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MLB EXPRESS

MLB EXPRESS REVIEW

★2001.10.12〜10.15★ [MLB EXPRESS REVIEW]

■2001.10.15(現地10.14)
■ツインズのGM、テリー・ライアントム・ケリーの跡を継ぐ監督を捜している。すでにライアンは現コーチのロン・ガーデンハイアポール・モリターと話をしたという。外部からの招聘も考えており、候補に挙がっているのがヤンキースのサードベースコーチ、ウイリー・ランドルフ、インディアンズの同じくサードベースコーチ、ジョエル・スキナーである。ただ両チームともプレーオフを戦っているため、終わってからの交渉となる。

●試合結果 〔先がビジター、後がホーム〕
▼National League
●CARDINALS 1-2 ○DIAMONDBACKS
▼American League
○MARINERS 6-2 ●INDIANS
○YANKEES 9-2 ●ATHLETICS

●最終回、ウォーマックがサヨナラ打!シリングの好投、報われCSへ!
▼National League Division Series GAME.5
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
●St.Louis CARDINALS (2勝3敗)
○Arizona DIAMONDBACKS (3勝2敗)


























喜びを爆発させたダイヤモンドバックスナイン。リーグチャンピオンシリーズ進出を懸けた試合は1対1のまま、9回裏のダイヤモンドバックスの攻撃を迎えた。先頭のマット・ウイリアムスはこのシリーズ、15打数無安打とヒットがない。打席に入る前はブーイングが注がれていたものの、それを自らのバットで歓声に変えてしまった。このシリーズ初ヒットはライトを越える2塁打となり、一打サヨナラのチャンスを作る。ダイヤモンドバックスはウイリアムスに代走ミドーレ・カミングスを送り、次打者のダミアン・ミラーがバントで送り、1アウト3塁とした。

このピンチでカージナルスはマウンドにスティーブ・クラインを送る。ここでグレッグ・コルブランを敬遠で歩かせ、併殺を狙う守備体制を取った。打席にはこの試合、すでの2本のヒットを打ってるトニー・ウォーマック。しかし、意表をつくスクイズが失敗し、3塁ランナーのカミングスが憤死。2アウト2塁となってしまったが、ウォーマックは粘りに粘り、クラインの7球目を詰まりながらセンター前に運び、これがサヨナラタイムリーとなった。ダイヤモンドバックスはチーム創立4年目にして初めて、リーグチャンピオンシリーズ進出を決めた。

まさに鬼気迫るとはこのこと。熱投121球で勝利を手にした。ダイヤモンドバックス先発は第1戦に引き続きカート・シリング。シリングはランナーを出しながらも決定打を許さず、7回までカージナルス打線を無失点に抑える。しかし8回表、JD・ドリューにソロホームランを浴び、同点とされてしまう。この失点はシリングがフィリーズに在籍していた1993年のワールドシリーズ第5戦から続いていた、連続イニング無失点記録を25回でストップさせる1発となった。ブルペンにはランディ・ジョンソンが投球練習を始めていたが、9回表のマウンドにもシリングは上がった。ここにきて157キロもの剛速球を投げ込んだシリングは、カージナルス打線を抑え込み、味方の勝利を呼び込んだ。9回まで121球を投げ込み、6安打1四球の1失点。奪った三振は9つである。

対するカージナルス先発は、今季シリング同様22勝をマークしたマット・モリス。モリスは4回表、レジー・サンダースに緩いカーブをレフトスタンドにまで運ばれ先制点を奪われた。結局、8回を投げ7安打1失点と好投を見せたが、第1戦に続き勝利を手にすることが出来なかった。結局、カージナルス打線はこのシリーズ、スコアリングポジションにランナーをおいて、32打数2安打と振るわなかった。マーク・マグワイアに至ってはこの日、最初の3打席で3三振を奪われ、最終回の打席には代打を送られてしまった。

ダイヤモンドバックスは1日おいただけで、16日からブレーブスを本拠地バンクワンボールパークに迎え、リーグチャンピオンシリーズを戦うことになる。第1戦のダイヤモンドバックスの先発はジョンソン、ブレーブスの先発はグレッグ・マダックスが予定されている。

