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MLB EXPRESS

MLB EXPRESS REVIEW

★2001.10.21〜10.26★ [MLB EXPRESS REVIEW]

■2001.10.26(現地10.25)
●デビルレイズ打撃コーチのボッグス、辞任を発表!

デビルレイズの打撃コーチをつとめていたウェイド・ボッグスが辞任を発表した。1999年に同球団で現役引退後、1年間のGM補佐を経て、打撃コーチに就任していた。今回はチーム不振の責任をとるということもあるが、それ以上に野球一筋でやって来たボッグスにとって家族と一緒の時間を増やしたいという意向もあろらしい。

現在43歳のボッグスは18年間の選手生活の中で、「安打製造器」とまで言われる素晴らしいバッティングを見せ、歴代22位となる3010本のヒットを放った。現役最後の2年間は、生まれ故郷のフロリダ州タンパに出来たばかりのデビルレイズに移籍し、最後を締めくくった。

●監督更迭されたロスチャイルド、来季はカブスの投手コーチ!

デビルレイズ創立から監督を務めていたラリー・ロスチャイルドは、4月18日に更迭された。このロスチャイルドが来季はカブスの投手コーチとしてフィールドに戻ってくることになりそうだ。ロスチャイルドは1997年にマーリンズの投手コーチとして、チーム防御率を3.83、被本塁打をわずか131本に抑え、チームを世界一に導くという実績を持っている。

ロスチャイルドにとってシカゴは生まれ故郷であり、里帰りという意味も含まれている。ケリー・ウッドジョン・リーバーを始めとする才能あふれるカブス投手陣を引っ張り、プレーオフに導くことが出来るだろうか。


●ワールドシリーズシリーズの日程!!史上初の11月開催なるか!?
▼World Series ▼先発予定投手
日本時間(現地時間) DIANMONDBACKS vs YANKEES DIANMONDBACKS YANKEES
10/28(10/27) Game.1 @Bank One Ballpark C・シリング M・ムシーナ
10/29(10/28) Game.2 @Bank One Ballpark R・ジョンソン A・ペティット
10/30(10/29)
10/31(10/30) Game.3 @YANKEE STADIUM B・アンダーソン R・クレメンス
11/1 (10/31) Game.4 @YANKEE STADIUM M・バティースタ O・ヘルナンデス
11/2 (11/1) Game.5 @YANKEE STADIUM
11/3 (11/2)
11/4 (11/3) Game.6 @Bank One Ballpark
11/5 (11/4) Game.7 @Bank One Ballpark

■2001.10.25(現地10.24)
●インディアンズ、ゴンザレスとのオプション、行使せず!
ホアン・ゴンザレス
ディビジョンシリーズでマリナーズの前に敗れ去ったインディアンズだが、主砲のホアン・ゴンザレス、7年連続2ケタ勝利を記録しているデーブ・バーバとのオプション行使を断念し、来季以降の契約を結ばないことを発表した。

昨年オフ、FAで流出したマニー・ラミレスに代わる大砲として獲得したゴンザレス。今季、1年契約の1000万ドルでインディアンズにユニフォームに袖を通すことになったわけだが、打点王はブレット・ブーンに譲ったものの、打率.325、35ホームラン、140打点は充分な合格点を与えられる内容。この裏にはチームの方針転換を図ろうとするのと共に財政的に苦しい球団の事情が見え隠れする。ここまでで通算397本のホームランを記録しているゴンザレスは来季プレーする球団を探すことになった。

●フィリーズGM、ローレン放出はないと明言!長期契約は!?
スコット・ローレン
来季オフにFAになるため、今季オフの放出が噂されたスコット・ローレンだが、フィリーズGMのエド・ウェイドによれば、放出はないとのこと。今季終盤におけるローレンのチームリーダーとしての活躍は、チームの躍進に大きく貢献した。最終的にはブレーブスに地区優勝の座を奪われ、プレーオフ進出はならなかったが、若い選手の台頭が目立ち、来季以降のフィリーズには非常に期待が持てる。現時点ではローレンとの長期契約という話は具体的に出てはいないが、今後の話し合い次第では、長期契約を結ぶ可能性は充分にある。


