も挙がっており、予断を許さない。他にもマーリンズをワシントンに移転するという案もあり、メジャーリーグに激震が起こることは避けられない模様だ。仮にチームが解散となった場合、契約していた選手はどうなるのか、残された球場は、ファンは、さらに労使協定は、など問題は山積みだ。 ●ペドロ、チームに不満!改革されなければ、チームを去るつもり!? 1997年オフにレッドソックスと6年間の7750万ドルで契約を交わしているペドロ・マルチネス。ペドロはレッドソックスのエースとして、ここ数年は投手タイトルを独占するほどの素晴らしい成績を残していたが、今季は肩を痛めたこともあり、わずか18試合の登板で7勝3敗の成績に終わった。シーズン終盤にはチームの首脳部と揉めたことがあり、ペドロはチーム内の改革を訴えた。もし改革が行われなければ、チームを去るつもりだ、ということも発言している。 ●インディアンズ、ウィックマンと契約延長!ロッカーは放出か!? インディアンズはクローザーのボブ・ウィックマンと3年間の1590万ドルで契約を延長した。今季オフ、FAになるはずのウィックマンだが、来季以降もインディアンズのユニフォームを着ることが決まった。今季途中、移籍してきたジョン・ロッカーにクローザーの座を奪われる形になったが、見事に取り返し、最後の18試合の登板では12連続セーブを含む2勝0敗と抜群の安定を見せた。なお、ロッカーは移籍が濃厚である。 ●ホワイトソックス、38歳左腕ウェルズとは契約せず! ホワイトソックスはデビッド・ウェルズとの契約を更新しないことを発表した。ウェルズは今季、ブルージェイズからマイク・シロトカとの交換でホワイトソックス入りした。移籍成立後にシロトカの肩の問題が発覚するなど、いろいろと話題になった移籍だったが、元気なはずだったウェルズも腰の痛みに苦しみ、わずか16試合の先発で5勝7敗の防御率4.47と期待に応えられなかった。キャリア通算で166勝114敗(現役投手では9位)を記録している38歳のウェルズだが、もう一度ウェルズの勇姿を見ることは出来るだろうか。 |
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