●イチロー、決勝打含む3安打の猛打!マリナーズ、CSへ逆王手!
▼American League Division Series GAME.4
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
○Seattle MARINERS (2勝2敗)
●Cleveland INDIANS (2勝2敗)





















11




プレーオフを楽しんでるイチロー。これをチームの勝利につなげたい。マリナーズは0対1とリードされたまま7回表の攻撃を迎える。6回までインディアンズ先発、バートロ・コロンの前に3安打無失点に抑えられていた。先頭のジョン・オルルドが四球で出塁すると、続くスタン・ハビアーがヒット、マイク・キャメロンが四球を選びノーアウト満塁のチャンスを迎える。勝負を懸けたマリナーズはアル・マーチンを代打に送るが、ファーストゴロでホームフォースアウト。しかし、次打者のデビッド・ベルがレフト線際に大きな飛球を放った。見送ればファールになった打球をレフトのマーティ・コルドバがキャッチ。これが犠牲フライとなり、マリナーズはついに同点とした。

ここで打席に迎えるのは、前の打席でヒットを放っているイチロー。このチャンスでイチローはライト前に運び、マリナーズは勝ち越しの1点を奪う。さらにマーク・マクレモアもタイムリーを放ち、この回一挙に3点奪い、コロンをマウンドから引きづり降ろした。8回表にはキャメロンのタイムリー2塁打、9回表にはエドガー・マルチネスの2ランホームランが飛び出し、勝負を決めた。最終回にもヒットを打ったイチローはこの試合3安打を記録し、このシリーズ全体でも16打数9安打(打率.563)と大当たりを見せている。

マリナーズ先発のフレディ・ガルシアは2回裏、ホアン・ゴンザレスにソロホームランを打たれ、先制を許すがその後は立ち直り、力強いピッチングを見せた。チームが逆転してくれた7回裏、ゴンザレスに2塁打を打たれ、続くジム・トーミをセカンドゴロに打ち取り1アウト3塁となったところで降板。ここからジェフ・ネルソンアーサー・ローズとつないで、最終回は佐々木主浩が締め、マリナーズはこのシリーズ、2勝2敗のタイとした。

この日の始球式は来月で83歳になるボブ・フェラーがつとめ、新人のCC・サバシアがそのボールを受け取るという厳かな雰囲気で始まった。2勝2敗とタイで迎える第5戦は明日、舞台をセーフコフィールドに戻して戦うことになる。マリナーズの先発がインディアンズと相性のいいジェイミー・モイヤーなら、インディアンズの先発はチャック・フィンリーが予定されており、第2戦同様の組み合わせとなった。

●ウイリアムス、5打点でヤンキースが2連勝!ダイ、残り試合出場絶望!
▼American League Division Series GAME.4
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
○New York YANKEES (2勝2敗)
●Oakland ATHLETICS (2勝2敗)





















11
11




頼れるチームの主砲、ウイリアムスが5打点。ヤンキースの先発は公式戦の大半を怪我で棒に振ったオルランド・ヘルナンデス。ヘルナンデスは初回にジョニー・デーモンミゲル・テハダに連続ヒットを打たれるなど、不安定な立ち上がり。その後に四球も与え、満塁としてしまうが何とか無失点に抑え、続く2回裏にもヒットと死球でのランナーを出すが味方の好守にも助けられる形で抑えきった。3回裏には2安打1四球と自らのワイルドピッチで2点を失う。結局、5回2/3を投げ、8安打2四球ながら2失点という内容で勝利を手にした。ヘルナンデスはプレーオフに過去11試合(うち中継ぎ1試合)登板し、8勝1敗という成績を残していたが、その運はこの試合でも生きていた。