Houston ASTROS■アストロズのファーストを守るジェフ・バグウェルは今週中にも右肩を手術する可能性があると報じられた。今季は打率.288、39ホームラン、130打点を記録。ポストシーズンでは、バグウェルは7打数3安打の打点なしで、ブレーブスにスウィープされるという残念な結果に終わった。手術の件に関して、球団側からの正式なコメントはまだ出ていない。

■2001.10.24(現地10.23)
●ダイヤモンドバックス、ワールドシリーズの第3戦先発はアンダーソン!
ブライアン・アンダーソン
球団創立4年目にして初めてとなるワールドシリーズ進出を決めたダイヤモンドバックス。カート・シリングランディ・ジョンソンという2人のエースを第1戦、第2戦にそれぞれ先発させることはほぼ決定しているが、注目すべきは狭間となる第3戦の先発であった。ボブ・ブレンリー監督はこの第3戦の先発にブライアン・アンダーソンを指名した。これにより第4戦の先発はミゲル・バティースタとなりそうだが、チーム成績次第では第1戦先発のシリングが中3日で登板する可能性もある。

アンダーソンは開幕からローテーションに入るが、怪我に苦しんだシーズンとなった。特に7月27日以降、6試合に先発し0勝3敗という最悪の成績でブルペンに移るということもあった。ポストシーズンでは3試合に登板しているが、全て中継ぎによる登板である。重大な役割をもらった左腕がどのようなピッチングを披露するだろうか。

●アスレティックス、ジオンビーにノートレード条項!再契約に一歩前進!
ジェイソン・ジオンビー
今季のFAの目玉であるジェイソン・ジオンビーだが、このジオンビーに対してアスレティックス側から、ノートレード条項を含む契約を申し出た。今季中に6年間で9000万ドルの契約を申し出ていたが、ノートレード条項が含まれていなく、ジオンビー側はこれを断っていた。これにより来季も、アスレティックスのユニフォームを着たジオンビーの姿を見られる可能性が高くなった。

アスレティックスが抱えるFAの目玉として、ジョニー・デーモンジェイソン・イズリングハウゼンもあげられるが、仮にこの2人がいなくなったとしても、マイナーからの選手も育ちつつあり、来季以降の準備はすでに整っている。


Houston ASTROS■アストロズはラリー・ダーカー監督の辞任により、新監督を捜している最中である。そんな中で候補として、今季途中にレッドソックス監督を解任されたジミー・ウイリアムス、昨年までブルージェイズの指揮を執り、今季からブレーブスのGM補佐となっていたジム・フレゴシらの名前をあげた。

Atlanta BRAVES■チーム打率が.260(ポストシーズンは.247)と1年を通じて貧打に苦しんだブレーブスは、打撃コーチのマーブ・レッテンマンドを解任した。チームの長打率はリーグ12位の.412、得点はリーグ13位の729点であり、この責任をとる形となった。特にアンドリュー・ジョーンズハビア・ロペスにとっては厳しいシーズンとなった。アンドリューは昨年の打率.303から今年は.247にまで転落。アンドリューは34ホームラン、104打点を記録したが、今季142三振を喫した。これは1998年にアンドレス・ガララーガが記録した球団記録、146三振にあと4個と迫るものである。もう一人のロペスは打率が.267であり、これは1995年以降、自己最低の数字である。

Anaheim ANGELS■エンゼルスはクローザーのトロイ・パーシバルとのオプションを行使し、525万ドルで来季の契約を結んだ。今季のパーシバルは42回のセーブ機会において、39個のセーブを記録している。32歳のパーシバルは7年間のクローザー生活で通算210個ものセーブを積み上げた。その間、通算で417試合に登板したことになるが、これはエンゼルスの球団史上2番目となる記録である(球団記録はチャック・フィンリーの436試合)。

■2001.10.23(現地10.22)
■11月6日にシカゴでオーナー会議が行われることが決まった。ひょっとするとここで、チーム縮小についての議題が挙がることになるかもしれない。縮小候補のチームとして挙がっているのは、客入りに悩むエクスポズ、フロリダに本拠を構えるマーリンズ、もしくはデビルレイズのいずれかのチームである。当然、各方面からの反発は予想され、すんなりと決まるということは考えられない。1972年から数えて、8度ものストライキを含む試合停止を乗り越えてきたベースボールは、この先どこへ行くのだろうか。

●試合結果 〔先がビジター、後がホーム〕
▼National League
<全日程終了>
▼American League
●MARINERS 3-12 ○YANKEES

●王者ヤンキース、大量得点で貫禄発揮!4年連続WS進出を決めた!
▼American League Championship Series GAME.5
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
●Seattle MARINERS (1勝4敗)
○New York YANKEES (4勝1敗)




















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第1戦に続き、この日も好投を見せたペティットがシリーズMVP。ヤンキースが3勝1敗と王手をかけて臨んだ第5戦は、3回裏にヤンキース打線が爆発した。先頭のスコット・ブローシャスがサードのデビッド・ベルのエラーで出塁すると、昨日のヒーローであるアルフォンゾ・ソリアーノがセンター前に運び、チャンスを広げる。チャック・ノブロックがバントで送った後、デレク・ジーターの犠牲フライで先制。デビッド・ジャスティスのタイムリー2塁打で1点追加し、さらにバーニー・ウイリアムスが3試合連続となる2ランホームランを放ち、一挙に4点奪った。ホームランを打ったウイリアムスはポストシーズンにおいては16本目となるホームランである。これはポストシーズンでのホームラン記録、ミッキー・マントルレジー・ジャクソン(共に18本)、ジム・トーミ(17本)に次ぐものである。

ヤンキース先発、アンディ・ペティットはマリナーズ打線を6回まで3安打無失点に抑える好投。7回表にベル、イチローのタイムリーヒットなど5安打を集中され、3点を奪われたところで降板。しかしその後、ラミロ・メンドーサからマイク・スタントンへとつなぎ、マリナーズに得点を許さない。最終回はマリアーノ・リベラをマウンドに送る万全の投手リレーでヤンキースにリーグ優勝をもたらした。先発のペティットは第1戦に続く、この試合の好投も認められ、シリーズMVPに輝いた。なお、ペティットはこの日の勝利でポストシーズンでの成績を10勝5敗としたが、過去ポストシーズンで22回の先発を経験しており、それらの試合のうちでチームは17勝をマークしているという強運の持ち主である。

ヤンキース打線は4回裏にもポール・オニールのソロホームランで追加点し、6回裏には5安打を集中し、4点をさらに加える。さらに8回裏にもティノ・マルチネスの3ランホームランが飛び出し、マリナーズの息の根を止めた。ちなみにマリナーズの先発はアーロン・シーリーだったが、4回まで投げ4安打5失点という内容でノックアウトされた。

優勝の喜びに沸くヤンキースナイン。毎年秋の恒例行事!?ヤンキースはリーグ4連覇を達成。これは1960年から64年の間に同じくヤンキースが5年連続リーグ優勝を達成して以来のことである。約40年前のヤンキースを引っ張ったのはマントル、ロジャー・マリスホワイティー・フォードらだが、現在のヤンキースを引っ張っているのは、ジーター、ウイリアムス、ペティットらである。また、1996年以降のポストシーズンで、ヤンキースは53勝18敗と勝率.747と高勝率を記録しており、向かうところ敵なしといった状況である。ジョー・トーレ監督もジョン・マグロー(ニューヨーク・ジャイアンツ、1921〜24年)、ジョー・マッカーシー(ヤンキース、1936〜39年)、ケーシー・ステンゲル(ヤンキース、1949〜53年、1955〜58年)に次ぐ、4人目となる4年連続リーグ優勝監督となった。