打線は2回表に2つの四球でチャンスをつかみ、アスレティックス内野陣の守備の乱れもあり、ノーヒットで2点を先制。続く3回表にはバーニー・ウイリアムスの2点タイムリー2塁打、さらに4回表にはアルフォンゾ・ソリアーノ、ウイリアムスがそれぞれタイムリーを放ち3点を追加し、勝負を決めた。ウイリアムスは最終回にもタイムリーを放ち、この試合で3安打5打点をマークした。

アスレティックス先発のコーリー・ライドルはオールスター後、11勝2敗の防御率2.96という好調を維持していたが、この試合は3回1/3を投げ、5安打3四球の6失点という散々な内容でノックアウトされた。

敵地ヤンキースタジアムで2連勝し、本拠地でまさかの2連敗を喫したアスレティックスだが、4番を打つジャーメイン・ダイが3回裏、ノーアウト1塁2塁というチャンスで打席に入るが自打球を左ヒザに当てそのまま退場。結局、左ヒザの骨折が分かり、全治2ヶ月から3ヶ月という重症でプレーオフの残り試合への出場が絶望となってしまった。アスレティックス打線はこのシリーズ、タイムリー欠乏症に陥っており、スコアリングポジションにランナーをおいて34打数1安打と振るっていない。この中でのダイの離脱は非常に大きい。

両チームが2勝2敗となった勝負の決着は、明日の第5戦に持ち越された。ヤンキースの先発は第1戦、ハムストリングの痛みで途中降板を余儀なくされたロジャー・クレメンス、アスレティックスは若き左腕マーク・マルダーの先発がそれぞれ予定されている。

■2001.10.14(現地10.13)
■ディビジョンシリーズでアストロズをスウィープし、リーグチャンピオンシリーズ進出を一番乗りで決めたブレーブスはディビジョンシリーズ制覇をシャンペンではなく、ビールで祝った。これはコミッショナー、バド・セリグの通達により、シャンペンを自粛した結果である。この通達に対して、ブレーブスの中でテロに関する支援に熱心であるマイク・レムリンジャーから批判的な声も聞かれた。

●試合結果 〔先がビジター、後がホーム〕
▼National League
●DIAMONDBACKS 1-4 ○CARDINALS
▼American League
●MARINERS 2-17 ○INDIANS
○YANKEES 1-0 ●ATHLETICS

●ジーター、チームを救う好守!ポサダの1発を守って、完封リレー!
▼American League Division Series GAME.3
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
○New York YANKEES (1勝2敗)
●Oakland ATHLETICS (2勝1敗)


























このジーターのプレーはプレーオフそのものの流れを大きく変えることになるかもしれない。2連敗と後がないヤンキース。5回表に飛び出したホルヘ・ポサダのソロホームランの1点を先発のマイク・ムシーナは守り続けた。ムシーナは6回まで投げ、4回裏に打たれた2本のヒットのみに抑える好投。1対0とリードを迎えたまま迎えた7回裏、この試合、もしくはこのシリーズそのものの流れを変えるかもしれない素晴らしいプレーが飛び出した。その主役は若くして4つのチャンピオンリングを持つデレク・ジーターである。

7回裏、アスレティックスは2アウトからジェレミー・ジオンビーがヒットで出塁。続くテレンス・ロングがライト線へ放ち、これを見て1塁ランナーのジオンビー弟は3塁を回り、同点のホームを目指す。この日、ヤンキースのライトに入っていたショーン・スペンサーがホームへ送球。送球は捕手のポサダのほんのわずか右側に流れつつあった。しかし、このわずかにそれた送球を修正したのがジーターだった。一連の流れの中で中継線に入ったジーターは素早くボールを取り、バックハンドでポサダの左側にトス。ホームへ向かってきたジオンビー弟をジャストのタイミングで刺し、得点を許さなかった。仮にジーターのトスがなければ、ポサダは右側にそれた送球を取り、体を反転してタッチプレイに移らざるを得ないという時間的ロスがあるため、ホームインを許していただろう。ジーターのこの機転を利かしたワンプレイはヤンキースの3連覇が決してフロックでないことの証明となった。