敗れたマリナーズは公式戦でメジャータイ記録となる116勝をマークしており、チーム打率(.288)もチーム防御率(3.54)もチーム守備率(.986)も共にリーグトップとなる数字を残していたが、ワールドシリーズ進出の夢を果たすことは出来なかった。

ワールドシリーズは現地27日からバンクワンボールパークで始まる。ヤンキースの先発は、ポストシーズンで13回を投げわずか2失点のマイク・ムシーナが有力視されている。一方のダイヤモンドバックスは、カート・シリングランディ・ジョンソンという2大エースのどちらが出てくるかは分からないが、シリングの先発が有力である。

■2001.10.22(現地10.21)
Cleveland INDIANS■アメリカンリーグの中地区優勝を飾るが、惜しくもディビジョンシリーズでマリナーズに敗れたインディアンズは、チャーリー・マニエル監督と新たに1年、契約を延長することを発表した。2000年から監督を務め、今季が2年目のシーズンだったが、この2年間で合わせて181勝を記録。しかしそのうち、健康の問題があり13試合を欠場している。しかし、すでに57歳のマニエル監督に対しては、チームのベテラン勢からの信頼が厚く、契約延長が決まった模様。

●試合結果 〔先がビジター、後がホーム〕
▼National League
○DIAMONDBACKS 3-2 ●BRAVES
▼American League
●MARINERS 1-3 ○YANKEES

●ウイリアムスが同点弾!ソリアーノのサヨナラ2ランHRでWSへ王手!
▼American League Championship Series GAME.4
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
●Seattle MARINERS (1勝3敗)
○New York YANKEES (3勝1敗)


























王者ヤンキースに勝利をもたらすサヨナラホームランを放ったソリアーノ。1対1の同点で迎えた最終回のヤンキースの攻撃。マウンドにはマリナーズのクローザーである佐々木主浩がいた。1アウト後、スコット・ブローシャスがあわやセンター前に抜けそうな当たりを打つが、ショートのマーク・マクレモアが飛び込み追いつかれる。しかし、ファーストへの送球が逸れ、サヨナラのランナーとして出塁した。ここで迎えた次打者のアルフォンゾ・ソリアーノが右中間スタンドに吸い込まれるサヨナラ2ランホームランを放ち、ヤンキースが勝利した。23歳の新人、ソリアーノが一躍ヒーローとなった瞬間だった。

ヤンキース先発はロジャー・クレメンス。クレメンスは足の故障からポストシーズンに入ってからは思うようなピッチングは出来ていなかった。この日のクレメンスは毎回のように三振を奪うが、コントロールが思うように定まらない。3回表に四球で出塁を許したイチローに盗塁され、自らのワイルドピッチで3塁まで進めてしまうピンチを迎えるが何とか抑えた。結局クレメンスは5回まで投げ、4四球7奪三振の被安打1本の無失点に抑えて、マウンドを降りた。

一方のマリナーズの先発はポール・アボット。アボットもコントロールに苦しみ、2回以降は毎回、2つの四球を出してしまう内容。結局5回まで投げ無安打無失点に抑えていたものの、8四球2奪三振で降板した。クレメンスとアボットの2人は昨年のリーグチャンピオンシップシリーズの第4戦でも投げ合っており、この時はクレメンスは15奪三振の1安打完封勝利を演じており、対するアボットは5回まで3失点され、降板している。

23歳の初々しいソリアーノにトーレ監督がそっとキス。マリナーズはアボットの後をノーム・チャールトンが引き継ぐ。そのチャールトンはティノ・マルチネスに2塁打を打たれ、ホルヘ・ポサダを敬遠の四球で歩かせて降板。1アウト1塁2塁のピンチでマウンドに上がったジェフ・ネルソンは代打のシェーン・スペンサーを歩かせてしまい、満塁とピンチをさらに広げてしまう。しかし、続くブローシャスを4−6−3のダブルプレーにしとめ、無失点に抑えきった。