崖ぷっちのヤンキース。先発ムシーナは7回を4安打無失点と好投。7回まで無失点に抑えたムシーナを引き継ぎ、8回からクローザーのマリアーノ・リベラを投入。2イニングで2本のヒットを許すが、レフトのチャック・ノブロックの好守もあり、得点は許さず、ヤンキースにディビジョンシリーズの1勝目をもたらした。5回表のポサダのホームランでリードを奪ったヤンキースだが、公式戦から数えて、81イニングぶりにアスレティックスからリードを奪ったことになる。輝かしい歴史を持つヤンキースは、プレーオフにおいて8回が終わった時点でリードしているゲームでは149勝1敗と絶対の勝率を誇っている。唯一の負けは、1947年まで遡らなければならない。

対するアスレティックス先発はバリー・ジート。ジートは8回まで投げ、2安打1失点に抑える好投を見せたが、失った1点というのがポサダのホームランによるもの。わずかな失投を捕らえられ、負け投手となった。今季、本拠地ネットワークアソシエイツコロシアムではこれまで13回先発し、1度も負けたことはなかった。

アスレティックスが2勝、ヤンキースが1勝で迎える明日の第4戦は、アスレティックスがコーリー・ライドル、ヤンキースがオルランド・ヘルナンデスの先発がそれぞれ予定されている。なお、ヤンキースのジョー・トーレ監督はこの日のスタメンからはずしたポール・オニールデビッド・ジャスティスの2人を明日の試合に出場させるかはまだ決めていないようだ。またこの日のネットワークアソシエイツコロシアムでは、開場以来最高となる55,861人もの観客が足を運んだ。

●エドモンズ、ビーニャのHRでカージナルスが逆王手!勝負は第5戦へ!
▼National League Division Series GAME.4
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
●Arizona DIAMONDBACKS (2勝2敗)
○St.Louis CARDINALS (2勝2敗)


























2回に飛び出したエドモンズのホームランが決勝点となった。雨で3時間36分も順延した試合。カージナルスの先発は21歳の新人左腕、バド・スミスである。今月23日に22歳になるスミスは、初めてプレーオフのマウンドに立った。初回に2つの四球でピンチを作り、スティーブ・フィンリーにライト前に運ばれるタイムリーヒットを打たれ、先制点を奪われる。3回表にもヒットと四球、エラーで満塁のピンチを迎えるが、何とか無失点に抑えた。結局、5回まで投げ4安打4四球の1失点という内容でマウンドを降りた。

対するダイヤモンドバックスの先発はアルビー・ロペス。ロペスは初回の先頭打者、フェルナンド・ビーニャにヒットでの出塁を許す。盗塁、犠牲バントでビーニャを3塁まで進めさせてしまい、結局JD・ドリューの内野安打で生還されてしまう。2回裏にはジム・エドモンズ、3回裏にはビーニャにそれぞれホームランを打たれ、ロペスは3回までで4点奪われ降板した。

4回以降は両チームの投手が好投し、得点がないままカージナルスが逃げ切った。これで両チームが2勝2敗となり、勝負は第5戦にもつれ込むことになった。第5戦は舞台をバンクワンボールパークに戻し、第1戦同様、ダイヤモンドバックスがカート・シリング、カージナルスがマット・モリスという22勝投手による先発対決となりそうだ。

カージナルスは1番を打つビーニャが3打数3安打2得点と活躍するが、チームは相変わらずタイムリー欠乏症に苦しんだ。この試合はスコアリングポジションにランナーをおいて、8打数1安打に終わった。このシリーズ全体でも27打数2安打とチャンスに弱い。なお、2番を打つプラシド・ポランコが3つの犠牲フライを決めた。これは1906年のワールドシリーズでジョー・ティンカーが記録して以来のプレーオフ記録である。カージナルスは球団としてもこのシリーズ、7つの犠打を決めており、これはメジャー記録である。一方のダイヤモンドバックスは主砲のマット・ウイリアムスはこの日もヒットがなく、このシリーズ未だヒットがない。

●強打インディアンズ、19安打17得点で大勝!サバシア、6回2失点!
▼American League Division Series GAME.3
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
●Seattle MARINERS (1勝2敗)
○Cleveland INDIANS (2勝1敗)




