対するクレメンスを引き継ぎ、6回からマウンドに上がったラミロ・メンドーサはマリナーズ打線を無安打無得点に抑えるが、8回表にブレット・ブーンに均衡を破られるソロホームランを打たれてしまう。しかしその裏、ヤンキースの頼れる主砲、バーニー・ウイリアムスアーサー・ローズから同点となるソロホームランを放ち、振り出しに戻す。9回表のマウンドにはマリアーノ・リベラが上がり、3人でピシャリと締めくくり、ソリアーノのサヨナラホームランを呼び込んだ。

明日の第5戦はヤンキースの先発がアンディ・ペティット、マリナーズの先発がアーロン・シーリーとそれぞれ予定されている。3勝1敗としたヤンキースは明日の試合に勝てば、4年連続のワールドシリーズ出場を決める。

●ダイヤモンドバックス、史上最速となる球団創立4年目での初優勝!
▼National League Championship Series GAME.5
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
○Arizona DIAMONDBACKS (4勝1敗)
●Atlanta BRAVES (1勝4敗)


























ここ1番で貴重なホームランを放ったデュラーソ。優勝への執念を見せるダイヤモンドバックスは、1対1の同点で迎えた5回表、先頭のクレイグ・カウンセルがセカンドのマーカス・ジャイルズのエラーで出塁。続くルイス・ゴンザレスの当たりはファーストゴロでカウンセルはセカンドでフォースアウト。さらに次打者のレジー・サンダースが三振し、チャンスは潰えたかと思われたが、代打で登場したエルビエル・デュラーソが2ランホームランを放ち、2点を勝ち越し。この2点が決勝点となり、ダイヤモンドバックスに球団史上初となるリーグ優勝をもたらした。なんと、デュラーソにとってはこのシリーズ、2度目の打席での出来事だった。

ダイヤモンドバックス先発はランディ・ジョンソン。過去3度のサイヤング賞を受賞している38歳のジョンソンだが、ワールドシリーズの出場経験はまだない。このシリーズの第1戦で3安打完封勝利を飾り、自らのポストシーズンでの連敗を7で止めたばかりのジョンソンは序盤から素晴らしいピッチングを披露した。しかし、味方が1点を取ってくれたばかりの4回裏に40歳(?)のフリオ・フランコに右中間スタンドへソロホームランを打たれ、同点とされてしまう。5回裏に2本のヒットとエラーで2アウト満塁としてしまったところで、ホームランを打たれたばかりのフランコを打席に迎えるが、ショートゴロに打ち取りピンチを乗り切った。

しかし、7回裏に2アウト1塁2塁のピンチを再び迎え、ここでフランコにセンター前に運ばれ、1点を追加されてしまう。さらに続くチッパー・ジョーンズに四球を与えてしまい、満塁とピンチは広がった。しかし、ブライアン・ジョーダンを空振りの三振に斬って取り、ピンチを見事に脱出した。ジョンソンは118球を投げる熱投でチームのワールドシリーズ進出に大きく貢献した。

見事にワールドシリーズ進出を決めたキムとミラーのバッテリー。8回からジョンソンに代わりマウンドに上がったキム・ブンヨンは残りの2イニングを無安打無失点に抑えきり、このシリーズで2つ目のセーブを記録した。キムのような若手にとっても初めてのワールドシリーズであり、マーク・グレースルイス・ゴンザレスジェイ・ベルといった30代のベテランにとっても初めてのワードシリーズである。さらに42歳になるマイク・モーガンにとってもメジャー12球団目にして初のワールドシリーズである。なお、今季からダイヤモンドバックスの指揮を執ることになったボブ・ブレンリーにとっても、監督1年目でのワールドシリーズ進出であり、これは1980年のジム・フレイ(当時ロイヤルズ監督)以来である。

対するブレーブス先発は中3日のトム・グラビン。グラビンは5回まで投げ5安打3失点という内容で、ダイヤモンドバックスの勢いを止めることは出来なかった。7回裏にフランコのタイムリーで1点差と迫ったブレーブスは8回からジョン・スモルツをマウンドに送り逆転勝ちに備えるが、打線がその期待に応えられなかった。史上初、公式戦においてホームで負け越してのポストシーズン進出となったブレーブスの2001年シーズンが終わった。

なお、MVPにはこの日は無安打だったもののこのシリーズ、打率.381の5得点を記録し、ラッキーボーイ的な活躍を見せたクレイグ・カウンセルが選ばれた。カウンセルは1997年、マーリンズが球団創立5年目にして世界一に輝いた時のマーリンズの選手として、第7戦で同点タイムリーを放ち、サヨナラのホームを踏み世界一に貢献している。ワールドシリーズには日があるため、第1戦の先発はジョンソンであろうが、カート・シリングでも大丈夫であり、万全の状態でワールドシリーズに備えることが出来る。

■2001.10.21(現地10.20)
Minnesota TWINS■後任監督を捜しているツインズのテリー・ライアンGMは、現在アストロズの3Aで監督を務めているトニー・ペーニャと監督就任に関しての話をしていたことが報じられた。ペーニャは現役時代、5度のオールスターを果たした名捕手で、1997年を持って18年の選手生活にピリオドを打っている。その後はマイナーの監督を務め、今季は3Aのパシフィックコーストリーグで自らの率いるニューオーリンズを地区優勝に導いた。トム・ケリーに次ぐ、ツインズの後任監督としては現在コーチのロン・ガーデンハイヤーポール・モリタースコット・ウルガーらも候補として名を連ねている。

●試合結果 〔先がビジター、後がホーム〕
▼National League
○DIAMONDBACKS 11-4 ●BRAVES
▼American League
○MARINERS 14-3 ●YANKEES

●ダイヤモンドバックス、エラーにつけ込み逆転勝ち!WS進出へ王手!
▼National League Championship Series GAME.4
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
○Arizona DIAMONDBACKS (3勝1敗)
●Atlanta BRAVES (1勝3敗)



















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ポストシーズンのラッキーボーイになっているカウンセル。0対2とリードされて迎えた3回表のダイヤモンドバックスの攻撃。先頭のトニー・ウォーマックがサードのチッパー・ジョーンズのエラーで出塁するが、そのウォーマックは盗塁で刺されてしまう。しかし、続くクレイグ・カウンセルはショートのレイ・サンチェスの送球エラーで出塁。ルイス・ゴンザレスがヒット、レジー・サンダースの当たりが投手のグレッグ・マダックスのフィルダースチョイスを誘い、1アウト満塁のチャンスをつかんだ。ここでスティーブ・フィンリーが投手強襲のヒットを放つ。マダックスのホームへの悪送球もあり、一挙2点を奪い同点とした。さらにマット・ウイリアムスマーク・グレースに連続タイムリーヒットが飛び出し、この回に4点奪って逆転した。

ダイヤモンドバックス先発はアルビー・ロペス。ロペスは初回にチッパーのタイムリー2塁打で先制され、2回裏にもアンドリュー・ジョーンズにソロホームランを打たれ、序盤で2失点。A・ロペスは3回で降板し、2番手のブライアン・アンダーソンにマウンドを譲った。アンダーソンは3回1/3を投げ、4安打1失点に抑え、勝利投手となった。8回裏、ノーアウト満塁のピンチからキム・ブンヨンが登板。キムは残りの2回を無安打に抑え、セーブを記録した。ダイヤモンドバックスは対戦成績を3勝1敗とし、球団創立4年目にして初のワールドシリーズ進出へ王手をかけた。

このシリーズが第7戦まで行かなければ、マダックスの今シーズンはこのまま終わりを告げる。ブレーブス先発は第1戦に続き、中3日のマダックス。序盤から不安定だったマダックスは3回表に自らの悪送球を含む3エラーで4点を奪われてしまう。続く4回表、デビッド・デルーシ、ウォーマックに連続ヒットを打たれた後、ウォーマックにタイムリー2塁打を打たれたところで降板。わずか3回を投げ8安打6失点(自責点4点)という内容に終わった。マダックスはリーグチャンピオンシップシリーズでの成績が4勝8敗となった(ポストシーズン全体では10勝13敗)。しかも公式戦から数えて10試合連続で勝ちに恵まれていない状況。これはカブスに在籍していた1990年に13試合連続勝利なしの記録に匹敵するものである。