17


19




初回のピンチを乗り越え、プレーオフ初登板で勝利を手にしたサバシア。インディアンズ先発は新人のCC・サバシア。サバシアは初回にイチローにヒット、マイク・キャメロンに2塁打を打たれ、いきなりピンチを迎える。エドガー・マルチネスを敬遠し、このシリーズ未だヒットのないジョン・オルルドとの勝負を選択する。しかし、オルルドに痛恨の押しだし四球を与えてしまう。しかし34球を費やしたこの回、失点はこの1点のみ。2回以降は立ち直り、新人らしからぬ風格を漂わせ、マリナーズ打線を封じ込めた。7回表にデビッド・ベルの2塁打にマーク・マクレモアへの四球でノーアウト1塁2塁とピンチを迎えたところで、イチローにタイムリーを打たれ、サバシアは降板。味方の大量得点により、6回を6安打5四球の2失点という内容で勝利を手にした。これでインディアンズは2勝1敗とし、リーグチャンピオンシリーズ進出へ王手をかけた。

一方のマリナーズ先発、アーロン・シーリーは初回にロベルト・アロマーホアン・ゴンザレスに連続タイムリーを打たれ、続く2回裏にもオマー・ビスケルに2点タイムリー3塁打を打たれ、あっさり降板。3回から登板したポール・アボットもいきなりゴンザレスにホームランを打たれる。結局、5回までの3イニングを投げ、ケニー・ロフトンジム・トーミにもホームランを打たれ、9安打5四球の8失点と最悪の内容でマウンドを降りた。

ビスケルは6打数4安打の6打点とプレーオフでの球団記録を樹立。ここまでの2戦、インディアンズの誇る1番から4番(ロフトン、ビスケル、アロマー、ゴンザレス)を合わせて、34打数5安打(打率.147)と不調だったが、この試合だけで4人合わせて19打数12安打の13打点も記録した。15点差もついたゲームというのはプレーオフ史上、2番目となるタイ記録である。ちなみにメジャー記録は1999年のディビジョンシリーズ第4戦でインディアンズがレッドソックスから喫した23対7という16点差のゲームである。

トーミはこの日のホームランでポストシーズン17本目のホームランとなり、ミッキー・マントルレジー・ジャクソンの記録にあと1本と迫った。なお、勝ち投手となったサバシアは21歳と85日のプレーオフ登板を果たしたが、これは1981年のフェルナンド・バレンズエラ(20歳と339日)に次ぐ、2番目に若いプレーオフ登板投手となった。

明日の第4戦はインディアンズがバートロ・コロン、マリナーズがフレディ・ガルシアという第1戦と同じ投手による先発で幕を開く。今季116勝というメジャータイ記録を作ったマリナーズにとっては、どうしても負けられない。

■2001.10.13(現地10.12)
■ツインズのトム・ケリー監督だが、ついに辞任を発表した。今年の快進撃により、昨年と比べて1試合平均9000人以上の観客を球場に呼び寄せる結果を見せたが、長く監督を務め、そろそろ潮時だと判断したのがその理由だ。突然の発表には、選手たちも困惑している。
■ディビジョンシリーズで2連敗と崖っぷちのヤンキースだが、球団は監督のジョー・トーレに2年契約の1000万ドルを提示した。トーレとジョージ・スタインブレナーは今季、春から何度か話し合いの場を持っているが合意に至ってはいない。なお、GMのブライアン・キャッシュマンとの契約も10月31日で切れる。もし、キャッシュマンがヤンキースを去るとしたら、ブルージェイズとレンジャーズのGMの座が空いているため、それらのチームに移る可能性がある。

●試合結果 〔先がビジター、後がホーム〕
▼National League
●ASTROS 2-6 ○BRAVES
○DIAMONDBACKS 5-3 ●CARDINALS
▼American League
試合なし

●バコが先制2ランHRにフランコもHR!ブレーブス、3連勝でCS進出!
▼National League Division Series GAME.3
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
●Houston ASTROS (3敗)
○Atlanta BRAVES (3勝)






