1勝3敗となり王手をかけられたブレーブスだが、1996年のカージナルスのリーグチャンピオンシップシリーズで1勝3敗とリードされて迎えた第5戦以降、打線が爆発し3連勝でリーグ優勝を飾ったことがあった。3連勝中のスコアは14対0、3対1、15対0と、3戦合わせて32対1と猛打爆発ぶりだった。この時の再来なるだろうか。

ダイヤモンドバックスは最終回にゴンザレスの3ランホームランも飛び出し大勝した。いよいよ王手をかけたダイヤモンドバックス、明日の第5戦先発はランディ・ジョンソンである。対するブレーブスの先発はトム・グラビンが予定されている。なお、この日の観客動員数は42,291人であり、約8,000人の空席があった。

●復活ブーンが5打点!モイヤー、7回2失点と好投し、CSでの初勝利!
▼American League Championship Series GAME.3
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
○Seattle MARINERS (1勝2敗)
●New York YANKEES (2勝1敗)



















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この日、ホームラン含む5打点で復活への兆しを見せたブーン。マリナーズ先発のジェイミー・モイヤーは、初回にバーニー・ウイリアムスの2ランホームランで先制点を奪われてしまう。しかし、その後も崩れることなく素晴らしい投球内容でヤンキース打線を抑えきった。3回裏にはアルフォンゾ・ソリアーノのフェンス越えの打球をレフトのスタン・ハビアーがもぎ取る好守でモイヤーの好投をもり立てた。結局、7回を投げ4安打2失点という内容で、マリナーズにこのシリーズの初勝利をもたらした。実にポストシーズンでマリナーズが稼いだ4つの勝利のうち、3つをモイヤーが稼いでいる。

一方のヤンキース先発、オルランド・ヘルナンデスは4回まで無失点に抑えるが、5回表にヒットと2つの四球で2アウト満塁のピンチを迎える。ここで不調のブレット・ブーンを打席に迎える。ブーンはレフトの前へ飛球を放ち、レフトのチャック・ノブロックは飛び込み、一度はグラブの中に入れるものの落球し、これがもとで2点奪われた。続く6回表、先頭のジョン・オルルドにライトポール直撃のソロホームランを浴びる。さらにヒットと四球でノーアウト1塁2塁となったところでヘルナンデスは降板。2番手のマイク・スタントンは自らのエラーも絡み、アウト1つしか取れずにノックアウト。3番手として登板したマイク・ウォーラーズはいきなり、ブーンに2ランホームランを浴びてしまい、この回一挙7点を奪われ、勝負が決まった。

この試合の明暗を分けたプレー。ホームランをもぎ取ったハビアーと、落球のノブロック。マリナーズ打線はこの後も勢いが止まらず、最終回にはジェイ・ビューナーのホームランも飛び出し、大量14点を奪った。ヤンキースの球団史上、ポストシーズンにおける285試合目にして初めて、14失点という最多失点を記録したことになる。

アメリカンリーグの打点王(141打点)に輝いたブーンがポストシーズンではここまで、30打数4安打(打率.133)の打点なしと大きなブレーキになっていただけに、この日の5打数3安打5打点という記録はマリナーズに大きな力となるだろう。対してここまでポストシーズンに強い男として名を馳せていたヘルナンデスがこの日、負けを喫してしまい、ポストシーズン通算成績を9勝2敗としてしまった。

明日の第4戦はマリナーズの先発はポール・アボット、ヤンキース先発はロジャー・クレメンスがそれぞれ予定されている。アボットは前回のディビジョンシリーズ(対インディアンズ戦)でわずか3回を投げ8失点で降板している。公式戦ではホームゲームでは防御率2.90を誇るのに対して、ロードゲームでは防御率5.30と一気に跳ね上がる内弁慶ぶりが気にかかる。一方のクレメンスも足の故障もあり、今季のポストシーズンでは力を発揮していない。

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