10




思いも寄らぬラッキーボーイとなったバコ。ブレーブスの先発はジョン・バーケット。36歳のバーケットがプレーオフで先発するのは1996年のレンジャーズ時代に1度経験しているのみである。そのバーケットは3回まで全てスコアリングポジションにランナーを進めてしまう不安定なスタートとなったが、得点を許さず、6回まで投げ4安打無失点という内容で抑え続けた。7回表にダリル・ウォードに2ランホームランを打たれたところでバーケットは降板。しかし、後続の投手はアストロズ打線から1人の出塁も許さない完全な内容でアストロズ打線を抑える。最終回はジョン・スモルツが締め、ブレーブスは早々にリーグチャンピオンシリーズへの進出を決めた。

2回表にこのシリーズでヒットのなかったレイ・サンチェスが2塁打を放った後、同じくヒットのなかったポール・バコが先制となる2ランホームランを放つ。正捕手のハビア・ロペスが怪我で出られない状況で迎えたプレーオフで、代役のバコが見事な活躍を見せた。バコにとっては6月1日以来のホームランであり、プレーオフ初ホームランである。続く3回裏には40歳を越えるフリオ・フランコがソロホームランを放ち、追加点。4回裏にもバコの犠牲フライで1点を加えた。8回裏には主砲のチッパー・ジョーンズが2ランホームランを放ち、だめ押しした。

アストロズ先発はシェーン・レイノルズ。レイノルズは4回を6安打4失点という内容でノックアウトされた。打線も「キラーB’s」といわれるうちの1人、ジェフ・バグウェルはこのシリーズ7打数3安打と打ったものの打点はなし。キャリアでもプレーオフでは打率.178と打っていない。2人目のクレイグ・ビジオはこのシリーズ、12打数2安打に終わり、プレーオフでのキャリア通算では打率.130となった。もう1人のランス・バークマンにとっては初めてのプレーオフだったが、12打数2安打に終わった。さらに第2戦まで3つのエラーをしたフリオ・ルーゴをはずし、ホゼ・ビスカイーノをスタメンで出したが効果はなかった。これでアストロズは7回出場したプレーオフ(1980,81,86,97〜99,2001年)で、未だ勝ち抜いたことはない。1度も勝てずに7連敗といいのはメジャー最長記録で、アストロズはワールドシリーズに近くも遠いというチームになりそうだ。

ブレーブスは1991年から数えて(94年はストライキで除く)、10年間のシーズンで昨年(カージナルスにスウィープされた)を除き9回は必ずリーグチャンピオンシリーズまで駒を進めたことになる。この日のターナーフィールドは試合開始後は客が半分ぐらいしか入っていなかったが、徐々に集まりだし、最終的には39,923人もの客が集まった。ブレーブスはもう一方のディビジョンシリーズ、ダイヤモンドバックスとカージナルスの勝者とナショナルリーグチャンピオンを懸けて戦うことになる。

●カウンセル、決勝3ランHR!伏兵の1発でダイヤモンドバックス王手!
▼National League Division Series GAME.3
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
○Arizona DIAMONDBACKS (2勝1敗)
●St.Louis CARDINALS (1勝2敗)


























2年間で38勝をあげている右腕はだてじゃない。1対2とリードされたダイヤモンドバックスは、7回表に反撃を開始した。1アウト1塁3塁とチャンスをつかみ、ここで代打のグレッグ・コルブランが同点打を放つ。さらに2アウト1塁2塁となったところで、クレイグ・カウンセルが3ランホームランを放ち、勝ち越した。結局、これが決勝点となった。カウンセルは1997年にマーリンズの一員としてワールドシリーズに出場。この時の第7戦の最終回に同点となるタイムリーを放ち、さらに延長11回裏のサヨナラのホームを踏んだのが、このカウンセルだった。今季、公式戦では4本のホームランしか打っていないカウンセルが、この大事な場面で貴重なホームランを放った。

ダイヤモンドバックス先発のミゲル・バティースタは、6回まで投げ、ジム・エドモンズに2ランホームランを打たれたものの、カージナルス打線を散発3安打に抑える好投を見せた。味方の逆転で迎えた8回裏、2アウト1塁2塁のピンチを迎えたところで、キム・ブンヨンをマウンドに送る。キムは自らの四球で満塁とするがなんとかこのピンチを乗り切った。最終回はキム自身がヒットとワイルドピッチ、四球でノーアウト1塁2塁のピンチを迎えるが、マイク・マセニーを三振、代打のマーク・マグワイアをダブルプレーに打ち取り、ダイヤモンドバックスに勝利をもたらした。これでダイヤモンドバックスは対戦成績を2勝1敗とし、リーグチャンピオンシリーズ進出へ王手をかけた。

カージナルス先発のダリル・カイルは、1回表から2回表までで5者連続三振を奪う素晴らしいスタートを切った。しかし、この日のカイルはコントロールが定まらず、6回までに4つの四球を出す内容。7回表のマウンドにも立ったが、マット・ウイリアムスに5つ目の四球を与えたところで、降板した。カイルは不安定ながらも味方の守備にも助けられ、5回までは無失点に抑えるが、6回表にルイス・ゴンザレスにソロホームランを打たれ失点を記録した。

カウンセルのホームランで引き離されたカージナルスはエドガー・レンテリアのソロホームランで1点を返すがその後が続かなかった。ちなみに、1997年のワールドシリーズ第7戦の延長11回、カウンセルをホームへ帰すサヨナラ打を打ったのはこのレンテリアだった。なお、4回裏に2ランホームランを放ったエドモンズだが、プレーオフ11試合目にして4本目のホームランである。

もしダイヤモンドバックスがこの試合を落とした場合、監督のボブ・ブレンリーは第1戦に投げたカート・シリングを中3日で登板させることも考えていた。ダイヤモンドバックスは第2戦までスコアリングポジションにランナーをおいて15打数1安打と湿っていたが、この試合は7打数3安打と大当たりした。明日の第4戦はダイヤモンドバックス先発がアルビー・ロペス、カージナルス先発が新人のバド・スミスがそれぞれ予定されている。

■2001.10.12(現地10.11)
■2連勝でリーグチャンピオンシリーズへ王手をかけたブレーブスだが、監督のボビー・コックスの妹が脳内出血で倒れたこともあり、すぐにその妹の元へ向かった。チームが重要な時期だけにプレーオフの第3戦前には戻る予定だ。
■今年、周囲の期待を裏切る快進撃を見せたツインズだが、監督のトム・ケリーは噂されていた引退を否定した。51歳のケリーは1986年9月16日にツインズの監督に就任後、16シーズンもツインズの指揮を執ってきており、1987年と1991年にはチームを世界一に導いている。ここまでの通算成績は1140勝1244敗である。

●試合結果 〔先がビジター、後がホーム〕
▼National League
試合なし
▼American League
●INDIANS 0-1 ○MARINERS
○ATHLETICS 5-0 ●YANKEES

●キャメロン、マルチネスが先制弾!モイヤー、6回まで無失点の好投!
▼American League Division Series GAME.2
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
●Cleveland INDIANS (1勝1敗)
○Seattle MARINERS (1勝1敗)


























初戦をとられても全く焦らず。モイヤーの好投でタイへ。初戦を落としてしまったマリナーズだが、初回にイチローが四球を選ぶと、続くマイク・キャメロンがレフトスタンドへ運ぶ2ランホームランで先制する。さらにブレット・ブーンがヒットで続いた後、エドガー・マルチネスも2ランホームランを放ち、マリナーズは1つもアウトを取られることのないまま4点を奪った。5回裏にはデビッド・ベルのホームランも飛び出し、3本のホームランでマリナーズは快勝し、1勝1敗のタイとした。

マリナーズの先発は38歳のジェイミー・モイヤー。今季キャリア初の20勝をマークしたモイヤーだが、14年間のキャリアでプレーオフの登板はこの日が2試合目。モイヤーの初プレーオフは1997年のことで、昨年は肘を痛め登板の機会に恵まれなかった。そのモイヤーはプレーオフの重圧を感じさせないピッチングで、強打インディアンズ打線を相手に6回まで3安打無失点に抑える好投。7回表にエリス・バークスジム・トーミに連続ヒットを打たれたところで降板した。2番手のジェフ・ネルソンが四球でノーアウト満塁としてしまうが、ダブルプレーに打ち取り、1点は失うがこのピンチを脱出した。8回はアーサー・ローズ、9回は佐々木主浩が登場にそれぞれ無失点に抑えた。

対するインディアンズ先発のチャック・フィンリー。キャリア15年目にして初のプレーオフ登板だが、初回にわずか14球で4点を奪われる結果となり、結局4回1/3を投げ5安打5失点で負け投手となった。フィンリーはこれまでのキャリアでマリナーズから19勝を記録しており、これは歴代3番目となる記録である。上にはロジャー・クレメンス(21勝)、デーブ・スチュワート(20勝)と蒼々たる顔ぶれが並ぶが、この相性の良さを生かせなかった。敗色濃厚となった8回裏に4番手として登板したダニス・バエスが162キロをマークする剛速球でマリナーズの追撃を許さなかった。

1日おいてジェイコブズフィールドで行われる第3戦はマリナーズがアーロン・シーリー、インディアンズがCC・サバシアの先発がそれぞれ予定されている。シーリーは8月5日のゲームで12対0とリードしていたゲームをひっくり返されることもあったが、プレーオフではどうだろう。新人のサバシアがどのようなピッチングを披露するかも注目である。

●ハドソン、7回途中まで無失点!ガント、先制HR!2連勝で王手!
▼American League Division Series GAME.2
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
○Oakland ATHLETICS (2勝)
●New York YANKEES (2敗)


























2年間で38勝をあげている右腕はだてじゃない。アスレティックス先発のティム・ハドソンは5回までの段階で、ヤンキース打線に2塁も踏ませず1安打無失点に抑える好投を見せる。6回裏と7回裏にスコアリングポジションにランナーを進められるが得点を許さない。結局、8回まで投げ6安打無失点という内容でチームに勝利をもたらした。最終回は第1戦に続き、ジェイソン・イズリングハウゼンがマウンドに上がった。いきなり、バーニー・ウイリアムスに2塁打、ティノ・マルチネスに四球を与え、ノーアウト1塁2塁とピンチを迎えるが、結局得点は許さず、完封リレーでアスレティックスが2連勝を記録した。

対するヤンキース先発のアンディ・ペティットは4回表にロン・ガントにソロホームランを打たれ、先制点を奪われた。ペティットは毎回のようにランナーを背負いながらも失点はこの1点のみに抑えた。0対1で迎えた最終回、ヤンキースはマウンドにマリアーノ・リベラを送るが、ジョニー・デーモンに3塁打を打たれた後、ミゲル・テハダの当たりをサードのスコット・ブローシャスが痛恨のトンネル。リベラを投入し、逆転勝ちにはずみをつけたいところだったが、逆に点を奪われる最悪の展開となった。この試合を落としたヤンキースは4連覇を目指す上で、もう負けは許されない。

アスレティックスは1番を打つデーモンが、この2試合で9打数6安打と大当たりでチームの躍進に一役買っている。一方のヤンキースはポール・オニールとブローシャスが8打数無安打、ウイリアムスとデビッド・ジャスティスが8打数1安打と大きなブレーキになっている。ジャスティスに至っては9月5日以降、59打数で打点がない状態である。そんな中、2安打を記録したデレク・ジーターはプレーオフでの連続試合ヒットを12試合にまで伸ばした。

敵地ヤンキースタジアムで2連勝したアスレティックスは、本拠地ネットワークアソシエイツコロシアムに舞台を移し、第3戦を行う。3連勝での決着を目指すアスレティックスの先発はバリー・ジート、負けられないヤンキースはマーク・ムシーナが先発予定である。

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